2008年11月04日

増えるひとり旅。姫路がひとり旅に強い理由

全国陶器市姫路市本町

10月31日から大手前公園で開かれている全国陶器市ですが、例年15万人の来場者があると言われるだけあって、大変な人出でした。そのせいなのかどうなのか、姫路の中心街は活気に満ち溢れています。この円高にも関わらず外国人観光客が目に付くし、えらいな姫路。

全国陶器市:32産地の20万点即売--姫路で4日まで /兵庫(372log@姫路)
第21回全国陶器市(ひめじ町衆の祭典実行委主催)が4日まで、姫路市本町の大手前公園で開かれている。
ところで、最近、「ひとり旅」が増える傾向にあるようです。

JTB西日本、ひとり旅ニーズに応える商品「おひとりヴァカンス」を発売(NIKKEI NET)
ひとり旅の件数は、2002年度から2006年度までの年平均伸び率が国内6.9%、海外11.4%と大きく伸びております。また、2006年度の参加形態別構成を見ると、ひとり旅の占める割合は国内12.7%、海外21.4%となっております。また、男性のひとり旅の比率が国内5.4%、海外8.5%であるのに対して、女性は国内7.3%、海外12.9%と、女性のひとり旅が多く、その中でも国内旅行においては、30歳代女性のひとり旅が25.1%と高くなっています。
昨日は、旅行ジャーナリスト・村田和子さんの講演会がイーグレひめじ姫路市本町)のあいめっせホールで開催され、聴講しました。

村田さんは祖母が過去には姫路の小溝筋商店街で制服店をされていたり、お父様が姫路の中学、高校出身ということで、姫路との繋がりもあるそうです。村田さんから紹介されたデータでは、ひとり旅が全体でなんと25%もの高率でした。
そして、このひとり旅の増加というトレンドに対して、姫路観光の魅力を考えた場合、ビジネスホテルの多さを挙げられていました。

過去に石見市長が、「姫路は全国でも珍しく、観光都市でありかつ工業都市である」とおっしゃっておられましたが、まさにこのことが、ひとり旅ニーズにばっちり合うのです。
工業都市であり産業都市である姫路は、本社や他の企業から多くの出張者が来られます。ところが、平日はともかく休日はビジネスホテルに空室ができる。観光客が2人連れやファミリーだと、シングル主体のビジネスホテルでは活用する余地が少ないのですが、シングルの観光客が増えれば、姫路はひとり旅に優しい観光地ということになります。

ひとり旅が増える背景の1つに、例えば「趣味を極めたい」というようなこだわリ志向があります。村田さんは結婚されていますが、旦那と旅行しても、自分がこだわる美術館へは一人で行くとおっしゃってました。ちなみに昨日訪問された姫路市立美術館は絶賛でした。

また、最近の旅行トレンドとして、知的好奇心・向上心を満たす「学びの旅」がトレンドです。姫路は、産業観光や体験スポットの資源が豊富で、これも工業都市姫路の大いなる優位性です。

さらに、東京で大変人気のある、子供向け職業体験施設キッザニアが、来年3月西宮市キッザニア甲子園としてオープンしますが、最寄り駅の阪神甲子園駅から山陽姫路駅までは乗り換えなしで1時間17分です。
姫路には宿泊型体験施設の星の子館姫路市青山)や県立こどもの館姫路市太市中)、姫路セントラルパーク姫路市豊富町)など、子供に魅力的な施設が多くあるので、せっかく遠方から甲子園に来る人もいるのだから、大いなるチャンスだという話でした。
確かに、遠方から来るなら、キッザニアで遊んで星の子館に宿泊して星を観察するというのは理想的なプランだと感じました。

参考
旅行ジャーナリストもびっくり。外国人で溢れる好古園(372log@姫路)
全国陶器市(第41代姫路お城の女王)
キッザニアの歩き方 - キッザニアの熱気が伝わるサイト。
姫路での講演終了&姫路観光ウィーク(旅行ジャーナリスト村田和子のブログ)

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Posted by miki at 00:00Comments(9)観光