2006年03月31日

空港アクセスを見る視点

山陽電車神戸空港1dayチケット

富士山静岡空港が開港まで3年を切っていますが、当初予定していた新幹線駅はJR東海に断られ、建設のメドが立っていません。

石川知事「事業認定後にJR再要請」(asahi.com)によれば、JR東海側は一度も交渉の場に着いたことすらないようです。
「新駅は静岡、掛川両駅に近すぎる。ダイヤ編成が難しい」などと理屈を言ってますが、要するに飛行機に乗らずに新幹線を利用して欲しい。敵に塩を送るようなことはしないということです。

セントレア建設時にも空港アクセス路線をJR東海に断られたという話を聞いたことがあります。

鉄道サービスとしての高い完成度。JR西日本「ICOCA」(ITmedia)にある、
飛行機との連携というのは、JRの中に新幹線事業があるという点からも、判断が難しいと考えています

といった言葉の端々からも、JR西日本も新幹線と競合する空港アクセスに積極的でないことが容易にわかります。

姫路からマリンエア(神戸空港)へのアクセスを見る場合、リムジンバスJR、山陽電車がありますが、最も期待できないのがJR。山陽電車は神戸空港1dayチケットのようなお得用チケットを出していますが、JRにはありません。

今後、空港アクセスを強化していくことを考えるなら、JR以外を考える必要があります。静岡県知事のJR東海との交渉が、全く的外れで徒労に終わることは、容易に想像できます。

P.S.
国鉄が民営化するときに、上下分離方式にして線路だけは国営のままにしておけば、空港と鉄道が連携しやすかったのではないかと思います。

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Posted by miki at 00:17Comments(0)交通