2006年03月09日

何も出さないという最高のサービス

コンパクトなマリンエア(神戸空港)

播磨空港を見る視点(372log@姫路)で、「神戸空港は、たとえ羽田行きでも一旦、姫路の上空近くまで来てから旋回して東京に向かいます。」と書きましたが、逆に羽田から神戸空港に着陸する場合も、姫路の上空近くまで来てから旋回して着陸します。羽田発神戸行最終便に乗りましたが、確かに、姫路の夜景が見えました。

昨日は、神戸-羽田往復どちらもスカイマークエアラインズだったのですが、これが思いのほかいいですね。

スカイマークは機内サービスをすべて廃止しました。飲み物もでてこないし、ヘッドホンも新聞も雑誌もありません。(毛布は貸してくれるみたいです)

中谷彰宏さんが「機内サービスは何を出すかより、引くタイミングが大事だ」みたいなことを書いておられました。スカイマークは、最初から何も出さないのですから、これほどのサービスはありません。
揺れるし狭い通路で、頼みもしないドリンクを一斉に配ることにどれほどの意味があるのでしょうか。ドリンクサービスのない飛行機に乗って、実に快適な気分でした。
私は通路側が好きなのですが、最大のネックが通路を通る配膳ワゴンだったということに気づかされました。
また、ドリンクサービスがないため、座席の前のテーブルをおろす必要もありませんし、紙コップの片づけに気を取られる必要もありません。
一杯のコーヒーと引き換えに、狭い航空機の中で周囲の人が一斉に飲み物を飲んだり散らかしたり、通路をあわただしく乗務員が行き来したりと、多くのものを失っている。それが1〜1.5時間という短時間に押し込められているのが国内線の状況でした。

また、スカイマークは中型機に統一しました。これも素晴らしい。だいたい、飛行機が大きくていいことなど何もありません。乗客が揃うのに時間がかかるし、到着してから降りるのにも時間がかかります。搭乗ゲートだって混雑します。往復とも満席でしたが、乗り降りは大変スムーズでした。

また、マリンエア(神戸空港)から出発し、また到着すると、実に便利な空港だと実感します。「歩かない」「歩かなくていい」空港がこれほど便利なものかと。
マリンエアから羽田に行くと、「羽田は無駄な空間が多い」「やたら人を歩かせるなぁ」と不満を抱いてしまいます。
マリンエアに到着して、1階の到着ロビーについてから、姫路駅行きのバスに乗るまでもほとんど歩きません。

自動車の普及期には、大事に磨いて飾っていた人もいましたが、いまや日常の足となり、2台3台当たり前。だいたいその中には軽自動車も含まれます。

同様に、航空機が身近になってくると、必要なサービス、必要な空港の機能も洗練されてきて当然。スカイマークとマリンエアは最先端を走ってるのではないかと思います。

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Posted by miki at 01:41Comments(6)航空