2007年10月15日

姫路は、世界の大動脈へのアクセス拠点

日本海物流の大動脈

北米大陸と中国を結ぶ貿易の流れが加速していますが、これまでの太平洋ルートから日本海ルートに移ってきています。

「未来への投資、絶対実現を」(国土交通省関東地方整備局)
日本海側にアジアと北米大陸を結ぶ物流が集中し、太平洋側の港湾が一気に空洞化している。コンテナの取扱量の世界の港湾ランキングで、かつては4位だった神戸港は29位に落ち、12位の横浜も28位、東京港は横バイの17位。15位内の港はなくなった。1位香港、2位シンガポール、3位上海、4位韓国・仁川、5位韓国・釜山、6位台湾・高雄、7位ロッテルダムの順だ。トップの6位のうち5港を「大中華圏」といわれる地域の港が占めている。北米大陸と大中華圏を結ぶ貿易の流れが日本海に入ってきて「日本海物流」になりつつある。例えば四国の松山今治の港から釜山に物が流れている。以前は神戸に集積し太平洋を基幹航路で渡っていた。内航船のコストが高いことや港湾の効率が悪いことから移っている。
昨年の日本の貿易総額に占めるアメリカの割合は18.6%まで落ちた。アジアとの物流は45.7%まで増えている。こういう大きな構造変化を迎え、日本列島の太平洋側と日本海側を効率的につなぐことが重要になってきている。

これまで、「裏日本」とも言われていた日本海沿岸こそが「表日本」になりつつあります。

こうした視点で日本列島を見た場合、姫路は太平洋ベルト地帯に属していながら、日本海にずいぶん近い位置にいるなぁと思わされます。東京なんて、「裏」日本の最たる地の果てですね。

姫路-鳥取

たとえば姫路の姉妹都市であり、観光でも提携している鳥取市へのアクセス方法を見ると、たとえ東京からでも鉄道の場合は新大阪または姫路乗り換えのスーパーはくとを紹介しています。姫路から鳥取まで1時間半です。

車でも、今年度一部開通する鳥取自動車道が全線開通すれば1時間40分程度。ちなみにこの高速道路は、道路公団民営化後の開通ということで、佐用-鳥取間は無料の高速道路だそうです。

参考
中国横断道鳥取-佐用間 県民の半数は「無料」知らず 東部圏域一層のPR必要(山陰中央新報)
神戸にアムステルダムから船が来なくなった本当の理由(ひめナビブログ)

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Posted by miki at 00:34Comments(0)交通