2007年10月02日

27年ぶり低水準。クルマが売れない

ミニバンが売れた時期もあった

クルマが全然売れません。

新車販売、27年ぶり低水準――07年度上半期、8.1%減(NIKKEI NET)
自動車業界の関連団体が1日まとめた2007年度上半期(4―9月)の新車総販売台数は前年同期比8.1%減の248万4700台と、27年ぶりの低水準に落ち込んだ。
(中略)
年度上半期の新車総販売台数が250万台を割り込むのは1980年以来。「今年3月以降、縮小に歯止めがかからなくなってきた」

ガソリンが高いこともありますが、「クルマ自体必要ない」「欲しいと思わない」という若者の声を聞きます。

若者のクルマ離れが加速、「都会で売れない理由」のトップは?(narinari.com)
◎「車を欲しいと思わない」若者(首都圏在住)の理由
1位 今の生活では特に必要性を感じないから(74.1%)

実に4人に3人は、クルマが必要じゃないと感じています。実は、クルマは必要がないのに、購買意欲をそそられる意味付けを大メーカーによって植え付けられてきたんだということに気づいてきた。そういうことだと思います。

日本のクルマは、意味不明なデザインとかCMで売られているものがほとんどですが、本当に必要なものなら、どういうメリットがあるのかとか機能性で売られるクルマがもっとあってもよさそうなのに、そんなCMは少数派。
4駆だって不要だからこそ「イメージ」で売る必要がある。もうそんなメーカーにばかばかしくて付き合ってられないというのが、大きなトレンドとしてあると思います。

そんなことを大きな声で言える人はなかなかいません。自動車評論家がそんな自分の首をしめるようなことは言いませんし、産業や経済に与える影響を考えて、政治、経済の関係者も言いません。
大広告主の自動車メーカーを刺激することができるマスコミ、雑誌などほとんどありません。

年寄りは、高度経済成長時代以降の「いつかはクラウン」という過去の常識からどうしても抜け出せません。
なんのしがらみもなく、過去のことを知らない若者だからこそ、ばかばかしい自動車大メーカーの胡散臭い商法に疑問を呈することができるのでしょう。

イメージで売られていた商品ほど、目が覚めた消費者から見限られるスピードは速い。

参考
所有欲の減退する若者。その意味と今後の戦略(大前研一「ニュースの視点」) - 20代の人は2000年の調査時点に比べて、車の所有率(23.6%→13.0%)も所有欲(48.2%→25.3%)も半減しています。(ブログより)

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Posted by miki at 00:20Comments(4)クルマ