2010年04月21日

播磨に海外から熱い視線。架線レス路面電車

SWIMO

身近な公共交通機関として、海外では路面電車が注目を集めていますが、街中に電線を張り巡らせるのは景観上良くありません。

そこで、架線のいらない電池駆動路面電車が注目を集めています。

北米仕様で海外へGO 電池駆動路面電車「SWIMO」 川崎重工(SankeiBiz)
川崎重工業は7日、自社開発の大容量ニッケル水素電池を活用して生み出した世界初の電池駆動路面電車「SWIMO(スイモ)」の海外展開の強化を決めた。海外からの評判が高いためで、平成23年度中に北米向け試験車両を完成させて本格的な展開を目指す。
(中略)
架線レスや省エネへの海外の関心は高く、ニューヨークや台北、中東のドバイからは川崎重工播磨工場兵庫県播磨町)に視察が来たほどだ。
架線レスの列車なら姫新線などあちこちにありますが、路面電車となると播磨にしかありません。

もっとも、播磨にも実験線しかないのですが。

ところで、イタリアの観光都市・フィレンツェでは、新設する路面電車のうち、大聖堂近くなど一部区間を架線レスにする方針です。

【フィレンツェ】架線レスTramwave採用か?(海外LRTニュース・ひろい読み)
Tramwaveと呼ばれるシステムは,空中の架線の代わりに地表ケーブルから集電するもので,詳細は不明なものの接触式のようですし,車両が真上にいない限り地表ケーブルに通電されないなど,APSとしてはアルストムがいち早く実用化したものと似ています。
電池駆動式は架線レスだけれど、コストが厳しいのか、地表から集電するという苦肉の策を模索しているようです。

架線レスには熱い期待が集まっていますが、言い換えると路面電車には架線がつきものという景観上の欠陥があるということ。姫路のような観光都市にとっては、フィレンツェ同様、問題が大きいですね。

参考
世界初・播磨の新型路面電車。来春受注開始(372log@姫路)
フィレンツェにLRT。姫路にも軌道を「描こう」(372log@姫路) - 架線が景観に与える影響も大きく、フィレンツェでは大聖堂の近くだけ架線レスにするという苦肉の策をとっています。(ブログより)
非日常利用者の代表 -大阪府門真市在住-(姫新線ライフスタイル通信(仮)) - 姫新線の魅力はなんと言っても電化されていないところ。列車が走る風景に無駄な線がないんです。だから、鉄道模型のようにジオラマの中を走り抜けます。(記事より)

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Posted by miki at 00:00Comments(0)鉄道