2010年02月07日

社会言語学者が見た、人を動かすオバマ演説


講演「言語学者が政治家を丸裸にする」(姫路市北条まねきホール)

平和市長会議に加盟する自治体が急増しているそうです。

「平和市長会議」オバマ効果、県内でも加盟急増(神戸新聞)
姫路市(09年9月加盟)の担当者は「(太平洋戦争で亡くなった)全国の空爆犠牲者の慰霊塔もある。核兵器だけでなく、平和活動を広げたい」と話す。
神戸新聞は、「核兵器のない世界」を訴えたオバマ米大統領の影響も大きいと報じています。

オバマ大統領の演説は、世界中に影響を与えますが、これは中味はもちろんのこと、演説そのものが人の心を動かすからだと社会言語学者は言います。

言語学者が政治家を丸裸にするオバマの言語感覚―人を動かすことばの著書を持つ社会言語学者の東照二氏が、昨日、姫路で講演され、政治家の言葉の重要性について解説されました。

氏は、フィールドワークとして各地の街頭演説に出向き、その内容を分析されています。応援演説に呼ばれるほどのテレビでもおなじみの政治家も分析されていますが、どんなに仕事ができる有名な政治家であっても、演説がなっていなくて、聴衆が足も止めない場合もあるといいます。

演説は、事実をいくら述べてもダメで、いかに市民の心を掴むか、共感の扉を開くかが大事。レポート・トークではなく、ラポート・トークが重要なのだとおっしゃいます。

姫路市の市会議員のかたも参加されていましたが、大変参考になったとのこと。
また、政治以外の日常生活、例えば、ブログも、レポート・トークじゃなくて、ラポート・トークで書かないと、読んでもらえないでしょうね。

すごく勉強になりました。社会言語学、面白いですね。

参考
「ラポートトーク」やってますか?/川口 雅裕(livedoor HOMME) - 事実や情報を述べるのがリポート・トークで、リポーターが現場の状況を報告するように、間違いのない客観的な内容を伝えようとする話のこと。一方、ラポート・トークは情緒的な内容で、自分の主観や気持ちを伝え、相手とのつながりを深めたり関係を構築したりしようとするトークです。(記事より)
国会議員みんなで姫路の慰霊塔に参拝しよう(372log@姫路)
総会・懇親会を開催しました(姫路立命会) - 姫路市を中心に在住する立命館同窓生の会で開催された講演でした。(10.2.8 追記)

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Posted by miki at 10:18Comments(0)政治