2008年10月27日
原油価格暴落で、日本の時代がやって来た?

高騰を続けてきたガソリン価格が、ここに来て安くなってきました。一昨日、145円/L(レギュラー)で満タンにしたのですが、昨日は違うスタンドで142円/Lの看板を見かけました。考えてみれば、値下がり傾向にあるときは、満タンなどにせず小まめに入れた方がお得です。これまでの習慣が抜けていないことに、やや反省。
ところでなぜガソリン価格が下がってきたのでしょうか。現在、世界的に原油価格が急落しています。
OPEC:150万バレル減産 価格低下歯止め狙う--臨時総会(毎日jp)
米原油先物相場は今年7月に史上最高値の1バレル=約147ドルをつけて以降、5割以上下落して70ドルを割り込んだ。しかし、OPECの減産発表後も相場は下落し60ドル台前半で取引されている。獨協大学教授の森永卓郎さんは、今夏、こんな記事を書かれていました。
日本経済の復活と米国経済の長期低迷が訪れる(SAFTY JAPAN)
ここ20年間、米国経済は圧勝であった。米国とそのやり方の真似をした中国の経済が圧倒的に強い時代であったといってよいだろう。そのためか、金融経済の分野では、米国型の新自由主義を信奉する人がいかに多いことか。日本がバブルを謳歌していたころ、経済・経営理論分野では「日本的経営」論が闊歩していました。しかしバブルが崩壊し、アメリカ経済が好調になると、今度は新自由主義を信奉する人が増えました。森永さんは、これを「儲かっているものはすぐれている」という短絡的発想だと一蹴します。
(中略)
だが、原油の暴落をきっかけにして、その逆が起きるのではないかとわたしは想像している。つまり、日本経済の復活と、米国経済の長期低迷である。わたしは、この主張をあちこちで披露しているのだが、残念ながら誰もまともにとりあってくれない。
1986年の英国ビッグバン以降、M&Aなど、お金を右から左に動かすことによって巨万の富を生み出すというビジネスモデルが生まれました。これは、人がつくった付加価値を奪い去っているのだと氏は言います。膨張する金融資本はアジア通貨危機を起こし、また1998年から5年間、日本でも暴れました。
その後金融資本は行き場を失って、欧米の不動産、一部は原油、穀物市場に流れたのですが、ついに行き場が無くなって崩壊となりました。
日本の株式市場も米国同様暴落していますが、為替のほうは、しっかり円高。欧米の投資家が困って手持ちの日本株を現金に換えたので日本の株式市場は下がっているけど、円が一番信用できるということで円高になっているというなら、森永さんの言うように、今夏には「誰もまともにとりあってくれなかった」日本経済復活論の兆しと言えなくもありません。
『金融危機の後、日本はどうなる? シミュレーション』【森田レポート】(asahi.com)
今の為替市場は、円が独歩高となり、ドルは円以外の通貨に対しては上っているという状況になっています。英国ビッグバンからの22年間と、全く異なる20数年がこれから始まり、その主役が日本だとするなら、日本人にとってはなかなかエキサイティングで夢の持てる時代になりそうです。
(中略)
つまり、すでに為替市場では、これから世界で一番魅力的な経済市場は日本市場だと言っていることになります。
参考
「日本は借金大国」は財務省の演出(372log@姫路) - 鵜呑み、丸呑みは無理としても、自由主義経済に対する警鐘の意味でも面白い本だと思います。(ブログより)
「新自由主義」後の世界、水野和夫氏に聞く(08/10/14)(日経ヴェリタスonline) - 新自由主義は敗れたが、次に掲げる旗印がない。ケインズを否定して、ハイエクを否定したが、今は何もない状態です。(中略)米国に限らず、先進国のだれかが、新しいイデオロギーを世に送り出すことになるでしょう。日本にもチャンスがあると思います。(記事より)
