2016年09月07日

すでに変わりつつある大学入試

関西大学大阪府

今後大学入試が変わるよ~という報道がありますが、既にずいぶん変わっています。

東大はなぜ推薦入試を増やすべきなのか。東大教授や教育改革実践家らが激論(東大新聞オンライン)
「今年から、東大京大で推薦入試が始まりました。これを受けて、推薦入試についていろんな議論が起こりましたが、実は日本のトップ大学の多くは推薦入試に舵を切り始めていて、筑波大学は3割の学生、東北大学名古屋大学は2割の学生がすでに推薦で選ばれています」
(中略)
安定した成長が見込まれる社会では、「みんな一緒」であることが求められ、正解に至るための情報処理力が重要だった。しかし、21世紀の「正解がない」成熟社会では、情報を組み合わせて一人一人が納得するための情報編集力が重要であるとした。
 この時代に対応するためには、一つしかない「正解」の出し方を訓練するのではなく、思考力、想像力、判断力を養成しなくてはなくてはならない。その点では、生徒が高校生活で何をしたかを評価する慶應義塾大学のAO入試のような選考方法が優れており、東大や京大の入学試験にも変化が求められている
AO入試を初めて導入した慶應ですが、対象は総合政策学部等、一部の学部。(2016.9.18 訂正)
関西大学ではすでに全学部でAO入試を実施しています。

Admission Office 2017(関西大学)
AO入試は、大学での学問において望まれる資質や能力をもっているかどうかを確かめることに重点を置いています。
法学部では、一方で、法律条文や判決、政治理論や学説などを読み解き、他方で、それを現実の社会問題と照らし合わせることによって、社会にとって有益な知見を提供していくことを学びます。したがって、学生には、現実社会への関心をもちながら、注意深く書物を読み解く姿勢が望まれます。
全学部で実施していますが、学部により受験生に求める能力はさまざま。法学部では法律条文や判決、政治理論や学説などを読み解く能力が必要ということで、課題図書を与えた論文提出などを求めています。
AO入試だからといって、必ずしも特異な体験を求めたり、特別な成績(成果)を求めるといった、特殊な選抜方法ではありません。

早稲田は(現状すでに6割になっている)学力試験のみの入試割合を、さらに減らす模様。

早稲田大学の入試改革の方向性と展開について(早稲田大学)
現在、本学においては、一般入試・センター利用入試といった学力重視型入試(学力試験のみで判定を行うタイプの入試)とAO入試・推薦入試などの筆記試験だけに頼らないタイプの入試の入学者比率はおよそ6:4となっております。
(中略)
現行の一般入試・センター利用入試の比率の見直しを行うとともに、新たな選抜方法を全学的に導入するなどの取り組みを推進し、多様な入試制度をさらに広げていく予定です。
効果が上がらないとしてAO入試を止めてしまった大学もありますが、多くの大学が積極的で、この流れは変わらないと思います。

参考
「推薦・AO」2020年度入試まで存続も…… 重要なのは大学入学後!(ベネッセ教育情報サイト)
国立大がAO・推薦枠を2年間で3割に倍増へ(372log@姫路)
国公立大学に推薦・AO入試の波(372log@姫路)
スーパー高校生が、東大進学を避ける理由(372log@姫路)
姫路西高も特色選抜(372log@姫路)

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Posted by miki at 02:13Comments(0)学校