2016年09月11日

浮体式洋上風力発電を支える、姫路の技術

福島洋上風力コンソーシアム

太平洋に風車を浮かべて発電する、夢のエネルギーシステム。
日本が、浮かべることに拘るその理由は?

福島復興・浮体式洋上ウィンドファーム実証研究事業(日本)(丸紅)
「ふくしま未来」と「ふくしま絆」を海中に係留するための、およそ200kgある輪をつなげた全長800m以上の超巨大チェーンの製造。さまざまな日本のものづくりの粋が、この国家的プロジェクトにはつぎ込まれている。
(中略)
海岸線から離れるとすぐに水深が深くなる日本の海では、海底に風車を固定する着床式洋上風力発電に比べて、浮体式洋上風力に適した海域がおよそ5倍あるという。海外で普及している着床式ではなく、浮体式洋上風力発電が日本における次世代エネルギーの切り札とされるのは、海洋国家である島国ならではの事情も大きく影響している。
海洋国家で島国の日本は、浮かべるほうが地形的に有利。
しかし、浮かべるからには繋ぎとめる鎖が必要です。

新日鉄、 「浮体式洋上ウィンドファーム実証研究事業」に参加 ~先進の鋼材・ソリューションを浮体式洋上発電に世界初適用~(Digital PR Platform)
新日鉄は、浮体式係留に多くの実績を持つ新日鉄エンジニアリング(株)、およびチェーン製造に多くの実績をもつ濱中製鎖工業(株)と共同で、高強度鋼材(棒鋼)の適用で係留チェーンの耐摩耗性および耐疲労性の向上を図り、係留システムの耐久性・長寿命化の検証を行います。
濱中製鎖工業は姫路の会社。なんでまた姫路の会社かというと、そもそも鎖の技術はほとんど姫路に集結しています。

職人の技 熱い連鎖 浜中製鎖工業の溶接(未来への百景) (日本経済新聞)
姫路市によると、市内には白浜を中心に30社前後のメーカーがあり、国内シェア70%近くを占める。日本で唯一、海底油田掘削施設など海洋構造物を海底とつなぐ大型チェーンを作れるのが、浜中製鎖工業の白浜工場と網干工場だ。
要するに、そんな高度な鎖の技術は姫路にしかありません。

ひょうごオンリーワン企業 濱中製鎖工業など9社(神戸新聞NEXT)
船舶用チェーン製造の濱中製鎖工業(姫路市)は、海底油田掘削施設と海底とをつなぐ大型チェーンを、国内で唯一、製造していることなどが評価された。
オンリーワン企業は強いですね。

参考
地球にくくりつけて人類を守る(372log@姫路)

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Posted by miki at 00:42Comments(0)企業