2013年02月03日
中国人はなぜ平気でウソをつくのか

母校の大学同窓会が姫路であり、北村稔教授の講演「中華人民共和国の解剖」がありました。北村先生のことは存じ上げなかったので、講演後にネットで復習。中国について改めていろいろ考えました。
表題の「ウソをつく」というのは穏やかではない表現ですが、異民族の侵略が絶えなかった中国の長く厳しかった歴史が生んだ伝統なのですね。
北村稔・林思雲「中国人はなぜ平気でウソをつくのか」(歴史通2009春 - 掲載サイトは「史実を世界に発信する会」)
[林] 中国人にとって「歴史」というのは事実の積み重ねでなくてもいいのです。それどころか国家にとって都合の悪いこと、不名誉なことはいっさい明らかにしてはいけない。それが国を安定させる、それで世の中が収まるという考え方です。そのために積極的に嘘をつくことは倫理的に正しい行為なのです。中国人がものごとを大げさに言ったり、平気で嘘をついたりするのを、ただ相手をだますためなのだと考えるのは大きな間違いですね。世界にはウソをつくのは倫理的に正しいと考える人もいるんだ。しかもそれが、日本人の10倍いるんだということは、心に留めておかないといけません。
中国人が嘘をつくのは自分のためというより、家族や国家のためという場合が多い。これは中国人にとって動かしがたい伝統的な心性であって、それを知らないと中国人の歴史認識は理解できません。
[北村] 『論語』にもありますね。自分の父親が羊を盗んだことを告発した人間を子は親の「不名誉」を隠さねばならないと孔子が諭す話が(第13子路編)。
イタリアでは「スリは芸術だ」という感覚の人がいるかもしれませんが、それでも「イタリアなんて相手にしない」とはならず日本を始め世界中から大いに観光客を集めています。
「倫理的にウソをつく」という人が多いからといって、相手にしないなんてことはできなくて、そういう思考回路を一旦頭の片隅に置いた上で、付き合う必要がありそうです。
P.S
前掲書の引用文中、「国家にとって都合の悪いこと、不名誉なことはいっさい明らかにしてはいけない。それが国を安定させる、それで世の中が収まるという考え方です。」というところには少しだけ共感します。
13億人のわがまま勝手な民を、「現実問題として」安定させようと思ったら、日本のような民主主義を導入するのもよほど周到で計画的にやらないと不可能な気がします。
もちろんそれで国が崩壊するのもやむなしというのは一理あるのですが、そのときの影響も半端じゃありません。大気汚染ですら簡単に影響が及ぶほど近所にいる日本です。ハードランディングの飛び火で日本も火事になっちゃいます。
参考
「精神的社会主義 - 制度的資本主義」で行こう(372log@姫路)
