2010年10月11日
播磨の秋祭り。伝統を守る知恵

祭りの季節になりました。土日に限って雨が降るという不運もあったりなかったり・・
播磨の秋祭りにも少子高齢化の影 伝統死守へ苦心(神戸新聞)
同市指定重要無形民俗文化財「台場差し」で知られる同市飾磨区、浜の宮天満宮。その氏子、港町地区は一昨年から屋台を練ることができない。乗り子になる小学生がいないからだ。30~40人が必要という屋台を担ぐ「練り子」も10人ほど。浜の宮天満宮でも、子どもがいなくて屋台練りができない地区があるのですね。
姫路にはこうした有名な地区だけでなく、市内のほぼ全域で、地区ごとに屋台を持っていて大小さまざまな祭りが行われています。
姫路に限って言えば、少子高齢化が全国よりとくにひどいということはないものの、子どもの住む地区には偏りがあるように思います。住宅開発しやすい地域が数年後、小学生が多く住む地区になり、一方で、旧来の住宅街に子どもがいなくなるという現象。
親と近居していても、子どもは子どもが多く住む地域にいるけど、祖父母が住む地区は子どもがいないなど。
自動車の普及で、移動範囲が広がっているのに、従来の地域割りがやや細かすぎて合わなくなっているのかなとも思います。
祭典運営を支える中心は、地区密着した天然のムラ社会発想のかたがた。行事の性質上当然です。
でも天然のムラ社会発想の祭典運営だけではマチ社会発想の人々は参加しにくいでしょう。今後学校選択制が進むようであれば、地区のお付き合いもほどほどにということで弱体化してしまいます。参加そのものに魅力を増す必要性が高まってきます。
うちの地区は1週間後に祭りを控え、毎晩子どもの太鼓の練習に付き添う毎日です。今年は6年の男女はもちろん、5年生も巻き込む必要がありますが、小学生がいないということにはなっていません。(年によって1学年でも多すぎることもあるみたい。)
姫路が全部少子化というわけではないけど、変動が激しく、年により、地区によりアンバランスにはなっている気がします。
伝統を断絶させないためにも、運用を柔軟にする知恵も必要な気がします。
P.S.
屋台を担ぐ練習をしたので肩が痛い日々・・
参考
溶ける校区。姫路で始まる小中一貫、学校選択制(372log@姫路)