2010年05月10日

覚醒する淡路。「明石海峡大橋は生活道路。無料が当たり前」

明石海峡大橋播磨神戸市垂水区

明石海峡大橋(神戸淡路鳴門自動車道)を値上げするというので、淡路で反対集会が起きています。

「高速道路値上げ反対」 千人が決起集会 淡路(神戸新聞)
会場には「無料化早期実現」「国は淡路島民を見捨てるのか」などと書かれたのぼりや横断幕が掲げられた。同会議会長の門康彦・淡路市長は「明石海峡大橋は国道28号で生活道路。無料が当たり前だ」とあいさつした。
10キロ程度であれば通常、一般道路を使うという選択もありますが、明石海峡大橋通行部分の垂水IC-淡路IC間は無料道路を使うという選択ができません。

現在、ETCを付ければ平日の昼間1610円、休日1000円ですが、改正案では2300円払う以外に通行できなくなります。
全国的に普通車の上限は2000円ですが、本四架橋はフェリーなどに配慮するという理由で上限が3000円に抑えられているため、ETC割引の恩恵を受けていた人は休日平日とも値上げになります。

国の政策には、高額な通行料金によって社会資本を活かせなかった反省が感じられません。
そもそも、5000億円もかけて世界の大橋を建設したにも関わらず、フェリーが生き延びているほうがおかしな話。ところが、割り引き実験で、やっと社会資本が活用され始めたと思ったら、フェリー業界の顔色を見て再び元に戻してしまうのですから、とんだ筋違いな話です。

こんなこと、淡路島民は元より、多くの人は納得しないでしょう。

道路の選択肢が他に無い垂水IC-淡路IC間10キロの通行だけでも先行で無料にするなど、できないのでしょうか。
結局のところ、5000億円かけて造った明石海峡大橋をがらすきのまま放置させたいってことなんでしょうか?
何がしたいのか、わからない。財務省国土交通省の役人に振り回されているのでしょうか。

P.S.
東京のレインボーブリッジでも、首都高速(有料)と一般道路(無料)が併用になっています。
この一般道路があるおかげで、両岸の一体感が出て、お台場の利用価値も上がっていると思います。
土木工事の出来不出来もあるけど、運用方法でその利用価値が大きく変る気がします。

参考
高速道路:料金案撤回、1000人集会 淡路島民会議「この思い東京へ」 /兵庫(毎日jp) - 門康彦・淡路島市長会長は「今回の料金見直しは大改悪。値上げは到底受け入れられない。この思いを東京に届けなければ、将来に禍根を残す」と訴えた。(記事より)
JR族大臣なのか? 高速道路無料化を拒む人々(372log@姫路)
山﨑養世講演録(3)敗戦した日本経済の復活には高速道路無料化が不可欠(NetIB-NEWS) - 淡路島に行ってみてください。人口が14万人しかいない過疎地ですよ。大阪からも近く最高の条件であるはずなのに、なぜ最悪の条件のシンガポールは同じ面積で日本よりも豊かなのでしょうか。(中略)淡路島には鉄道がないのに高速道路を無料にするといったら、JRが困るからといって反対する。四国は97%が車です。JRは3%しかないのですよ。それでも関係ない。JRやフェリーが困るから無料化に反対する。それは供給者主体の政治ではなかったのか。消費者と国民・住民本位の地域主権が本来の政治で、国民が困ることは解決しないのですか。そういうことをしている限り、世のなかは何も変わりません。(記事より)
GW並み混雑。明石海峡大橋が「平成の関所」を返上(372log@姫路) - 垂水にある橋の科学館を見学しましたが、世界一の技術の粋を集めて12年の歳月と5000億円の巨費を投じた巨大プロジェクトだったわけです。これほど立派な橋を、利用者負担として高額な利用料金に設定し、無駄に遊ばせることは計り知れない損失になります。(ブログより)

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Posted by miki at 00:00Comments(4)クルマ