2015年09月21日

大学生活の後半は地域キャンパス。大学の「地域枠」

京都工芸繊維大学京都市

地方創生に熱心な現政権。地方票頼みの自民党が、本来得意な分野だろうと思います。
でも、そんな直ぐに効果が出るものばかりではないので、種だけでもいっぱいばらまいて欲しい。
(お金は不必要にばらまかなくていいけど)

9月20日の朝日新聞に多賀谷編集委員が「大学を卒業したあとも、地元に残って働けるような仕組みをつくれないだろうか」とのテーマでコラム記事を書いてらっしゃいます。
政府の「地域創生」の掛け声が、メディアにもきっかけを与えているのは、好ましい。

そこで紹介されているのは、京都工芸繊維大学(京都市)が、来年から京都府北部への地元就職希望者に、地域枠を設けるニュース。
ネット検索で出てきたのは日経の記事。

京都工芸繊維大、地元高校生限定の入学枠 人材育成狙う (日本経済新聞)
京都工芸繊維大学(京都市)は2016年度から始める新教育プログラムに、京都府北部の高校生に入学を限定する地域枠を設ける。大学卒業後の地元就職希望者が対象で、3年生後半から同地域に新設するキャンパスに移り、周辺の有力企業の事業所で就業体験を積むなどして学ぶ。
国立でも医学部で奨学金優遇の「地域枠」は既にあるようですが、今回は工学系だし、しかも地域キャンパスで大学生活の後半を送るという本格的な話。

かつて、「構造的脱出志向」から「積極的地元志向」への転換を期待すると書きました。

「構造的脱出志向」から「積極的地元志向」への転換(372log@姫路)
どこの大学に進もうとも、卒業後、最初の就職地がその後にどこで暮らすかの重要な分岐点になるようで、大学卒業後であっても、「積極的地元志向」への転換を期待してしまいます。
まさに、そういう人にはピッタリの制度です。

東京の東洋大学に進学しても、4回生は書写(姫路市の附属高校がある場所)に通って関西で就職活動できる枠を設けたら、東洋大学への内部進学枠を持つ東洋大姫路高の人気がもっと上がる気がしますが、どうでしょうか。

参考
医学部定員削減を検討。地域偏在を就職枠で対応?(372log@姫路) - 医学部の地域枠の例。
いまどき年2万人以上志願者を増やした大学があった(372log@姫路) - 人気急上昇の東洋大学。
Uターン支援大学(372log@姫路) - 大学は3つに分かれます。1)地元の大学、2)都会の大学、3)Uターンに熱心な都会の大学(ブログより)

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Posted by miki at 00:00Comments(0)学校