2018年05月31日
小規模校活躍の陰に見える、旧制高校の校風

一部の小規模校が健闘しています。
論文掲載効率トップに学習院 「小規模大」健闘の秘密(NIKKEI STYLE)
甲南大理工学部の日下部岳広教授は15年、主要誌の一つ、英科学誌ネイチャーに論文が載りました。同大が上位に入った要因について、日下部氏は「若手にも自分のやりたい研究ができる環境が整っている」と話します。学習院にはかつて旧制の高等科があり、甲南も旧制高等学校でした。
(官立の)旧制姫路高等学校がそうだったように、卒業すれば無試験でどこかの帝国大学に入ることができました。
リベラルアーツの伝統を継承する5学園(大学受験パスナビ)
旧制高等学校は、帝国大学への入学が実質無条件で認められており、帝国大学の予科として、「教養教育」と「語学教育」を中心とした接続機能を担いました。現在の私立でその役割を担っていたのが学習院・成蹊・成城・武蔵・甲南の5学園です(当時学習院は官立)。帝国大学への入学が保証されているから、自由闊達な校風が生まれたと言われます。
近畿大学が躍進を続けるなど、大規模総合大学全盛の昨今ですが、やや曲がり角に来ている気がしないでもありません。
参考
「小規模だけど評価できる大学」ランキング(東洋経済オンライン) - 関西では甲南大の他、神戸海星女子学院、神戸女学院、大阪経済大、大阪女学院、京都工芸繊維大、滋賀大。滋賀大の位田学長は姫路生まれ。(参考)
兵庫県がすごいことがわかってきた?(372log@姫路)
幻の「京都大学姫路分校」(372log@姫路)
