2015年11月23日

「高級石垣朝鮮人集落」生まれの作品

姫路市街(姫路城大天守より)

姫路城に里帰り?
姫路出身の劇作家・鄭義信(チョン・ウィシン)さん作品が、姫路で里帰り公演されます。

姫路出身の人気劇作家・鄭義信さん“里帰り”公演へ(神戸新聞NEXT) 注)私は、会員限定記事は読んでいません
「姫路城グランドオープン記念」と銘打つ“里帰り”公演。姫路城のたもとで育った鄭さんは「大層なタイトルが付いて驚いたが、久々の姫路公演。ぜひ足を運んでほしい」と話す。
鄭義信さんは韓国籍ですが、姫路生まれの姫路育ち。しかも姫路城(の外堀)に住んでいたといいます。

アーティストインタビュー
──鄭さん一家は昔、姫路城の中に住んでいたと聞きましたが。
中ではないのですが、お城の外堀の石垣の上に住んでいました。そこは、戦後、土地を持たない人たちが勝手にバラックを建てて住んでいたところで、在日朝鮮人や日本人の貧しい人たちが多かったですね。父はそこに家を建てて、石垣を崩して庭にしていました。父はその土地を買ったというんですけどね、どう考えても国有地(笑)。姫路城は国宝で世界遺産にも登録されていますから、私たち一家は世界遺産に住んでいたということになりますね(笑)。
(中略)
僕は、世の中の矛盾というか、“高級石垣朝鮮人集落”という矛盾の中で生まれ育っているので、作品を書けば、書いているだけでどうしても社会的矛盾を孕んでしまうんですね。
そういえば、一昔前まで、姫路城周辺はごちゃごちゃしていました。
最近は様変わりです。

鄭さんは、今年亡くなられた直木賞作家の車谷長吉さんと同じく、亀高(飾磨高校)出身。
2008年の「焼肉ドラゴン」などで人気作家になりました。

参考
姫路城グランドオープン記念 鄭義信創作劇「杏仁豆腐のココロ」(姫路キャスパホール)
直木賞作家の車谷長吉氏が死去(産経ニュース)

← 1日1回クリックして頂けるとRankが上がります
  

Posted by miki at 00:00Comments(0)文化