2015年11月09日

恥ずかしくないと思う

同志社大学京都市

私に入学を許可しなかった(※)同志社大学で、今夏、学長を批判していた教職員がいました。
※)入試で不合格だったということ。(30年以上前の話です)

「心から恥ずかしく思う」 同志社大職員有志が安保法案支持の学長を批判(クリスチャントゥデイ)
同志社大学(京都市)の教職員有志は15日、安保法案支持を表明した同大の村田晃嗣学長同大法学部教授)を批判する声明をブログで発表した。
同声明には、13日に開かれた衆議院平和安全法制特別委員会の中央公聴会で、村田学長が与党推薦の公述人として出席し、現在審議されている集団的自衛権の容認を含む安保法案に対し、国際政治学者として肯定的立場からの発言を行ったとし、「わたしたちは同志社大学教職員として、村田教授のこの発言を看過できません」などと記されている。
(中略)
「わたしたち平和を希求する同志社大学教職員有志は、現行憲法に違反する安保法案の成立に反対します。また、その法案に対し、本学の学長職にある教授が公的な場で支持を表明したことについて、心から恥ずかしく思います。同志社大学が教育理念の一つの柱に掲げてきた国際主義と、今回の村田教授の個人的見解とが一致するものではないことを、ここに表明するものです」と結んでいる。
学長批判は理解できます。
学長と意見が異なる教職員がいるので、同志社の統一見解ではないということを、(あたかも統一見解であるかのように報道した)マスコミに対してアピールしたいという思いが伝わってきます。

しかし、学長が個人的見解として前置きして考えを堂々と表明したこと自体は、なんら「恥ずかしく」ありません。

同志社大学へ行って村田学長を退陣に追い込む集会へ出てみた(mixiみんなの日記)
「同志社大学の良心っていいますけど、それって何なんですか?
ぼく、村田先生の授業を受けてますけど、国際社会での政治的なバランスのなかにも、 良識が生きる場があるって学んでますから、村田先生を糾弾するのはどうかと…
上の世代の方の言う良心って、村田先生の語るリアルな社会認識に勝てるんですか?」

すると、同志社中学校の教員が立ち上がってマイクを握って、こう説得。
「同志社大学の建学の良心とは、そうした国際社会のバランスとか口触りのいいことに誤魔化されず、どんな条件が課されようとも、戦争で国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄するということの意味を不断に問いつづけることです」
同志社で学ぶ機会を与えられなかった私にはわからないのですが、「同志社の良心」という確固とした実体があるのか不明。
それって、何かに規定されているのか、同志社で学ばないと得られないものなのか?

その「同志社の良心」の御旗の基に物事を判断されたら、世間はわかりません。

同様に「恥ずかしい」で物事を語られたら、物言えません。それが教養だと言ってしまえば返す言葉がないのですが。
空気で語らず、言葉で語って欲しいと思うのは、私に教養も良心も少ないからでしょうか。

村田晃嗣氏、同志社大学長選で敗れる 安保法制賛成で学内から批判(ハフィントンポスト)
同志社大学で11月6日、任期満了に伴う学長選挙があり、理工学部教授の松岡敬氏(60)が現学長の現学長の村田晃嗣氏(51)を破り、第33代学長に選出された。47NEWSによると、投票できるのは同大学の教職員約930人。大学側は投票者数や両氏の得票数を明らかにしていない。
(中略)
有志らは村田氏の発言が「国際政治学者としての個人の見解」だったことを認めながらも、マスメディアが、「同志社大学学長による安保法案への支持表明」などと報じたことを挙げ、「良心教育を基軸とした同志社大学のイメージを大きく損なう結果をもたらした」などと主張。村田氏が公的な場で安保法案支持を表明したことについて「心から恥ずかしく思います」などと記していた。
情報が少ないのでなんとも言えませんが、大した根拠もなく言論封殺で学長を交代させられたと世間は受け取りかねません。

イメージは本当にアップするのでしょうか。

参考
同志社大学長・村田晃嗣氏「学者は憲法学者だけではない」「戦争法案と表現したら安保の理解深まらない」(産経ニュース)
大河効果で東京からも注目。京都の同志社大学(372log@姫路)
大河ドラマ以上に、同志社が注目を集める理由(372log@姫路)

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Posted by miki at 00:00Comments(0)学校