2014年03月16日
今時、はやらないカジノ

日本にカジノを誘致する動きがあります。
カジノ誘致 県として推進(長崎新聞)
経済界などが求めているカジノを含む統合型リゾート(IR)のハウステンボス(HTB、佐世保市)誘致で、中村法道知事は4日、県として推進する姿勢を初めて表明した。関係自治体や経済界などと共同で今後、誘致活動の母体となる県民会議を発足させる計画。大阪府:ラスベガスの運営企業など協議、5000億円規模カジノ構想(Bloomberg)
大阪府の松井一郎知事は(中略)湾岸の夢洲(ゆめしま)を想定していると述べた。関連雇用創出は7万人超と見積もり、「投資効果は計り知れない」と強調した。一方で、カジノのメッカ・米国ラスベガスでは、カジノから撤退の動きがあります。
カジノ落日のラスベガス、不動産開発で「賭け」 (日本経済新聞)
「ラスベガスは既にカジノの街じゃない。主な収入源はイベント。投資のかさむカジノ単独で利益を出すのは難しい」決してカジノを解禁すればうまくいくわけではなく、少なくとも米国ではカジノ単独で利益を出すことは難しいと言われています。
反対する住民を説得するパワーだけでなく、そもそも利益を出すことが難しいカジノをきっかけに、どう街を盛り上げるかというプランのほうが問題。
何せ、カジノ単独で効果を上げることは困難なのですから。
大阪のカジノに人は来るのか? カジノ推進 & 慎重(372log@姫路)
大阪にカジノをつくったからといって、世界中から人が来るという保証は何もありません。ラスベガスのカジノが(単独で)やっていけないのに、大阪でやったらカジノが人を呼び込み、「投資効果が計り知れない」という論理を、住民に説明することは、中々難しいのではないかと思います。
LRTもそうですが、「海外でやってるから日本もやらなきゃ」という根拠のないムードが優先することがあります。
「カジノ」というと、清廉潔白でないイメージのものに反対する勢力がいて、そのせいで進まない。
しかし、そこを(我慢して)乗り越えさえすれば、明るい未来が待っていると錯角しがちです。
本当にそうなのかは、要注意です。
