2019年08月09日

5900億円~9500億円。巨額道路建設はどこまでも

開港10年を迎えた富士山静岡空港。インバウンドを中心に過去最多の利用者を記録。

【交通トレンド分析13】アジアからの利用者が目立つ静岡空港 航空・旅行アナリスト 鳥海高太朗(観光経済新聞)
今年6月に開港10周年を迎えたのが静岡空港だ。10年目を迎えた静岡空港は2018年度に開港以来最多の71万人の搭乗者となった。
(中略)
静岡空港を大きく支えているのは国際線と言っても過言ではない。昨年の搭乗者数は28.8万人で旅客数の約4割が国際線旅客となっており、その多くが海外からの訪日外国人(インバウンド)となっている。
総事業費は(内陸空港としては高めの)1900億円で、開港前はいろいろ心配されていましたが、一定の結果を出しています。

さて、播磨では、空港建設を凍結する一方、巨額な臨海道路の建設を推進しています。

播磨臨海地域道路推進。課題は5600億円の建設費(372log@姫路)
事業化に向けた最大の課題は、5600億円とされる建設費縮減。
この度、国交省が提示したのは、建設費縮減どころか上ぶれ。さらに巨額建設プランもありました。

播磨臨海道4案 各案に長所と短所 一部反発もあり調整難航も(神戸新聞NEXT)
コストが最も低いのは、内陸・加古川案の約5900億円。最も高いのは沿岸・明石案の約9500億円
最低でも5900億円になっていて、9500億円という数字まで出てきました。

今後、毛細血管のように広がる既存の道路維持も大変なのに、新設道路には巨費を投じても平気なんですかね?
1900億円の静岡空港が可愛く見えてしまうのが恐ろしい。

出てくる金額を見ていると、より値の張る建設工事に(業界こぞって)猛進しているのかと勘繰りたくなります。
予算の出所がいろいろあるのかもしれませんが、既存生活道路の維持費用が賄えないのに新設工事にお金が回ってしまうようなことがないようにだけはしてほしいですね。

参考
インフラ維持負担3・3倍と推計 1人24万円、30年保全怠れば(神戸新聞NEXT)
姫路駅から電車で10分の臨海部に、平らな土地が余っている(372log@姫路)

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Posted by miki at 01:46Comments(0)交通