2013年10月10日

パナ、尼崎から完全撤退。姫路に一本化

パナソニック尼崎工場

パナソニックが、薄型テレビ事業のうち尼崎に展開していたプラズマ事業から、今年度に完全撤退する模様です。

パナソニック、プラズマ事業から年度末に完全撤退へ=関係筋(ロイター)
プラズマテレビ用パネル(PDP)を製造する尼崎工場(兵庫県尼崎市)の生産を2013年度末にも停止する。
(中略)
プラズマの生産を終える尼崎工場は売却を含めて活用を検討する。
パネルの生産停止により、プラズマテレビの販売は在庫がなくなり次第、終了することになり、同社のテレビ事業は液晶テレビ1本になる。
液晶パネルの製造拠点の姫路工場(兵庫県姫路市)では、テレビ用パネルの生産比率を引き下げて、タブレット端末などテレビ以外の用途のパネルの生産を引き上げる計画。また姫路工場には有機ELパネルの試作ラインがある。有機ELパネルはソニーと量産技術の共同開発で提携しており、2013年内の技術確立を目指す。
尼崎は売却もあるとのことで、影も形もなくなる可能性があります。

県内企業への影響懸念 パナ、プラズマ撤退へ(神戸新聞NEXT)
は07年までにパナソニックの3工場誘致に成功。産業集積条例に基づき、92億6千万円を支払った。すでに第1工場と第3工場が停止したため、12億6千万円を同社が返還。第2工場の生産停止が正式に決まれば、県は「さらなる補助金返還を求めることになる」と話す。
(中略)
パナソニックは今後、次世代テレビとされる有機ELテレビに注力する方針。12年からソニーと共同開発を始め、姫路工場(姫路市)に試作ラインを設置。15年度の生産開始に向け、量産技術などの開発を進めている。
補助金返還は当然でしょうが、それにしても誘致してから5年程度で影も形もなくなる(かもしれない)というのは、動きの激しいこの業界らしい。

「誘致は撤退の始まり」って感じですが、誘致によるイメージアップは、同時に撤退によるイメージダウンのリスクを抱え込むとも言えます。
これほど短期間に撤退するなら日本国籍企業にこだわる意味もありません。跡地利用には、世界中の企業が対象になります。
今回の経験を糧に、いっそのこと(明治期、神戸に居留地をつくったみたいに、)尼崎を無国籍地帯にして外資を呼び込むのもいいかもしれません。

パナ姫路にも、撤退リスクは常にある一方で、今後「姫路からはなかなか撤退しない」というイメージを生む可能性もあります。

進行する映像と音のハイレゾ化、有機ELへの流れも明確に――IFA振り返り (2/4)(ITmedia LifeStyle)
注目はパナソニックです。展示機は55V型で、CESで披露したものより1インチだけ小さくなっていました。理由を聞くと、姫路工場の8.5世代マザーガラスから“6枚取り”したためだそうです。いよいよ量産を視野にマザーガラス方式に転換したことを、この1インチが示していたわけです。
当初の建設理由が液晶パネルの大規模生産であっても、次世代パネルへの転換がうまく進めば延命は可能。
これが姫路から「撤退しない」可能性、ひいては「撤退イメージ」回避の道でしょうか。

参考
パナソニックがプラズマ撤退。液晶テレビも縮小(372log@姫路)

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Posted by miki at 00:08Comments(0)企業