2012年02月09日
地元の人が楽しいことは、観光客だって楽しい

先週土曜日、母校・立命館大学より金井萬造教授をお招きし、姫路立命会の校友の集いがありました。
講演は「国際観光都市・姫路 をめざして」。
従来、観光といえば、観光地に行って温泉に入って一泊して帰るというので満足してもらえたんだけど、最近はそれじゃ満足できない。
その土地で何かを体験できるとか、何かがないと満足しなくなりつつあるといいます。
着地型観光といって、地元の人が地元の観光資源を発掘したりイベントを企画したりということが意味を持ち始めているのだそうです。
そういえば、姫路でも地域夢プランといって、地域資源の発掘をやってたりします。
B-1みたいなビッグイベントで人を呼ぶことも大事なんですが、市民レベルで小さなイベントを年中やる必要があるんだとか。なぜなら年中やってないと、それで飯を食っている人が地元に根付かないからなんだそうです。
姫路の観光は姫路城8割、書写山1割みたいな感じですが、姫路城に1回来てもう来ないという人が多い。
観光客を増やすツボは、初めて来る人を増やすんじゃなくて、1回来た人に2回目来てもらうこと。そのほうがコストは3.5分の1で済むと。
いずれにしろ、行政ができるインフラ整備(ハードやソフト)は姫路はもう十分立派である。あとは市民が地元をよく知り、地元で楽しいことをやる。そういう楽しいところにこそ外からも参加したくてやってくる。そして「もてなし」の心があれば感動を与えることができる。
そういうお話でした。
P.S.
大学職員の話によると、姫路にも受験会場を設けているが、今年は姫路の志願者が去年の倍ぐらいになったとおっしゃていました。大学側も今後、姫路地区にはこれまで以上に注目するかもしれません。
参考
これでわかる!着地型観光―地域が主役のツーリズム
姫路は観光資源の宝庫(372log@姫路) - 姫路市夢前町の夢乃井さんでも、以前は姫路城や書写山を見て帰るという営業をしていたが、最近はサツマイモ掘りの農業体験などを提案しているとのこと。(ブログより)
日本一の人気。姫路の温泉(372log@姫路)
増えるひとり旅。姫路がひとり旅に強い理由(372log@姫路)
厳冬の寒さが吹き飛ぶ熱い交流、石見市長、お城の女王も来臨 ~ 姫路立命会 校友の集いが開催されました!(立命館大学校友会) - 関西の端っこの姫路の同窓会なのに、「どうしてしまったんだろう」と思うくらい(京都の)校友会本部のの紹介記事が熱い。
姫路観光マップ、市民が作製へ 城下町を再発掘(神戸新聞)(2012/2/10 追加)