2004年07月31日
公共交通の利用者増進をなぜ考えない

今日の神戸新聞に
観光事業廃止、路線バス一部撤退 姫路市交通局
という記事があった。赤字を垂れ流すのを見過ごせないとのことだろうが、観光事業はさておき、路線バスの撤退というのは、慎重にしてほしいものだ。まして、競合路線を単独路線に変えようという発想自体が危険である。
姫路市内を走るバス会社は、神姫バスと姫路市営バスの2つしかない。神姫バスの路線には単独路線と(市営バスとの)競合路線の2種類あるが、単独路線の運賃は概して高い。
民営化してサービスが向上するのは、一面に過ぎず、民営であれ公営であれ、競争があるからサービスが向上するのだ。競争が無くなれば、サービス低下は必然で、いま行われようとしているのはサービス低下ひいては公共交通離れの推進だ。
姫路に一番必要なのは、市営バスの赤字云々の前に、極度な車依存状態からの脱却だ。公共交通を縮小してますます車依存を進めたら、環境問題がますます深刻化する将来に姫路市が生き残ることはできない。
ヨーロッパはもちろん、クルマ社会一辺倒だったアメリカですら、公共交通を真剣に考え始めた。クルマ社会の行き過ぎは街を空洞化させ、環境問題を深刻化させている。
神戸新聞紙面には、市営バスの半民営化の可能性も述べられていたが、いずれにしろ少なくともせめて2つのバス会社が切瑳琢磨してサービス向上を目指し、公共交通部門のサービス向上、利用者増をはかる道を選んで欲しい。