2008年07月17日

日本有数から世界有数へ。動き出した播磨

播磨臨海工業地帯

姫路に進出する大日本印刷が、投資額を当初予定の300億から430億に4割上積みするそうです。

大日本印刷、新工場に投資40%増強 姫路・松下敷地(神戸新聞)
大日本印刷(東京)は十四日、姫路市内に松下電器産業が建設する工場と同じ敷地内に設ける液晶用カラーフィルター工場について、投資額を当初予定の三百億円から約40%上積みし四百三十億円とする方針を明らかにした。今後も拡大が見込まれる液晶テレビ市場に対応し、生産能力を高める。
松下は、同日の14日に、液晶パネル工場の起工式を行いました。

松下電器産業:経済活性化へ、期待 液晶パネル工場起工式--姫路 /兵庫
式後のパーティーで、IPS社の米内史明社長は「県、姫路市など関係者の支援に感謝する。世界一の画質の液晶パネルを生産し、競争力を一段と付加する」と決意を述べた。
五百蔵俊彦副知事は「播磨は物作り産業が全国的にも最高レベルにある。工場の稼働で、この地域の産業がさらに発展することを期待している」とあいさつ。
全国的にも最高レベルにあるものづくり播磨が、名実共に「世界有数のものづくり播磨」に打って出る記念すべき日になりますね。

ところで、東芝SEDシャープの液晶工場候補、松下の液晶工場決定と、なぜこうも播磨なのでしょうか。
関西経済人・エコノミスト会議で出た話題をネットで見つけました。

パネル・ベイ(公私混同日記)
十分な土地と労働人口が確保でき、さらには物流インフラが整備されている地域は実は全国的にもあまりなく、なおかつ本社や主要工場(シャープの場合は天理葛城亀山)と近いことが決め手になったということだった。
結局はそんなこんなでかつて阪神・播磨工業地帯と呼ばれた地域が「パネル・ベイ」として、再生され始めていることになる。
(中略)
関空の貨物便は開港時の10倍近くに伸びており、国内では1人勝ち状態にある。また、関空と成田を比較すれば、アジア向けにも(2-5時間程度フライト中)で30-1時間ものアドバンテージがあり、基本的には前途は明るいということであった。
(中略)
関西の電気機械集積、東海の自動車技術集積は世界の産業クラスターの中でも最大規模のものであることなどを紹介した。
産業ネットワークとして見た場合、関西や東海のそれは、ミュンヘンのジーンバレー(バイオ)、シリコンバレーオースティンオウルなどの情報通信、北京のハイテクなどと較べても全く遜色ないものなのだそうである。
播磨と関西空港は世界的に見ても前途有望なのですね。

参考
大日本印刷姫路進出、正式リリース(ひめナビブログ)
播磨をまとめて政令都市に!はりまフォーラム(ひめナビブログ) - 播磨臨海部4市2町(姫路、高砂加古川明石播磨稲美)の製造品出荷額5.4兆円は、全国いずれの政令指定都市よりも大きい。

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Posted by miki at 00:00│Comments(0)企業
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