2017年10月29日

西松屋の独自商品が安い理由、店舗を増やし続ける理由



西松屋チェーン(姫路市)の独自商品(PB商品)は安い。他社が2万円以上するB型ベビーカーは、半額以下。

B型ベビーカー人気ランキング!「軽量・おしゃれ・安い」商品を紹介(マイナビウーマン子育て)
西松屋プライベートブランドの「SmartAngel」。こちらのベビーカーは2016年グッドデザイン賞を受賞し、独自のフレームでよくやってしまいがちな折りたたみ時の指はさみをガード。税込7,000円以下で購入できるという驚きのプライスは、プライベートブランドならでは。
それに、少子化で市場が縮小しているのに店舗を増やし続けているのも不思議。なんでやねん。

と思ったら、HPに書いてありました。
昨今は少子化が社会問題になっています。その要因はいろいろあると思われますが、その大きな理由の一つとして、赤ちゃんや子どもさんを育てる家庭に、経済的・時間的余裕がないということが大きいのではないでしょうか。そうであるとするなら、当社が、育児や出産に必要な商品を手ごろな価格で、より便利に提供していくことは、少子化問題に対しても大きく貢献していくことになるのではないかと考えております。
少子化 → 市場縮小 → 撤退しよう。
じゃなくて、
少子化 → なんで? → 課題は何? → 自分達にできることは何?
って、考えてらっしゃる。
レイアウト、商品の棚割りや店舗オペレーションまでが標準化された店舗を、日本国中に展開するチェーンストアが必要です。当社はお客様が日本のどこに住まわれていても、車や何らかの交通手段で自宅から長くとも20分か30分かければ、満足のゆく品質の商品が安く便利に買える店舗づくりに取り組んでいます。また、そのような多くの店舗に供給する量的効果から、自社オリジナルの商品の開発が可能になります
日本のどこに住んでいても、自宅から20分か30分かければ行ける店舗を実現するために店舗が増えている。それだけ増えれば量産効果で安く作れて流通可能と、すべてが繋がります。

昨日TVドラマ「先に生まれただけの僕」で、
「数学の勉強をして何の意味があるんですか?」という生徒の問いに対して、櫻井校長(役)が
「数学って 答えにたどり着く道筋を探す作業だと思うんです。 正しい判断をする力を養う勉強」
「関数や微分積分を勉強することによって ものの考え方や論理の進め方を学び それが 世の中を生きていくスキルになっていく。」
と答えていました。

西松屋のHPにある工学部出身社長の言葉を聞いて、
ものが売れない時代は、商売を「学ぶ」「習う」以上に、自分で論理立てて考えることが何より大事と感じました。

参考
永遠の経営革新。(藤野の散文-立冬、冬至、大寒) - 西松屋、と聞いても全く知らず。けれど子供向け衣料の量販店、というおよそ成長性を感じない分野で信じられない実績を叩き出している。(中略)何よりも驚いたのは、巷のマーケティング理論とは一線を画すオリジナリティと実践の力である。(ブログより) ← およそ成長性を感じない分野にこそチャンスがあるんじゃないでしょうか。競合いないし
超常識経営・西松屋チェーン。顧客満足度でユニクロ超え(372log@姫路)

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Posted by miki at 11:47│Comments(0)企業
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