2016年12月25日

世界遺産登録をあきらめない! 熱い 滋賀県・彦根市



滋賀県彦根市は、国宝彦根城世界遺産登録を目指しています。

滋賀・彦根城を世界遺産に 市が学術検討委設置へ(京都新聞)
滋賀県彦根市は12日、彦根城の世界遺産登録に向けた推薦書を策定するため、国内外の専門家を集めた学術検討委員会を来年度に設置する方針を示した。2021年度までに国内推薦を得て、24年度までに登録を目指す意向。
これ、最近思いついたことではなく、20年以上前からです。

1992年、日本で世界遺産候補になったのは、姫路城法隆寺鎌倉、彦根城の4つ。うち2つ(姫路城と法隆寺)が翌年登録されました。

世界遺産になりたくてもなれぬ彦根城(話のコレクション)
候補に挙がっただけで、実際は世界遺産に推薦される事もないままに、20年以上の月日が過ぎてしまった。
すでに姫路城が登録されている以上、類似の彦根城が登録されるには理由が必要になります。

姫路城との差別化(1)(滋賀県・彦根市)
姫路城の推薦書に述べられていることは、城の全体構成や機能の中の一面である。姫路城に残されていない資産、推薦書に説明されていない資産を含めて城の軍事以外の役割を説明することはもとより、城下町と周辺地域に残る城以外の資産に対象を広げ、社会・経済、文化伝統、精神・信仰、自然環境・景観などを含めた視野を持つことが重要である。
必死に姫路城の推薦書を分析し、彦根城を推薦する理由を検討しています。

兵庫県は1つ(姫路城)しか世界遺産が登録されていません。
同じく滋賀県も1つ(延暦寺)しか登録されていない。
しかし、兵庫県よりもずっと熱心に2つ目の登録を目指しています。すでに類似の姫路城が登録されているのにも関わらず・・です。

兵庫県だって、「延暦寺がすでに登録されているにも関わらず、円教寺を推薦する理由」を模索すべきです。
(私が知らないだけで)あるのかもしれないけど、少なくとも滋賀県ほどの熱意が兵庫県には感じられません。姫路市にも。

参考
世界文化遺産比叡山延暦寺(近江建物探訪) - 延暦寺は滋賀県唯一の「世界文化遺産」で、1994年にユネスコにより京都市および宇治市の寺院、神社等とともに『古都京都の文化財』に登録されました。延暦寺は天台宗の総本山で、大津市、京都市にまたがる比叡山山麓のほぼ20km四方に境内が展開します。(記事より)
書写山 圓教寺(円教寺、えんぎょうじ)は雄大で美しかった!(姫路情報館) - 最近、全国各地で日本の近代化の遺産として多くの史跡が世界遺産に選ばれました。・・・もう、これ以上は言いませんが、日本人が未来に残したい文化遺産として圓教寺は無くてはならないものだと実感します。(ブログ記事より)
兵庫出身の戸田恵梨香が、円教寺を知らなかった理由(372log@姫路) - 地元(兵庫県)も冷めたものです。

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Posted by miki at 00:00│Comments(2)文化
この記事へのコメント
姫路市役所には観光推進するような経営者はいませんね
市長も無能なら議員も無能
自分で精一杯だもんね
Posted by にいと at 2016年12月25日 00:07
現在、市がパブリックコメントで「観光戦略プラン」に対する提言を募集しているみたいです。市民が色んなアイデアを寄せて、少しでも良くなるように。
Posted by もっちゃん at 2016年12月27日 06:50
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