2015年08月31日

100年前、住宅ローンができた理由

阪急梅田駅

今から100年前、大阪の人はほとんど市内に住んでいました。しかし工業化が進展すると住環境が悪くなり、問題になっていました。

小林一三が最初に考案したもの「住宅ローン」(藤村正宏のエクスマブログ)
小林一三は大阪の中心梅田から、ほとんど人の住んでいない寒村に電車を走らせたのです。
当時の常識から考えれば、これは「暴挙」でした。
誰もが「あんな田舎に電車を作って、バカじゃないだろうか」と思ったそうです。
それまでの鉄道は、人が住んでいる集落をつないで線路を引きました。だから阪神電車京阪電車は、線路がくねくね曲がっています。

阪急電鉄の創始者・小林一三さんは、人のいない郊外の田舎に住宅用の土地を購入し、そこに線路を引きました。
また、住宅を買いやすいように、住宅ローンのしくみもつくりました。
サラリーマンが「郊外に住んで、都市に通勤する」というライフスタイルをつくったのです。
その結果、住宅地は飛ぶように売れ、通勤客で電車は一杯になりました。

ところが、平日朝は梅田方面に、夕方は梅田から逆方向に乗客が乗っているのに、反対側に行く電車はがらがら。
それで、終点に宝塚大劇場をつくり、昼間や休日に電車に乗ってもらおうとしたわけです。
毎日おびただしい数の乗客が梅田駅を通り過ぎていくのを見ていた小林さんは、ここにターミナル型の百貨店をつくりました。

小林さんは、当初「バカじゃないだろうか」と思われるようなことをしていましたが、周りの人間には見えないものをじっと見ていたんですね。

NHK放送90年ドラマ 経世済民の男 小林一三が、9月5日と12日、
午後9時から放送されます。

P.S.
元テニスプレイヤー松岡修造さんは、小林一三さんのひ孫とか。

参考
郊外大型分譲住宅の生みの親は小林一三だった。時代は小林一三を求めている。(新築一戸建てマイスター)
高校野球は甲子園。少年野球は姫路球場(372log@姫路) - 小林さんは、プロ野球事業や、高校野球大会の開催(1、2回目)もやっています。
しょっちゅう火をつけていることが原因(372log@姫路) - 小林さんは、梅田駅のホームに立ち、そこを歩く乗客たちを観て「何を考えているのか、何を求めているのか」をいつも考えていたといいます。(ブログより)
一歩先行く機械を開発(372log@姫路) - 「世の中で、百歩先の見える者は変人扱いをされる。五十歩先の見える者の多くは犠牲者になる。ただ一歩先の見える者のみが成功者となるのだ。」とは、阪急電鉄の創業者・小林一三の言葉です。(ブログより)
阪急阪神ホールディングス設立へ(372log@姫路) - 小林一三は、大衆相手の商才に長けた人で、むしろ庶民の心を掴むのが巧みな人でした。(ブログより)
銀ビルはダイエーより歴史があるらしい(372log@姫路) - ダイエー創業者の中内さんは、阪急電鉄の創業者小林一三氏の経営手法をまねたと自伝で述べていたそうで、店舗に必要な倍の広さの土地を買い、土地の値上がりとともに企業を拡大させていきました。(ブログより)

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Posted by miki at 00:00│Comments(0)鉄道
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