2013年05月03日
がん増殖を抑制へ。スプリング8で化合物発見

主要死因別祖死亡率年次推移(公益財団法人がん研究振興財団)
がんの増殖を抑える化合物が発見されました。
がん防ぐ物質発見 マウスで効果、神戸大(日本経済新聞)
多くのがんの発症に関与するたんぱく質「Ras(ラス)」の働きを阻害する化合物を、神戸大大学院の片岡徹教授らのグループが発見し、29日付の米科学アカデミー紀要電子版に発表した。化合物をマウスに投与し、がん増殖を抑えており、新たな抗がん剤開発につながると期待される。全患者の2割に効果があるという記事もあります。
(中略)
大型放射光施設SPring―8(兵庫県)でRasを解析し、2005年、表面に化合物が結合できるポケット構造を発見した。
抗がん剤の有力候補発見=「全患者の2割に効果も」-神戸大(時事ドットコム)
「Ras」と呼ばれるたんぱく質は、大腸がん患者で40~50%、膵臓がん患者で60~90%、全がん患者では約2割で活性化し、重要ながんの原因物質の一つとされる。がん(悪性新生物)は1981年以来死因の第1位で、2009年には死因の3割を占めています。
まさに「SPring-8は地球を救う」かもしれません。
参考
SPring-8は地球を救えるか?(372log@姫路)

Posted by miki at 00:00│Comments(0)
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