2007年09月11日

PiTaPaエリアでも、増える「前払い式」交通系ICカード

PiTaPaエリアでも、増える「前払い式」交通系ICカード Hareca(ハレカ)記念ICカード

クレジットカードとの抱き合わせ販売で、ICカード進出に失敗したスルっとKANSAIですが、最近は意味不明なことを言っています。

「発行枚数は増やし過ぎないほうがいい」、独自路線を行く関西発電子マネー「PiTaPa」(nikkei BPnet)

雑誌の記者も困って「独自路線を行く」なんて見出しをつけてますが、昨年は「来年中にも利用者数を100万人に到達させたい」と言っていたのですから、考えていることがよく理解できません。

PiTaPaのホームページには、

【祝】9月1日より、PiTaPaがご利用いただける電車・バスが『静岡』と『岡山・広島』で拡大!

と景気のいい見出しが飾ってありますが、スルッとKANSAIがこだわるクレジットカードとの抱き合わせは静鉄グループだけ。しかも(当然のことながら)前払い式カードもきちんと出しています。(LuLuCa:ルルカのサイト

また岡山・広島で使えるというのも、提携しているJR西日本の前払いICOCA(イコカ)のサービスが開始されるというものです。

昨年2月に神姫バス(本社:姫路市)が前払いのNicoPa(ニコパ)を出して以来、PiTaPaや提携するICOCAも使えるが、自社発行カードは前払いというケースが増えています。
岡山電気軌道下津井電鉄両備バスHareca(ハレカ)奈良交通CI-CA(シーカ)など・・。

結局、JRを除く京阪神の私鉄・バスだけがクレジットカードとの抱き合わせで普及が遅れ、全国有数のICカード後進地域となりそうです。今後ともせいぜい「独自路線」にこだわって、自滅の道を歩んでください。

参考
記名&無記名PASMO、5カ月ぶりに販売再開(ITmedia) - PASMOの発行枚数は、8月31日現在約452万枚となっている(記事より)
関東私鉄に完敗。関西私鉄(ひめナビブログ)

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Posted by miki at 00:00│Comments(2)交通
この記事へのコメント
「発行枚数はふやしすぎないほうがいい」はたぶん自動改札が現状各駅1~2ヶしかないため、通勤時に混雑してしまうのを避ける為だと思われます。
現状自動改札への投資の減価償却が終わっていないため新たにICカード改札機を増やすのは各社しんどいとの理由です。

しかしこのままでは意味無いので他の用途たとえばプリペイドカードよりポストペイドが有利なタクシーの支払いとかに狙いを定めて開拓していくのがいいと思いますが動いてませんねぇ・・・・
Posted by ccmgr at 2007年09月12日 07:52
ccmgrさん

コメントありがとうございます。
阪急梅田駅でICカード専用改札を見たことがありますが、混んできたときICカードの審査に通った人はスイスイ通れて、審査に落ちた人は待たされるという図式を連想しました。
そのうち、月に3万円以上ショッピングした人だけ通れる改札装置とかできるんじゃないでしょうか。というか、そういうことを連想させるカードです。
Posted by miki at 2007年09月12日 23:20
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