2012年06月30日

「1000語でなんとかなる。それは難しいことではない」



楽天社内では、国内外の壁がなくなります。

楽天が7月から社内公用語を英語に、三木谷社長「日本企業は目を覚まして」(INTERNET Watch)
2年にわたる準備期間を経て、楽天が7月から社内の公用語を英語に切り変える。
(中略)
公用語英語化によって、日本の文化が失われると懸念されるが、英語でコミュニケーションを図れるようになることで、日本の労働文化を他国に輸出できると考えている。
(中略)
どれくらいの英単語が業務で必要かというと、1000語でなんとかなる。それは難しいことではない。というのも、ビジネスの多くはルーティン的な作業が多いから。最初は苦しんでも、数年で劇的な改善を数年で目の当たりにできた。
楽天の社内英語公用化のきっかけは、海外子会社とのコミュニケーションに通訳を使わねばならず、「海外子会社とつながっていない」と感じたことだったそうです。

楽天社長は、社内英語化で日本の文化が失われると懸念されるが、「英語でコミュニケーションを図れるようになることで、日本の労働文化を他国に輸出できる」と言っています。

言葉の壁をとっぱらい、(ある意味)グローバル化することで、日本の労働文化の価値が国際的に評価されるという見方もできるでしょう。

IT技術のおかげもあり、一昔前に比べて、写真や図入りの資料が増え、言葉依存の割合は減っています。

社内英語化というのも、実は大したことではない。というか、まじめな日本企業だからこそ、集団で乗り越えてしまえるような一つのプロジェクトに過ぎない。そんな気がします。

P.S.
この問題に関する抵抗勢力は?

英語がすごく嫌いな人とともに、英語が好きで堪能だけど業務は得意でない人。みんなが普通に英語でコミュニケーションし始めたら、自分のアドバンテージがなくなってしまいます。

「英語? そんなもん公用語にしてどーすんねん。」「何それ?」という語学に無関心な人が多い会社ほど、抵抗勢力が少ないかもしれません。

まさに「たかが英語!」ですね。

参考
日中韓の間で話す言葉(372log@姫路) - イギリス連邦の各国が英語を使うのは、母国語なので使っている。一方、日韓中や伊仏独が使うのは、共通語としての英語。単なる道具です。この単なる道具としての英語の重要性がグローバル化とともに大きくなっています。(ブログより)

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Posted by miki at 00:00│Comments(5)企業
この記事へのコメント
このまま行けば50年後には日本ではと云うのでなく、世界で、学校では全て、英語で授業が行われ、全員が母国語として喋っているだろう。特別な事ではなく。文化がどうのこうの議論はあるが、それと法律が共通になり、賃金も同じでないといけないとゆうことになっている。地球語として宇宙人との会話にも使用されるだろう。??
Posted by 大谷 みつる at 2012年06月30日 09:35
大谷 みつるさん

>世界で、学校では全て、英語で授業が行われ、全員が母国語として喋っているだろう。

ここはどうでしょう。
ローカル語 → 共通語 への移行というより、ローカル語 + 共通語 の普及という感じになるんじゃないでしょうか。
母国語として日本人が英語をしゃべるなんて、御免こうむりたいですね。

楽天の社内英語化のニュースが出たときに、他社企業トップが「なんで日本人同士まで英語でしゃべるんだ?意味わかんない」とおっしゃってました。
これも一理あると思うのです。
必要ないときまで世界共通語をしゃべる必要性は(論理的には)ない。

オランダで打ち合わせをした経験がありますが、日本人との会議では彼らも英語を使いますが、内輪の打ち合わせは速口のオランダ語でわーってしゃべります。もう全然トーンが違います(笑)

日本ではいまでも教科書は標準語(日本語)ですが、播磨では播州弁で授業が行われています。(もちろん先生によります)
地方では、生まれながらにして言語を使い分けています。

共通語が必要な場面は限られるし、将来も限られる可能性が高い。
アメリカでもどこでもリトルトーキョーとか日本人村みたいな地域がありますが、そこでは日本語でいいんじゃないでしょうか。

通じるところでは言葉が選択できるというのがひとつの姿かなと。
楽天の日本国内まで一律英語化するということに対する反対意見は今後も根強いだろうし、ほとんどの日本企業、世界の非英語圏の企業でも同じでしょう。

楽天だって、「公式」言語が英語というだけなのかな?と思います。そうでなかったとしても、会話に関してはもう少し多言語を認めるよう緩和されるんじゃないかな?
Posted by miki at 2012年06月30日 12:04
>日本人との会議では彼らも英語を使いますが、内輪の打ち合わせは速口のオランダ語でわーってしゃべります。もう全然トーンが違います(笑)

これ書いていて再認識したのですが、
私は要するに、ネイティブの流暢な英語より、日本人を含めた非英語圏かたがたの朴訥とした話しぶりが好きなんだろうなと。
Posted by miki at 2012年06月30日 12:20
・とりあえずTOEIC650-700を目標に勉強してる者です。

・英語公用化ですか。・・・・なんだか日本の文化価値が評価されるどころか「世界標準(=グローバルスタンダード)」のもとに破壊されるんじゃないかとの心配が。各々の文化・価値に合わないなか賃金・制度・言葉・・を無理矢理画一化してしまうと結局は単に人口が大きかったり、権益のある国しか勝てないんじゃないかと思っちゃったりしていますがいかがですか?(この辺については「三橋貴明」で検索)

・ただ、「何でもかんでも『グローバル』にしたらいいってもんじゃない」という意見も健在しているし、社員の方々が協力し合ったりするような価値観がまだ残っているなら、あんまりぐだぐだ言わないでいておきます。
Posted by こだま at 2012年06月30日 13:50
こだまさん

画一化ではなく、ローカル言語と共通語との多言語化みたいな方向に行くことができればいいかなと思います。

楽天が国内外の社内の公用語を英語にしたからといって、それが世界中に強い影響を与えるとは思えません。
楽天も、今後何らかの緩和策があるのではとも思います。

英語圏のかたは単一言語、日本も含めて非英語圏の方は多言語化による強みが発揮できないだろうか。そんな気がしています。

>単に人口が大きかったり、権益のある国しか勝てないんじゃないかと思っちゃったりしていますがいかがですか?

Cool Japan! と言われ、世界から評価されるような分野では、単に人口が多いとか権益がなくてもいけそうな気がするし、アメリカ映画のような勝った負けたというような大雑把な文化にはない面が評価されている気がします。
まぁ、いまとそんなに変わらないような。

非英語圏の韓国も世界中でがんぱっているしね。
Posted by miki at 2012年06月30日 19:34
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