2006年07月07日
お坊さんになる方法

全国に4万店以上あるコンビニを超え、7万5千もあると言われるお寺。お坊さん
の数はなんと30万人。
お坊さんといえば、話をすればありがたられ、社会的地位もそれなりにあるのが普通。職業として見ても、そんなに悪くない気がします。そもそもお坊さんは誰にでもなれるものなのでしょうか?
中島隆信「お寺の経済学」(東洋経済)によると、
ある宗派の僧侶になるための道は、まず同じ宗派に属する師匠(師僧)を見つけることから始まる。お寺の住職ないし副住職を師匠に選んでおけばまず問題はない。仏教関連の大学に進学した場合は、教授が師僧になってくれるケースもある。僧侶の素質ありと師僧に認めてもらえれば、宗門への届出ののち僧籍に登録され、僧侶の卵になれる。
要するに、坊さんに推薦してもらうことさえできれば、誰にでもなれるという有難いしくみなんですね。医者は国家試験を通らないとたとえ医者の息子でもなれませんが、坊さんの息子なら試験は必要ないわけです。
もちろん一般人がイメージする修行もあるようですが、日蓮宗の場合だと35日間の修行で僧侶になれるそうです。まるで自動車の合宿免許のような期間です。
われわれが期待するお坊さん像と言うのは、品格と愛想があって話し上手な人ではないかと思います。品がなく無愛想で何をしゃべっているのかわからない坊さんは勘弁して欲しいです。
フジテレビで「3時のあなた」のサブ司会などを経て、スポーツアナに転向した松倉悦郎アナウンサーは、今から4年前、僧侶に転向。現在、姫路市西大寿台にある善教寺(浄土真宗本願寺派)の副住職をされています。
さすがにお話が上手で、現在も姫路青年会議所などで講演されているようです。
松倉さんは奥さんの実家が善教寺だったということですが、フジテレビを辞める何年も前から、仏教の通信教育を受けられていたようです。江戸時代以来、檀家制度に守られて来た仏教ですが、生涯一定の土地に留まる人口が減っている現代では制度の維持は困難。こういう時こそ、坊さんにも新たな人材が必要だと思います。
あなたもお坊さんになってみませんか?

Posted by miki at 23:48│Comments(0)
│社会
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上手にしゃべるコツについて【結婚相談所から結婚式へ】at 2006年12月05日 14:43