2009年12月12日

北朝鮮崩壊で特需。元気が出る長谷川慶太郎

姫路駅

姫路駅ビルフェスタに、しろまるひめの電飾が飾られています。
今年もあと残り半月ほど。皆さまいかがお過ごしでしょうか?

久しぶりに書店で立ち読み。短時間に限られたこともあり、手に取るのは元気が出そうな本ですね。佐高信さんの本は手にとろうとも思いません。何か文句たらたら書いてそうだもの。

2010年 長谷川慶太郎の大局を読む(長谷川慶太郎 公式サイト)
■「北朝鮮崩壊」によって、再び特需がやってくる
北朝鮮崩壊のシナリオは出来上がった。
そのけん引者は、中国しかない。中国によって金王朝が崩壊したあと、それまで自由経済の壁となっていた朝鮮半島が開け、東アジアの新しい経済ブロックが出来上がる。
日本が戦後復興を遂げることができた直接のきっかけは朝鮮特需です。100年に1度とも言われる不況だからこそ、「朝鮮特需」という語感の響きは、なかなか訴えるものがあります。

ヨーロッパの中でドイツが好調なのも、旧東ドイツの労働力が一因とされます。政治動向次第ではありますが、朝鮮半島が東アジア経済の起爆剤になるというのもすんなりと頭に入ってきます。

著者は「21世紀はデフレの時代」と言います。
確かに20世紀が戦争の時代とするなら、武器にもお金がかかるしモノを壊せば再興するにもお金がかかる。しかし、平和の時代はお金ががかからないからデフレにならざるを得ないというわけです。

デフレスパイラルといって、デフレが悪の根源と宣伝されますが、「平和の象徴」だと思うだけでも気分が明るくなるのですが、どうなのでしょう。

確かに急激な価格低下で、小売業者が生活できなくなったり、製造業が倒産するのは問題ですが、長期的に値段が下がることそのものが悪とかではなく、平和の象徴だという大局観は、日本共産党党員でもあったことのある長谷川さんらしい見方かも。

ベトナムの高速鉄道、日本の新幹線を採用 総事業費5兆円(NIKKEI NET)
ベトナム政府が東南アジア最大規模の交通インフラ整備事業「南北高速鉄道」に日本の新幹線方式の採用を決めたことが11日明らかになった。11月の日越首脳会談でグエン・タン・ズン首相鳩山由紀夫首相に表明した。海外での同方式採用は台湾に次ぎ2番目。
上記の著書ではないのですが、長谷川さんの著書を立ち読みしていたら、鉄道の話も出ていました。日本の高速鉄道や高速鉄道用の重いレール技術の強さはピカイチなのですね。

鉄道関連株が堅調、ベトナムに新幹線導入との報道(モーニングスター)
新幹線はベトナム以外に米国、ロシア、ブラジル、インドにも売り込みをかけており、フランス(TGV)やドイツ(ICE)の高速鉄道などと受注を競っている。新幹線は安全性や技術力で仏・独を一歩リードしているとされ、競争力の高さから今後への期待は高まっている。
ロシアのシベリア鉄道を高速鉄道化する構想など、世界的な高速鉄道の建設ブーム。
世界的には、フランス、ドイツ、日本が高速鉄道の技術を持っていますが、とりあえず台湾、ベトナムは日本の技術でということのようです。

最後に、鉄道用のレールやポイント(切り替え器)など軌道用機器の専門メーカーが姫路にあります。

大和軌道製造 主要製品主要納入先

新幹線の乗り心地云々という話が出ますが、レールやその継ぎ目に依るところが大きい。こういうところに姫路の技術が活かされているのですね。

参考
長谷川慶太郎(Wikipedia) - 大阪大学工学部金属系学科卒業、金属業界紙記者という経歴もあって、国際経済・政治評論に製鉄・金属加工の切り口からの分析が見られるのが独特である。 過去に日本共産党党員であったが、共産主義に限界を感じ、後に転向している。(中略)1990年の東西ドイツを分けるベルリンの壁崩壊に象徴される冷戦終了後は、世界的規模の国家間戦争は今後経済的に割に合わず、その結果各陣営に囲い込まれた経済的資源が世界で共有されることによりデフレーションが継続すると主張している。(記事より)

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Posted by miki at 09:27│Comments(4)社会
この記事へのコメント
朝鮮特需って要はお隣さんが喧嘩してると、軍需関係でウハウハで、付随して内需も伸びたよ・・的な話ですから、特需よ起きろ=戦争万歳って事ですね。

戦争が科学の発展と経済を拡大に寄与していると。

戦争ではない形ではベルリンの壁の件がありますが、アレはアレで崩壊したときは盛り上がりましたが東西格差是正をしようとしたら、かえって縮小したという経済的にはあまり旨みがあるのか分からない話ですし、大体、壁が崩壊して隣国が特需で潤った訳でもありませんから。
Posted by 戦争賛美 at 2009年12月14日 23:37
まあ、ここの管理人さんは中国・韓国大好きですからw
Posted by ケンケン at 2010年01月19日 08:10
戦争賛美さん

コメントありがとうございます。

戦争が起きたら経済的には盛り上がるというのは、あると思いますが、
自分とこが戦場になったら、マイナスのほうが大きいし、そもそも、戦争は起きてほしくないですね。

ドイツですが、こんなの見つけました。
http://wp.cao.go.jp/zenbun/sekai/wp-we91-1/wp-we91-00203.html
「ドイツでは,90年7月の通貨統合により旧東独地域向けの消費や投資の需要が急速に高まり,ドイツ国内の供給力を上回ったことから輸入が増大した。このため,周辺諸国では,ドイツ向け輸出の大幅な増加という恩恵を受けた。」
Posted by miki at 2010年01月19日 22:24
ケンケンさん

コメントありがとうございます。
たしかにご飯は美味しいですね。
Posted by miki at 2010年01月19日 22:25
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