2009年01月05日
高速道路無料化法案提出。大至急実現を
姫路バイパス
不人気な麻生政権の自滅で、いまいち頼りなさが否めない民主党政権誕生が現実味を帯びてきました。
民主「単独過半数297獲得」 党対策本部が衆院選独自分析(MSN産経ニュース)
そもそもこれまで、高額の高速料金をおとなしく払ってきた日本が世界的に見ても異常です。
アメリカの有料道路について
昨年11月のブログで書いていたように、民主党の高速道路無料化と与党の定額上限制は、全く意味が異なります。
民主、高速道無料化法案提出へ 政府案の追及材料に(北海道新聞)
緊急的な公共事業をするなら、こういうところに使えばいいと思います。とくに播磨臨海部は、姫路バイパスや加古川バイパスが渋滞で困っていますから、山陽自動車道を一刻も早く格下げしてして欲しい。まずは無料化を、即効薬として9月と言わず4月からでもやって欲しいですね。
渋滞は、この不景気の折、喉から手が出るほど欲しい経済活動を抑え込んでいるということ。至急緩和するには、いまある社会資本を有効活用することです。
参考
高速道路無料化は実現するか(K_Research) - 高速道路を無料化すれば、流通コストが下がる分、流通量が増大し、それによる巨大な経済効果が期待できます。受益者負担でなければ不公平だとよく言われますが、景気が上向けば生活者全てが受益者なのだから、その程度負担は全国民がすべきだと思われます。無料化が財源的に可能だということは山崎養世氏によって示されています。(記事より)
民主 高速道無料化の計画急ぐ(NHKニュース)
中国・山陽自動車道を活用しよう(372log@姫路)
高速道路無料解放の経済的意味(ようこそ!和合党首の時事放談ページへ)
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昨日、国内外の地域情報全体で36位(国内18位)になっていたので記念に保存
不人気な麻生政権の自滅で、いまいち頼りなさが否めない民主党政権誕生が現実味を帯びてきました。
民主「単独過半数297獲得」 党対策本部が衆院選独自分析(MSN産経ニュース)
民主党は小選挙区(全国300)で213議席、比例で84議席の計297議席を単独で獲得する。小泉純一郎元首相が郵政民営化を争点に解散に踏み切った平成17年の前回衆院選で自民党が得た296議席とほぼ同数の議席を民主党が占め、自民、公明両党は衆院でも少数野党になる。従来から民主党が公約に掲げていた高速道路無料化ですが、与党から突っ込みどころ満載の定額上限制が出されたため、かえって一層現実味を帯びてきた気がします。
そもそもこれまで、高額の高速料金をおとなしく払ってきた日本が世界的に見ても異常です。
アメリカの有料道路について
高速道路の総延長に占める有料道路の割合ではわずか6.4%にすぎず、アメリカの高速道路政策が無料を前提にしていることには異論はない。日本でも暴動こそおきませんが、とくに地方では高額の料金を払う人は少数派。せっかくの社会資本が活かされていません。
(中略)
アメリカの有料道路は通行料金が安く400キロほど走っても5、6ドルである。また、マサチューセッツ・ターンパイクでは乗用車は隣接する2~3の出口までは無料である(料金所で通行券を渡すだけでよい)。日本の高速道路とは比較にならないくらいの安さである。ニューヨークのマンハッタンへ出入りする橋やトンネルは、さすがに東京の首都高速ぐらいの通行料を取るが(ただし都心部へはいるときのみの徴収なので往復すると通過1回あたりの料金は半額相当になる)、ニューヨークからニューヨーク州のオルバニーまで(約400km)の通行料が100ドルというと暴動が起きるだろう。
昨年11月のブログで書いていたように、民主党の高速道路無料化と与党の定額上限制は、全く意味が異なります。
民主、高速道無料化法案提出へ 政府案の追及材料に(北海道新聞)
民主党は首都圏・大阪圏以外の高速道路の無料化を訴え、ガソリン税の暫定税率撤廃などと組み合わせた物流コスト削減を目指す。無料化で実質国内総生産(GDP)年0・41%の伸びが見込めると試算。無料化の時期は一〇年度としていたが、〇九年九月への前倒しも検討している。さらに、インターチェンジをどんどん増やして、山陽自動車道や中国自動車道を姫路バイパスや加古川バイパスのような生活道路に格下げしてもらいたいと思います。
鳩山由紀夫幹事長は「発想や哲学がまるで違う」と政府案との違いを強調。政府案がETC搭載車のみを対象としたことも、ETC搭載率が低い北海道など地方での波及効果が限定されるとして、「ETC普及や天下り団体のための政策だ」(党幹部)と批判している。
緊急的な公共事業をするなら、こういうところに使えばいいと思います。とくに播磨臨海部は、姫路バイパスや加古川バイパスが渋滞で困っていますから、山陽自動車道を一刻も早く格下げしてして欲しい。まずは無料化を、即効薬として9月と言わず4月からでもやって欲しいですね。
渋滞は、この不景気の折、喉から手が出るほど欲しい経済活動を抑え込んでいるということ。至急緩和するには、いまある社会資本を有効活用することです。
参考
高速道路無料化は実現するか(K_Research) - 高速道路を無料化すれば、流通コストが下がる分、流通量が増大し、それによる巨大な経済効果が期待できます。受益者負担でなければ不公平だとよく言われますが、景気が上向けば生活者全てが受益者なのだから、その程度負担は全国民がすべきだと思われます。無料化が財源的に可能だということは山崎養世氏によって示されています。(記事より)
民主 高速道無料化の計画急ぐ(NHKニュース)
中国・山陽自動車道を活用しよう(372log@姫路)
高速道路無料解放の経済的意味(ようこそ!和合党首の時事放談ページへ)
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昨日、国内外の地域情報全体で36位(国内18位)になっていたので記念に保存
Posted by miki at 00:00│Comments(10)
│クルマ
この記事へのコメント
高速道路無料化なんて夢みたいな話だが、ここは民主党に頑張っていただき、なにがなんでも実現してほしいものです。
Posted by 牛サポ at 2009年01月06日 22:37
牛サポさん
コメントありがとうございます。
コメントありがとうございます。
Posted by miki at 2009年01月06日 22:48
初めまして。北海道新聞の記事を他サイトで見て、関連blogを探していてこちらにやってきました。
このblogにお書きになられている高速道路関連の他の記事、全部ではないですが拝読し、私も同じことを常々考えておりましたので、何だかとても嬉しくなりました。
与党案は、「ETC限定」というところがミソですね。「ETCを搭載していない人には恩恵がないではないか?」という声が上がったら、金子国交相は「ETC限定をやめます」と方針転換するのではなくて、「ETC搭載の初期費用を助成します」と来ましたからね。
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/081112/biz0811120039000-n1.htm
景気対策の名を借りた、大々的で露骨なETC誘導策だと思います。ETC利権がいかにおいしいのかが伺い知れるようです。
一方、民主党案の「地方高速道路無料化」なら、(首都高、阪神高速以外の)料金所が要らなくなりますから、ICの構造が簡便化できて、低コストでICを増やせるようになるはずなんですよね。mikiさんのおっしゃる通りです。
料金が高い、という理由以外にも料金所の間隔が長すぎて沿線住民にとって必ずしも使いやすいとは言えなかった高速道路を変えていく。そして大都市に集中する一方の日本の歪んだ構造を変え、地方経済を活性化させていく起爆剤になって欲しいものです。
民主党案への反論としてよく提起される、「維持管理がおろそかになるのではないか」「債務返済の財源をどうするのか」について、今国会に提出される民主党案がどう練ってくるのかに注目しています。
このblogにお書きになられている高速道路関連の他の記事、全部ではないですが拝読し、私も同じことを常々考えておりましたので、何だかとても嬉しくなりました。
与党案は、「ETC限定」というところがミソですね。「ETCを搭載していない人には恩恵がないではないか?」という声が上がったら、金子国交相は「ETC限定をやめます」と方針転換するのではなくて、「ETC搭載の初期費用を助成します」と来ましたからね。
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/081112/biz0811120039000-n1.htm
景気対策の名を借りた、大々的で露骨なETC誘導策だと思います。ETC利権がいかにおいしいのかが伺い知れるようです。
一方、民主党案の「地方高速道路無料化」なら、(首都高、阪神高速以外の)料金所が要らなくなりますから、ICの構造が簡便化できて、低コストでICを増やせるようになるはずなんですよね。mikiさんのおっしゃる通りです。
料金が高い、という理由以外にも料金所の間隔が長すぎて沿線住民にとって必ずしも使いやすいとは言えなかった高速道路を変えていく。そして大都市に集中する一方の日本の歪んだ構造を変え、地方経済を活性化させていく起爆剤になって欲しいものです。
民主党案への反論としてよく提起される、「維持管理がおろそかになるのではないか」「債務返済の財源をどうするのか」について、今国会に提出される民主党案がどう練ってくるのかに注目しています。
Posted by isogen2002 at 2009年01月09日 08:38
isogen2002さん
コメントありがとうございます。
こちらでは、無料の国道バイパス(と言っても、何十キロも連続して立体化しています)が充実していて、ところによっては首都高よりもクルマが走っているのですが、
一方で、日本一交通量が少ない有料の播磨自動車道なんてのもあって、格差が激しい。
道路を社会資本と捉えて、どんどん活用し、そんでもって経済を元気にしていこうという発想にたたないと、
もったいない気がします。
コメントありがとうございます。
こちらでは、無料の国道バイパス(と言っても、何十キロも連続して立体化しています)が充実していて、ところによっては首都高よりもクルマが走っているのですが、
一方で、日本一交通量が少ない有料の播磨自動車道なんてのもあって、格差が激しい。
道路を社会資本と捉えて、どんどん活用し、そんでもって経済を元気にしていこうという発想にたたないと、
もったいない気がします。
Posted by miki at 2009年01月09日 19:43
具体的な事例を教えていていただけると説得力がありますね。
「道路を社会資本と捉えて、どんどん活用し、そんでもって経済を元気にしていこうという発想」
にまったく同感です。
旧道路公団の元で、採算性の低い路線、特に東京湾アクアライン、本州四国連絡3ルートなど、需要予測が甘かったものもかなり作られてきました。今後は、需要予測を厳しくしていかなければならないことは言うまでもありません。
しかしながら、すでにできあがった高速道路が、高額な通行料のために有効に使われていないというのは、言ってみれば二重に無駄です。
また、東京、大阪など大都市圏に極度に集中した日本が多くの問題を抱えていることは誰もが認識していると思います。
大都市へ集中してきた原因はいくつかあるでしょうが、地方高速道路無料化が現状を変える可能性は多いにあると思います。
山崎養世氏の『日本列島快走論』の受け売りですが、大都市圏と地方とでは地価が大きく異なるからです。大都市に本社を構えないといけない業種はそれほど多くないはずで、企業が地方へ分散すれば、人の流れも変わります。
また、いくら素晴らしい観光資源があっても交通手段が便利になって初めて人が集まってくるのだと思います。
ストロー現象を心配する意見もよく見られますが、それを恐れて交通手段が貧弱なままだったら、いずれにしても地方の衰退は免れないと思います。
人とモノが流れやすいようにすること(=大都市圏以外の高速道路無料化)、それと並行して地方を魅力的なものに変えて行く努力を続けることが、地方経済活性化には不可欠だと思います。
「道路を社会資本と捉えて、どんどん活用し、そんでもって経済を元気にしていこうという発想」
にまったく同感です。
旧道路公団の元で、採算性の低い路線、特に東京湾アクアライン、本州四国連絡3ルートなど、需要予測が甘かったものもかなり作られてきました。今後は、需要予測を厳しくしていかなければならないことは言うまでもありません。
しかしながら、すでにできあがった高速道路が、高額な通行料のために有効に使われていないというのは、言ってみれば二重に無駄です。
また、東京、大阪など大都市圏に極度に集中した日本が多くの問題を抱えていることは誰もが認識していると思います。
大都市へ集中してきた原因はいくつかあるでしょうが、地方高速道路無料化が現状を変える可能性は多いにあると思います。
山崎養世氏の『日本列島快走論』の受け売りですが、大都市圏と地方とでは地価が大きく異なるからです。大都市に本社を構えないといけない業種はそれほど多くないはずで、企業が地方へ分散すれば、人の流れも変わります。
また、いくら素晴らしい観光資源があっても交通手段が便利になって初めて人が集まってくるのだと思います。
ストロー現象を心配する意見もよく見られますが、それを恐れて交通手段が貧弱なままだったら、いずれにしても地方の衰退は免れないと思います。
人とモノが流れやすいようにすること(=大都市圏以外の高速道路無料化)、それと並行して地方を魅力的なものに変えて行く努力を続けることが、地方経済活性化には不可欠だと思います。
Posted by isogen2002 at 2009年01月11日 09:41
isogen2002さん
コメントありがとうございます。
>いくら素晴らしい観光資源があっても交通手段が便利になって初めて人が集まってくるのだと思います。
とくに海外からだと、限られた時間内、限られた費用で空港からのアクセスが良いところに訪問先を限定することもありますからね。
国際航空運賃が下がっても、日本の国内を移動する運賃はバカ高いし、円高の今ならなおさらでしょう。
そういう意味では、関西空港に近い岸和田とか和歌山など、恵まれた環境に安住せず、もっと観光開発に力を入れたらと思います。
とくに和歌山にはお城も歴史も世界遺産も海の幸も温泉も自然も何でもあって、地元が本気になったら関西空港を降り立った訪日外国人が和歌山だけで満足して帰ってしまう恐れがたぶんにあります。和歌山は努力が足りなさ過ぎだということに気付くべきでしょう。
円高は和歌山を国際観光地にするチャンスなんです。
コメントありがとうございます。
>いくら素晴らしい観光資源があっても交通手段が便利になって初めて人が集まってくるのだと思います。
とくに海外からだと、限られた時間内、限られた費用で空港からのアクセスが良いところに訪問先を限定することもありますからね。
国際航空運賃が下がっても、日本の国内を移動する運賃はバカ高いし、円高の今ならなおさらでしょう。
そういう意味では、関西空港に近い岸和田とか和歌山など、恵まれた環境に安住せず、もっと観光開発に力を入れたらと思います。
とくに和歌山にはお城も歴史も世界遺産も海の幸も温泉も自然も何でもあって、地元が本気になったら関西空港を降り立った訪日外国人が和歌山だけで満足して帰ってしまう恐れがたぶんにあります。和歌山は努力が足りなさ過ぎだということに気付くべきでしょう。
円高は和歌山を国際観光地にするチャンスなんです。
Posted by miki at 2009年01月11日 11:29
高速道路無料化を目指してがんばっている方がいます。
ぜひ見てやってください。
http://www.youtube.com/watch?v=SVDAJeRACkY
ぜひ見てやってください。
http://www.youtube.com/watch?v=SVDAJeRACkY
Posted by 浪花の感情線ドライバー at 2009年02月27日 15:28
浪花の感情線ドライバーさん
ご紹介ありがとうございます。
公共の資産を有効活用しようと言うのは、全くその通りだと思います。
人の移動を定着させようというなら、暫定的で限定的な料金割引では駄目ですね。
ご紹介ありがとうございます。
公共の資産を有効活用しようと言うのは、全くその通りだと思います。
人の移動を定着させようというなら、暫定的で限定的な料金割引では駄目ですね。
Posted by miki at 2009年02月27日 18:18
無料化は実現して欲しいですね~ただ、菅さんは無料化の財源として「日本には現在約7000万台の車があり、1台に年5万円課税すれば3兆5000億円になる。料金所も廃止できる」とおしゃっているところが微妙・・・高速乗らない人(私)、田舎で一人1台の家族、高速道路が無い地域とかいろいろあるからね~
Posted by けんた at 2009年03月09日 19:06
けんたさん
コメントありがとうございます。
山崎養世氏は、
いまの一般道路向けの財源の36%を振り向ければ、借金の返済だけでなく新規高速道路の建設と保守もまかなえる。
http://www.yamazaki-online.jp/kaisoron/gaiyo/02.html
と書いています。
コメントありがとうございます。
山崎養世氏は、
いまの一般道路向けの財源の36%を振り向ければ、借金の返済だけでなく新規高速道路の建設と保守もまかなえる。
http://www.yamazaki-online.jp/kaisoron/gaiyo/02.html
と書いています。
Posted by miki at 2009年03月09日 23:27