2010年01月10日
ウンチとレントゲンと寒いお話
市民公開講座「こんな分野もあった!あなたの知らない科学」年明け早々、イーグレひめじで日本放射光学会の年会が行われていました。
理化学研究所の市民公開講座も、これに併せて開かれたようです。
辨野義己さんの話は、ウンチの話。ウンチを見れば大腸の様子がよくわかる。ヨーグルトや野菜を食べて運動をしましょうというお話でした。
日本ではビフィズス菌など、からだに良い菌はよく知られていますが、米国では菌と言えばばい菌のことなので、ヨーグルトに菌が入っているよなんてのは、絶対に言わないそうです。
北村英男さんは、SPring-8でX線自由電子レーザー施設を新たにつくっているかた。行政刷新会議で仕分けされそうになったやつですね。
X線というのは、ドイツのレントゲンという人が、陰極線を白金という金属に当てていたら、よくわからない光が出て、手のひらの骨が見えたという偶然の産物。このことを発表したら、世界中が「これは役に立つ」と言って医療に使われ始めたんだそうです。
ところが、レントゲンさんは、この光の仕組みが、発表した後も数年わからなかったとか。元来、解らない光線のことをX線と呼んでいたのですが、それがそのまま名称に使われています。
レントゲンがX線を発見した翌年1896年には、すでに日本の島津製作所がX線撮影に成功したというから驚きです。
調子が悪くて暖房の効かない寒い会場(姫路市民会館)に、300人の聴講者が訪れ、震えていました。
参考
着実・効率的に実施。SPring-8の優先度判定(372log@姫路)
姫路で理研が公開講座-ウンチ博士・辨野義己さんの講演も(姫路経済新聞)
History(島津製作所)
← 1日1回クリックして頂けるとRankが上がります 2009年12月30日
世界一じゃないと駄目なんです。SPring-8の予算復活
スプリング8行政刷新会議の事業仕分けで大幅縮減と判定されたSPring-8の来年度予算ですが、概ね復活しました。
スパコン、スプリング8「復活」…予算案 事業仕分け明暗(YOMIURI ONLINE)
「3分の1~半額の予算縮減」との判定を受けた大型放射光施設「スプリング8」(兵庫県佐用町)も、計108億円の概算要求に対し99億円が認められ、県の担当者は「要望を聞き入れてもらえ、ありがたい」と喜んだ。一旦、大幅縮減されたことで、広く一般に、その重要性が認識されて、かえって良かったかもしれません。
参考
平成22年度SPring-8運営に係る政府予算案について(SPring-8)
着実・効率的に実施。SPring-8の優先度判定(372log@姫路)
SPring-8の予算削減、海外科学雑誌でも疑問の声(372log@姫路)
まちおこし発想を超えよう(372log@姫路)
← 1日1回クリックして頂けるとRankが上がります 2009年12月10日
着実・効率的に実施。SPring-8の優先度判定
市民公開講座「こんな分野もあった!あなたの知らない科学」行政刷新会議で予算削減となったSPring-8ですが、鳩山首相が議長を務める総合科学技術会議では、「着実・効率的に実施」すべきとなりました。
仕分けで凍結、スパコン予算が復活(YOMIURI ONLINE)
優先度判定は科学技術予算の査定基準となるもので、同会議が毎年、独自に行っている。今回は事業仕分けに対抗する意味を持つことになり、仕分けで「3分の1から半額の予算削減」とされた大型放射光施設「スプリング8」を「着実・効率的に実施」とするなど、異なる判断が相次いだ。SPring-8を推進することは当然としても、聖域化するのでなく、科学者だけでなく一般人も関心を持ってもらうことや、有効な使われ方をすることは必要。
(中略)
菅国家戦略相は会合後の記者会見で、「行政刷新会議の結論に加え、総合科学技術会議の結論も勘案したうえで、総合的に判断する」と語った。
今まで以上に、SPring-8を一般の人々にも宣伝する必要があります。税金を使うということは、まさに一般人がスポンサーです。
来月9日には、姫路市民会館でSPring-8の市民講座が開催されます。
市民公開講座「こんな分野もあった!あなたの知らない科学」(理化学研究所)
現在、理研播磨研究所に建設中のXFEL(X線自由電子レーザー)施設や その用途を一般の方にもより理解いただくための「市民公開講座」を開催します。人間の腸の話とレントゲンと、・・・?なんだかよく分からない人は、とにかく出かけていって聴いてみましょう。
大型放射光施設と腸に、何か関係はあるんでしょうかね?
蓮舫さんにも聴いておいてもらったほうがいいかもしれません。
参考
SPring-8の予算削減、海外科学雑誌でも疑問の声(372log@姫路)
まちおこし発想を超えよう(372log@姫路)
SPring-8ってなんだか知ってる?(理化学研究所)
← 1日1回クリックして頂けるとRankが上がります 2009年11月27日
SPring-8の予算削減、海外科学雑誌でも疑問の声
NatureSPring-8(播磨・佐用町)の予算削減は、イギリスの科学雑誌「Nature」でも話題に。
大きく切り込まれた日本の科学技術予算(Nature news)
第3ワーキンググループは、SPring-8について、そのメリットが「十分に説明されていない」として、年間予算108億円を3分の1から2分の1程度縮減し、研究資金の一部をSPring-8のユーザーから利用料を徴収して賄うことを既に提言している。SPring-8ほどの有用な事業の事業費が削減されるということは、科学雑誌としてはかなりインパクトがあるのでしょうね。
「SPring-8予算の縮減は大打撃です。それ自体で大きな収益をあげられるような大型放射光施設は、世界中のどこを探したってありません」。こう話すのは、高エネルギー加速器研究機構 物質構造科学研究所(茨城県つくば市)に所属し、SPring-8事業にも協力している構造生物学者の若槻壮市教授である。若槻教授は、この事業仕分け作業が「一方的」だと嘆き、科学者には、自らのプロジェクトを弁護する「真の機会」が与えられていないと話す。また、結晶学が専門の月原冨武特任教授(兵庫県立大学)も、SPring-8で行われているタンパク質結晶構造解析やその他の基礎研究が打撃を受けると考えており、行政刷新会議の提言に抗議する運動を組織している。
このまま予算が削減されれば、世界中の科学界で一層話題になることでしょう。
行政刷新会議の本来の意図とは異なるかもしれませんが、国内外の科学者から日本が見放されるきっかけになる恐れがあります。科学者にとって、スプリング8の予算削減は、それほどの破壊力をもった大事件なのかもしれません。
参考
【事業仕分け】「革命的だが改善必要」英科学誌も論評(MSN産経ニュース)
スパコン事業の継続など要望 井戸知事と矢田市長(神戸新聞) - 県は大型放射光施設スプリング8の運営費が大幅縮減とされたことに「放射光自体の提供停止に直結するおそれがある」と指摘。(記事より)
まちおこし発想を超えよう(372log@姫路) - スプリング8がいかに成果を出しているか、将来の科学技術の推進のために必要かを、普段から地元以外の人にもPRし、理解しておいてもらわなければ、「地元の反発」、つまり地域の問題として片付けられてしまいます。(ブログより)
第3WG評価コメント (独)理化学研究所(2)(大型放射光施設(SPring-8)、植物科学研究事業、バイオリソース事業)(行政刷新会議) - 現状のようにランニングコストとして国費を年86億投じ続けることに対するアウトプット(メリット)が説明されていない。高額高コストのインフラなら波及効果を含めたメリットを説明しきる努力が必要。年86億に見合うメリットは何か、説明が充分でなければ、国費を認めがたい。メリットそのものの問題ではない。説明の問題。(資料より) ← 説明責任が果たされていないとの指摘。
配布資料1(8頁目以降),配布資料2(行政刷新会議)
← 1日1回クリックして頂けるとRankが上がります 2009年11月15日
まちおこし発想を超えよう
スプリング8行政刷新会議の事業仕分けで、スプリング8の予算を削減するとの判断がなされました。
スパコン、スプリング8「削減」 地元が反発(神戸新聞)
「理解できない」「冗談では」-。政府の行政刷新会議による13日の事業仕分け。神戸市で進む次世代スーパーコンピューター事業は事実上の凍結と判定され、兵庫県西部の播磨科学公園都市にある大型放射光施設スプリング8も「予算大幅縮減」とされた。地元関係者は反発、予算確保を求める声が相次いだ。原因は、神戸新聞の見出しがすべて物語っているように思います。
(中略)
「ここでしかできない実験が多く、科学の発展や国際貢献の面で大きな後退だ」。県立大学大学院の八田公平教授(48)は疑問を投げかける。スプリング8を使って脳の構造を細胞レベルで解析する研究をしており「未来への投資をせず、目先にとらわれて削減すれば、遅れを取り戻すのは難しくなる」と指摘した。
播磨科学公園都市の広域行政を担う播磨高原広域事務組合の西田正則管理者(たつの市長)は「企業進出にも悪影響は避けられないのでは」と懸念を示した。
反発しているのはあくまで「地元」。全国から反発のブーイングが起きているわけではありません。
地元以外の人は、「スプリング8って何?」「それ、何か役にたってるの?」という反応が当然と思います。
あと感じたのは、「企業進出に悪影響」みたいなのが反発の理由として記事になれば、予算削減の後押しになるだろうなということです。
スプリング8がいかに成果を出しているか、将来の科学技術の推進のために必要かを、普段から地元以外の人にもPRし、理解しておいてもらわなければ、「地元の反発」、つまり地域の問題として片付けられてしまいます。直接の研究者を除く、地元以外の世間一般の支持は得られません。
まさに今回、「仕分け人」と称する地元以外の一般の人に削減されそうになっているわけです。
2年前のブログにも書いていた上海版「スプリング8」が今春、竣工しています。
中国最大の科学装置「上海光源」が竣工(China.org.cn)
世界20カ所にある第3世代放射光施設中、「上海光源」のエネルギー規模は、日本、米国、ヨーロッパの各施設に次いで世界第4位。中国台湾地区、日本、韓国、インドの第3世代放射光施設とともに、欧米に匹敵するアジアの放射光施設群を形成している。東アジアの中核的な研究施設と位置づけた上で適切な予算かどうかを議論すべきで、地元がどうとか、企業誘致がどうとか言うこと自体、行政刷新会議の意見を後押ししているようにしか見えません。
スプリング8は、そんな「まちおこし」次元で反発して欲しくないほど、重要な研究拠点だと、私は感じています。
参考
科学技術立国の理想は死んだ(ユーキの有機ラボ) - SPring-8は多くの利用者があるものの赤字!であるため予算縮小になりました 研究成果はHP見ればわかるように十分だと思います あれだけの機械を使わないのがもったいないよ 世界的にはさらに大きなものも建造されるぐらい重要かつ有用な設備にもかかわらず 予算削減とは何事か!(ブログより)
播磨で発見!水は均一ではなかった(372log@姫路)
播磨からノーベル賞も(372log@姫路)
← 1日1回クリックして頂けるとRankが上がります 2009年11月02日
姫路科学館に巨大なカメが出現
姫路科学館(姫路市青山)昨日は桜山公園まつりでした。
姫路科学館には科学の屋台村として、いろいろな実験コーナーや移動水族館も登場。星の子館では、けん玉挑戦コーナーなどがありました。
午前中は天気が曇り空で良かったのですが、昼からは雨が降り、ちょっと残念でしたが、例年ほど混んでなかったし、暑くなかったのは、なかなか良かったと思います。
参考
今年は特別。秋開催の桜山公園まつり(372log@姫路)
← 1日1回クリックして頂けるとRankが上がります2009年08月25日
播磨で発見!水は均一ではなかった
Spring-8(播磨・佐用町)未曾有の水害を受けた佐用町。町の復旧にはまだ時間がかかりそうですが、同じ佐用町にあるSPring-8では、今月、水について大発見がありました。
均一と考えられていた液体の水に不均一な微細構造を発見-透明な水に隠された謎を日米の放射光の観察で解明(SPring-8)
独立行政法人理化学研究所は、大型放射光施設SPring-8、米国のSSRLの2つの放射光施設を利用した共同研究で、均一な密度と考えられていた液体の水の分子が、ミクロ観察すると実は不均一な状態であることを発見しました。水には2種類の微細構造があって混在しているため、それが原因で均一ではなくなる。そして、温度を下げると不均一が目立ち、温度を上げると目立たなくなるとのこと。
物が水に溶ける現象や、生物にとっての水の役割など、今後、さまざまな研究に影響を与えそうです。いい顕微鏡があると、いろんなことが分かるものですね。
参考
「水は不均一」理化学研究所らの研究(Saomix elements通信) - 大きな視点で見ると均一なものがミクロでは不均一というのはそれなりに聞く話なのですが(無極性分子のファンデルワールス力とか)、水分子団にもそうした性質があったとはおどろきです。(ブログより)
播磨からノーベル賞も(372log@姫路)
← 1日1回クリックして頂けるとRankが上がります2009年08月11日
リニューアルした姫路科学館、今月オープン
姫路科学館(姫路市青山)5ヶ月間閉館していた姫路科学館が、今月再オープンしました。私も昨日訪問しました。
姫路科学館が施設充実、改修完了(神戸新聞)
開館から16年がたち、時代の変化に合わせて展示の7割以上を5カ月かけて変更。体験や実験を重視し、さまざまな装置を75種から109種に増やした。姫路科学館がリニューアルオープン(神戸新聞)
竜巻を発生させる装置を見ていた加古川市の氷丘中3年の男子児童(15)は「体験型の展示が多く夢中になった。以前より面白い」と笑顔を見せていた。4階の宇宙のコーナーでは、先日、日本で観察された皆既日食のビデオも観ることができるようになっていました。
昨日は天気が悪かったのでダメでしたが、天気のいい日には太陽観察もできるみたいです。
3階では、風速20m(陸上の暴風警報基準値)の体験コーナーがあります。20mになると、目を開けているのが困難になりますね。
全体的に、密度が濃くなった気がします。
P.S.

展示の案内表記に、日本語や英語のほか、韓国語(ハングル)と中国語に対応しているものがありました。
参考
大盛況、オープン2日目!!(姫路科学館 館長の独り言)
手近で海外旅行気分(372log@姫路)
← 1日1回クリックして頂けるとRankが上がります2009年07月12日
ミニ氷河期到来の可能性。朝日や毎日も騒ぎ始めたぞ
昨年11月のブログで、太陽に元気がなくなりつつあるという話題を書きましたが、依然としてその傾向が続いているようで、朝日や毎日も騒ぎ始めました。
弱る太陽 活動200年ぶりの低水準(asahi.com)
太陽の活動が200年ぶりの低水準にまで落ち込んでいる。これまでのパターンだと再来年には活動の極大期を迎えるはずなのに、活発さの指標となる黒点がほとんど現れない。研究者も「このままだと地球はミニ氷河期に入る可能性がある」と慌て始めた。依然として黒点が減っていて、今後、仮に再び黒点が増えても、太陽は活発にならないと考える研究者が多いようです。
(中略)
国立天文台の常田佐久教授は「X線や光も弱まっている。今後、再び黒点が増えても、従来のような活発さになると考える太陽研究者は少ない」と話す。
科学 弱る太陽活動 黒点減ると気温が下がる?(毎日小学生新聞)
前回、黒点が減ったのは1996年。とすると、今ごろは黒点が増えているはずなのですが、昨年から今年にかけて、黒点がゼロの日が続きました。最近、少し出てきましたが、それでも、まだ少ないようです。古くは縄文前期には温暖化し、海岸線が陸地にまで入り込んでいたのですが、縄文中期後半以降、気候が寒冷化し、海岸線が後退します。
太陽活動がこのまま弱いままだと、地球の気温が下がるのではないかと心配する声があります。
続く弥生時代には、こうした海岸の後退で陸地となったところが絶好の耕作地となり、稲作文化を支えたと見られます。(参考 弥生ミュージアム)
つまり、今後温暖化するのか寒冷化するのかは、将来を見る重要なポイントだし、また人類は過去においてもこうした自然現象に対応してきています。
例えば「寒冷化=恐竜の絶滅」と言った極論に走るのではなく、変化はチャンスと捉えて対応していきたいですね。
← 1日1回クリックして頂けるとRankが上がります2009年03月25日
X線自由電子レーザー施設来月初公開。SPring-8
SPring-8施設公開毎年1回、SPring-8(播磨・佐用町)では施設の一般公開が行われていて、誰でも中を見学できます。今年は来月26日に公開され、X線自由電子レーザー施設も初公開されます。
以下は昨年参加されたかたの記事です。
放射光施設Spring8見学(eurlog4)
Spring8は、簡単にいえば、電子銃から電子を打ちだして、それを長い加速器を通してエネルギーを高め、X線やγ線を得ることができる施設だ。加速器のながさ、蓄積リングの長さが世界一。世界最高級の放射光がとれるらしい。参加は自由ですが、加速器見学ツアーに参加する場合は今月30日から始まる予約が必要です。(小学生は4年以上、保護者同伴)
(中略)
このように、Spring8は年に1回このように内部の実験設備などを見てまわって、技官や研究員の方々がレクチャーしてくれるチャンスがある。放射線を扱う施設と聞くと少し尻込みしてしまうが、電子を加速させて放射光を作っているので放射性物質が存在するわけではない。見学の日は施設が稼働停止している。
今年はプロトタイプ機の運転が開始されたX線自由電子レーザー施設が初めて公開されます。楽しみですね。
なお、SPring-8は播磨自動車道の播磨新宮ICを降りてすぐです。ETC搭載車なら鹿児島からでも1000円で来れるかも。(ガソリン代別)
P.S.
理化学研究所 播磨研究所は研究員、テクニカルスタッフを募集しています。全国の皆さん、播磨で働きましょう!
参考
科学界期待の星。播磨に新しい顕微鏡を建設中(ひめナビブログ)
X線自由電子レーザー利用科学の近未来展望(東京大学 山内研究室) - 播磨の地に自由電子レーザーが建設され、プロトタイプ機の運転が開始されたことは、短波長領域における高輝度光源の開発とその学術研究への応用という観点において極めて画期的なことである。理化学研究所の播磨研究所の方々が日々努力された成果が結実したものであり、Nature Photonics 誌に掲載された論文は、理研のコンパクトSASE光源が持つ可能性を、理研が持つ独自の技術の高さとともに、世界中に印象付けることになった。(記事より)
← 1日1回クリックして頂けるとRankが上がります2009年02月12日
シリコンがいらない太陽電池
色素増感型太陽電池日本でも欧米でも、これからますます太陽電池が普及していくのではないかと言われています。数年前までは日本の企業が太陽電池で世界のトップランナーでしたが、近年はドイツの企業に抜かれ気味です。1つの要因として原料のシリコン調達能力に差が出たということもあったようです。
しかし、世の中にはシリコンが不要という太陽電池を考えた人もいます。スイスのグレッチェルさんは、色素が太陽光を吸収して電子を発散する性質を利用して発電する太陽電池を考えました。色素増感型とかグレッチェル型と言われるものです。
これはシリコンがいらない上に、例えば印刷をするように製造できるため、コストも安く柔軟性があると言われています。グレッチェルさんの基本特許が昨年4月に切れたこともあり、製品化が活発になっています。
色素増感型太陽電池の現状と将来予測 2008(富士キメラ総研)
色素増感型太陽電池はグレッチェルの基本特許が2008年4月に切れた事もあり、今まで水面下で開発していた企業も2009年初頭から、一層製品化及び市場投入が加速する見込みである。もちろん姫路でも研究が活発化しています。
低コスト高効率 新型太陽電池のシステム開発 県立大(神戸新聞)
兵庫県立大(姫路市書写)大学院工学研究科の伊藤省吾准教授(39)が、コストを三分の一に引き下げることも可能な新型太陽電池のシステムを開発し、イギリスの科学雑誌「ネーチャー・フォトニクス」に論文が掲載された。伊藤さんは住宅用としても従来の3分の1の設備費で済むという話をされていますが、他の方式との競争もあって10年後には一般の住宅でも「なんで太陽光発電にしないの?もったいない」という会話が普通になっているのでしょうかね。
(中略)
従来のシステムは通常、装置の表面に当たる一方向からの光で発電するが、伊藤さんは、裏面にも光を当てる「両面型」に改良。光を受ける面を東西に向け、朝日と夕日を利用、鏡も使って効率よく太陽光を収集する。また、光に反応した電子が移動する電極間の距離を制御することで、裏面の反応でも発電量を上げる方法を、世界で初めて導き出した。
参考
ソニー、色素増感太陽電池を用いた照明器具「Hana-Akari」 - 商品に組み込んでコードレス電化の世界でも使えそうです。
フジプレアム、新型太陽光発電システム販売へ(ひめナビブログ) - シリコン型太陽電池の話題。
← 1日1回クリックして頂けるとRankが上がります2009年01月02日
景気回復は播磨から。世界へ、そして宇宙へ
最近は全国の新聞がネットで読めるので、年頭にあたっていろいろ読んでみました。
いまこそ「地方の地力」発揮を(西日本新聞)
振り返れば、2008年は大きな節目の年と言えるだろう。これまでの既成の制度や仕組み、考え方がまるで通じなくなってしまった感がある。地方が元気になれば、日本もアジアも世界も元気になれる。関西が元気になるのはタイガース。そして播磨が元気になるにはやはりこれでしょう。
(中略)
麻生首相は、著書「とてつもない日本」の中で「地方の底力の集合体が日本」であると記す。その考え方が、地域活性化と食料自給力向上という形で新年度政府予算案の重要課題推進枠に盛られた。
地方が元気になれば、国も勢いを取り戻せる。
播州の秋祭り総集編(サンテレビ)
今日の10時からです。播磨の祭り屋台は世界を変える・・か?
一方で、播磨は宇宙を支えているんだという記事が毎日jpに載っています。
播磨発宇宙へ:すごいぞ最先端の力(その1) /兵庫(毎日jp)
見てくれ、これが播磨の底力だ--。最先端の播磨パワーが続々と宇宙に進出している。21日に打ち上げが予定されている東大阪産の人工衛星「SOHLA-1」(まいど1号)の弟分、「SOHLA-2」(打ち上げ未定)のアンテナには、西脇市の大手釣り具メーカー「がまかつ」が開発したカーボン釣りざおが採用された。播磨発宇宙へ:すごいぞ最先端の力(その2止) /兵庫
宇宙航空研究開発機構(JAXA)が国際宇宙ステーションへの物資輸送手段として開発中の補給機(HTV)の燃料タンク。素材は、神戸製鋼所の技術力が結集したチタン合金だ。播磨から日本へ、世界へ、そして宇宙へ。地球は不景気で元気がありませんが、播磨は技術を通じて世界だけでなく宇宙とも繋がっているんだということも記憶にとどめておきたいですね。
(中略)
神鋼は、金属チタンを高砂製作所で溶解してインゴットを生産、鍛造。これを加古川製鉄所で圧延後、さらに高砂でプレス加工する。
(中略)
94年7月に打ち上げられたスペースシャトル「コロンビア」には、実験用にメダカ4匹が積み込まれた。このメダカに与える宇宙用のえさを開発としたのが、観賞魚の飼料の製造・販売などを手がける「カミハタ養魚グループ」(姫路市南町、神畑重三CEO)だ。
(中略)
ヨット製造からスタートした複合材開発メーカー「カド・コーポレーション」(たつの市龍野町大道)は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と共同で次世代旅客機構造の研究開発支援のため、6メートルにおよぶ主翼構造を試作した。
「よ~いやさぁ」と元気出して、鮮やかに輝く2009年にしましょう。
参考
世間を驚かせるのが好き。播磨のベンチャー企業(ひめナビブログ) - カド・コーポレーションの話題。
「燦」と輝く一年に 姫路・円教寺で新年の漢字(神戸新聞) - 2009年の漢字は「燦(さん)」。「鮮やかに輝く」という意味だそうです。
← 1日1回クリックして頂けるとRankが上がります2008年07月22日
播磨で食糧使わずバイオ燃料。国内初実証
三菱重工稲わらや麦わらを原料とするバイオエタノールの実用化を目指して、播磨・明石で三菱重工が国内初の実証事業に乗り出します。
非食料でバイオ燃料 国内初の実証へ 三菱重工(神戸新聞)
施設は二見工場内の約千平方メートルに建設する。洗浄したわらを粉砕。熱水に浸し、酵素を加える二段階の工程で糖に分解する。さらに酵母で発酵させてエタノールを精製する。牛が草を消化する仕組みを応用したという。燃料が高騰していますが、食糧の高騰も問題になっているため、食糧を使わないバイオ燃料に期待がかかっています。
参考
姫路で広まる、バイオディーゼルの輪(ひめナビブログ)
← 1日1回クリックして頂けるとRankが上がります2008年07月15日
日本が誇る、役に立たない2足歩行ロボット
姫路ロボチャレンジ(姫路科学館)先週の土、日は、姫路科学館で姫路ロボチャレンジが開催されました。
2足歩行ロボットって、まだ3年ぐらいしか歴史がないみたいですが、いまやアマゾンで2万3000円程度で買えるようになったのですね。
このロボットは、海外でも発売されていて、世界最小量産ロボットとしてギネスにも認定されているそうです。
世界で最も売れた家庭用ロボットは、米国の掃除ロボット・ルンバ。世界中で200万台も売れたそうです。それに引きかえ、日本のロボットは役に立たないのが特徴。
役に立たない2足歩行ロボットの開発に、時間とお金と情熱を傾けることができる日本の潜在力をバカにはできません。アメリカはそれだけ、すぐに結果を求めたり、求められるということ。
長い目で見れば、こうした蓄積が将来花開くんじゃないかと思います。
そんな先のことまで考える余裕がない地域が多い中、姫路はじっくりやっていくべきでしょうね。
参考
二足歩行ロボットの可能性(ロボット未来日記)
少子高齢化時代をドラえもんが救う?(ひめナビブログ)
闘う手作り二足ロボット 姫路で競技会(神戸新聞)
← 1日1回クリックして頂けるとRankが上がります2008年02月08日
ギョーザ事件とスプリング8の使いかた
SPring-8(播磨・佐用町)中国で生産されたギョーザに有害物質が含まれていた事件が波紋を広げています。被害に遭われたのが姫路市のお隣、高砂市のかたということもあり、まさに身近でかつ日中関係にも及ぶ大事件の様相。
昨日には、検出された「メタミドホス」を化学分析するなど、科学捜査に全力を上げることを決めました。
同一殺虫剤か分析へ 高砂、千葉などのメタミドホス(神戸新聞)
成分の違いは毒物の“指紋”にあたり、不純物などの含有成分が一致すれば中国で混入した疑いがさらに強まるなど、混入場所や時期を絞り込む有力な手がかりになる。
(中略)
一九九八年七月、和歌山市で起きた毒物カレー事件では、兵庫県佐用町の大型放射光施設「スプリング8」で、カレー鍋に混入されたヒ素と、被告宅にあったポリ容器などから採取されたヒ素を鑑定。物質を原子レベルで解析してヒ素を同一と断定し、裁判でも信用性が認められた。警察当局は今後、スプリング8での成分解析も、検討するとみられる。
世界最先端の研究をするわけでも無いのに、警察の捜査にスプリング8の話が出てくるのはなぜでしょうか。
兵庫県の放射光産業利用の推進というページに、
放射光とは?
放射光とは高いエネルギーを持って光に近い速度になった電子の進む軌道が、電磁石の力で曲げられたときに、その接線上に放射される強い光(電磁波)のことで、1億分の1センチメートルというような原子や分子の世界をはっきりと見ることのできる、 とても明るい光です。
放射光を使い、これまでの観測手段では見ることができなかった、物質表面の原子の並び方やその3次元構造がわかってくることで、まったく新しい機能を持った材料をつくることができるかもしれません。
さらに、多種多様のタンパク質の構造解析が進めば、食品、医薬・農薬、化学、エネルギー、環境、農水産、 電子・機械など多くの分野での応用が期待されます。
とあります。要するに高性能の顕微鏡なわけです。しかし、最近の顕微鏡は十分性能が高いため、一般の産業利用には、無用の長物でもあったのです。
兵庫県は播磨科学公園都市というのを山奥に計画したのですが、あまりに何も無いところなので、目玉がいるということで誘致してきたのがスプリング8でした。誘致に成功したので、産業誘致が加速度的に進むと期待した人もいたと思います。
しかしこれまでは、施設が凄すぎて産業誘致に直結してきませんでした。
むしろ、これまで見えなかったものが見えることによる科学的興味、学術利用、サイエンス(科学)分野での利用が中心になっています。事実、世界初の発見はスプリング8から次々と生まれています。
しかし、世界初のサイエンスがビジネスとして社会の役に立つところまで、言い換えるとエンジニアリング(工学)のレベルにまで昇華するのには、時間がかかります。兵庫県が山奥を切り開いた時に使った造成費用を回収する前に、財政破綻して県そのものがなくなっているかもしれません。
時間がかかるのとは別に、場所の問題もあります。世界初のサイエンスをスプリング8で発見し、エンジニアリングを違う場所でやれば、必ずしもスプリング8の周囲にエンジニアリングは必要ありません。
トヨタがスプリング8に専用ラインを引くみたいですが、エンジニアリングは名古屋でいいわけです。
これまでスプリング8の活用というと、こういうジレンマに陥っていて、産業利用という面で期待通りに進んできたとは言えませんでした。産業利用というとわかりにくいのですが、「直接世の中の役に立つ使い方」と言ってもいいでしょう。
補助金利用7年で4件(YOMIURI ONLINE)
世界最大の大型放射光施設「SPring―8」の利用を促し、地元企業の活性化や技術力アップを図ろうと姫路市が設けた補助金の利用が制度を創設した2001年度以降、わずか4件にとどまっている。想定の2割にも満たない不人気ぶりに、担当者は「PR方法を検討したい」と頭を悩ませている。
(中略)
和歌山市の毒物カレー事件の亜ヒ酸分析(1998年)や、三角縁神獣鏡の成分分析(2004年)などで上げた研究成果で知られ、産業界の利用は年々増えている。
おひざ元での低迷について、市産業・港湾振興課は「申し込み時に研究内容を記入してもらっているが、このことが『企業秘密が漏れる』と敬遠される原因になっているのかもしれない」と分析。
今回のギョーザ事件で、スプリング8の話題が出てくるのは何故か。警察は民間と違って「コスト意識がないから高額な顕微鏡でも平気で使う」ということでしょうか?
私は、2つの理由があると思います。
1 使用目的が「同一性の判定」ということ
2 和歌山カレー事件で信用性が認められた実績
「AとBが異なる」ということを言うためには、普通の顕微鏡で済むのですが、「AとBが同一である」と言うためには、普通の顕微鏡では言えません。「もっと性能のいい顕微鏡で見たら違うかもしれない」ということになります。
つまり、同一であるということを言おうと思ったら、可能な限り性能のいい顕微鏡で見る必要があります。だから、カレー事件の時も砒素の同一性判定に使ったのでしょう。そしてそれは、法的にも認められた。裁判所が同一と認める際にも、「世界最高レベルの顕微鏡での判定」ということが有利に働いたと思われます。
そして、今回はすでに和歌山でできた実績があります。他の顕微鏡ではなくスプリング8での実績ですから、同一性を証明するのに、これを使わない手はないわけです。
たんぱく質の解析といったサイエンスの発見は、科学的な興味も大きく、それなりに利用されるし、いずれはエンジニアリングに昇華されて社会の役にたっていくと思うのですが、時間がかかる。
「同一性判定」というのは、科学的には何の興味もないから学者はやりたがりませんが、実社会では、すばやく判定できて時間を買えるというメリットがあるように思います。
世界の動きが速く、時間との戦いが顕著となる企業間競争で、この「時間を買う」という観点で、警察だけでなく、企業でも利用価値を認める可能性があるように思います。
参考
X線高速検出を阻む"分極現象"の原因を世界で初めて究明- ナノ秒超高速の高エネルギーX線検出器の開発に光明 -(SPring-8プレスリリース) - 世界初の「成果」には事欠かないが・・。
播磨からノーベル賞も(ひめナビブログ) - ノーベル賞が出ても、産業利用とはまた別の問題。
トヨタが播磨に研究拠点を設ける理由(ひめナビブログ) - トヨタの開発拠点は従来どおり。
(YouTube)
関西テレビ・スーパーニュースアンカーの2月6日放送分の一部。淳心学院(姫路市本町)出身の青山繁晴氏が、中国で容疑者が拘束されているとの情報を入手。(参考)
← 1日1回クリックして頂けるとRankが上がります2008年01月04日
EAROPH(イアロフ)姫路・兵庫世界大会2008
姫路駅前今年のメインイベントは、姫路菓子博覧会2008なのは言うまでもありませんが、それ以外に、EAROPH(イアロフ)姫路・兵庫世界大会2008も開催されます。
EAROPH(イアロフ)は、アジア、オーストラリアなど太平洋地域の国々の研究者や学者で構成されるNGO団体で、地域の特性に応じた都市計画や住宅政策の研究と推進を目的として活動しています。
2年毎に世界大会を加盟国各地で開催していて、国内での開催は、東京、名古屋に次いで3箇所目です。
10月21~23日、イーグレひめじ(姫路市本町)で、「歴史・文化の持続性とまちづくり」をテーマに、地域固有の歴史的・文化的資源や、伝統的な「ものづくり」を活かした地域の活性化、歴史的資源と共生したインフラ・整備について議論し、歴史・文化の持続性とまちづくりについて考えます。
国内外の市長が集まる市長会議(一般参加可)とか、姫路城や書写山の現地視察もあるようです。
参考
姫路で世界大会(ひめナビブログ)
第20回EAROPH(東方地域都市計画住宅機構)世界大会における研究報告について(リバーフロント整備センター) - マレーシア・ミリ市で開催された20回大会の模様。
P.S.
クリックしていただいたかたのおかげで、人気ブログランキング「近畿」カテゴリでTOP10入りを果たしました。書いている本人にとって、大変、励みになりますので、今後ともよろしくお願いします。
← 1日1回クリックして頂けるとRankが上がります2007年12月17日
姫路の冬は熱い!第5回姫路ロボ・チャレンジ
第1回姫路ロボ・チャレンジ(姫路科学館)毎年夏と冬の2回、姫路科学館で開かれている姫路ロボ・チャレンジですが、第5回大会が今週末の土日に開催されます。
姫路ロボ・チャレンジのホームページ(姫路科学館)
【姫路ロボ・チャレンジ】は、ロボットの競技会を通じて、最先端の技術に触れてもらうと同時に、未来を担う子ども達がその年令に応じたロボット競技に自ら参加できる場を提供します。
最先端技術のつまった2足歩行ロボットを間近に見ながら、テレビでは得られない感動・発見を子ども達に感じてもらいたいと思っています。
22日の土曜日には、エントリークラス16台のロボットが激突します。
エントリーナンバー1番の「コロスケ」を操る高校2年の北村君は、自身のブログ「Robot's Friend blog」で、第4回に出場したときの話を書いています。
第4回 姫路ロボ・チャレンジ(Robot's Friend blog)
対戦相手は今度は終業式と重なって、途中出場になるみたいですが、できる範囲で楽しんで欲しいと思わずにはいられません。
コロスケより少し大きい
パソコンで操作している有線のロボットだった。
スタートすると近づいて
攻撃するが
きかない・・・
相手の攻撃で
1ダウンを取られた。
そのあとに、バランスを崩し転倒
1スリップ
相手もバランスを崩し転倒
1スリップ
だが、そのあと何も出来ず
1スリップ 1ダウン対1スリップ
で負けた。
(中略)
そのあと
ふれあいタイムとして
来てくれたお客さんによくロボットを見てもらったり
動かしてもらったりするじかんがある。
もちろん、コロスケも出て行き
ちいさな子供がやってみたいといえば
軽く教えてコントローラを渡してあげる。
とても、楽しかった。
(中略)
どんなに楽しいかを知りたければ
次の
姫路ロボ・チャレンジに来て下さい。
本当に、楽しいかったです。
また、次も行きたいなぁ
参戦される皆さん、頑張ってくださいね。
参考
全国一の大会へ・第2回姫路ロボ・チャレンジ(ひめナビブログ)
姫路 ロボ・チャレンジ開催(ひめナビブログ)
姫路ロボ・チャレンジ第5回大会「2007年冬の陣」が12月22日より開催(Robot Watch)(07.12. 20 追記)
第5回姫路ロボ・チャレンジ 二日目 YOGOROZA vs レグホーン(08. 01. 04 追記)
← 1日1回クリックして頂けるとRankが上がります2007年08月30日
科学界期待の星。播磨に新しい顕微鏡を建設中
播磨科学公園都市世界最高性能の顕微鏡を建設中 スプリング8(神戸新聞)
大型放射光施設「スプリング8」(佐用町など)で、二〇一〇年度の利用開始を目指す次世代光源「XFEL」(X線自由電子レーザー)施設の建設工事が進んでいる。
これまで見えなかったものが見えると、からだの仕組みや病気の解明に役立ったり、世界的に研究が進められている燃料電池の研究などにも役立ちます。
遂に成功した燃料電池触媒のリアルタイム解析 - 燃料電池車実現に向けてメカニズム解明(SPring-8)
このX線自由電子レーザー施設の建設は、日本が世界に先駆けて国家プロジェクトとして進められているもの。理化学研究所・播磨研究所の石川さんもがんばっています。
石川 哲也 氏「もっと光を!-新しい科学を拓くX線自由電子レーザー」(Sience Potal)
数々の研究成果を生み出している大型放射光施設(Spring-8)を抱える理化学研究所播磨研究所(兵庫県佐用町)で7月、日本の基礎科学界の期待を集める新しい大型研究施設の建設工事が始まった。化学反応など超高速で変化するナノの世界の現象もリアルタイムで観測できるX線自由電子レーザーだ。国家基幹技術に据えられている重要なプロジェクトである。
つい最近も、名古屋大学のグループが、高分子の準結晶を開発し世界的に注目されたりしていますが、播磨の顕微鏡が今後も世界をリードしそうです。
参考
播磨に東京大学が進出か(ひめナビブログ)
SPring-8は地球を救えるか?(ひめナビブログ)
先端レーザー光施設 Spring-8に併設(ひめナビブログ)
← 1日1回クリックして頂けるとRankが上がります 2007年07月30日
天文学と姫路経済
網干おやじ塾(姫路市網干区)昨日の毎日小学生新聞に、網干おやじ塾の紹介が掲載されていました。
「あっ、『おやじの背中』や!」-。ロゴ入りTシャツも、最近、だいぶ子どもたちに知られてきました。
小学校の父親教室から生まれた「網干おやじ塾」は、おやじたちがまず自分で楽しむことをモットーにしています。なつかしのヒーローについて語り合ったり、そばを打ったり、地域の勉強をしたり……。
毎日小学生新聞には、地域欄がないので、姫路の記事を目にするのはこれが初めてでした。
ところで、昨日のTOP記事は、「銀河系の立体地図を作る」と題して、宇宙の三角測量の話題でした。
三角測量というのは、三角形の性質を利用して、遠くにあるものの距離を測る方法です。
「三角形abcがある時、bcの長さとbとcの角度がわかると、ab、bcの長さも分かる」のですが、a地点がとても遠いと、少し離れた場所で見ても、見える角度が変わりません。
それで、宇宙の三角測量では、「あるとき遠くの星が見える角度を測ったら、地球が太陽の反対側に来るまで、半年待つ」そうです。(すごいスケール!)
そして再び同じ星が見える角度を測って距離を求めるのですが、精密な地図を作るためには、星の位置を正確に観測できる電波望遠鏡が必要になります。
電波望遠鏡は、播磨・佐用町の西はりま天文台にもあって、その関係で、日本天文学会が姫路で開かれることもあります。
そして姫路に与える経済効果は、大阪教育大学のサイト(日本天文学会秋季年会@姫路)によれば、
でも,よくよく考えてみると,この日ぼくらのグループだけでも,優に10万円は呑んでいるから,学会全体では数百万単位で呑んでいるだろう.となると,数日間の学会が姫路市に与えた経済波及効果は,少なからぬものがあると思われる.
銀河系のかなたを研究するスケールで考えると、学会なんてどこで開くのも些細な違いしかありません。どうせなら今後も世界一酒のうまい姫路で開いてくださいね、学会のみなさん!
← 1日1回クリックして頂けるとRankが上がります 2007年07月22日
桜山公園まつり
すごい熱気の姫路科学館(姫路市青山)昨日と本日の2日間、桜山公園まつりが開かれ、姫路科学館や星の子館などにたくさんの人が集まりました。
姫路科学館では、科学屋台村という科学工作教室などが数多く開かれ、多くの子供たちが目を白黒させて科学に夢中になっていました。
本日、子供2人と初参加しましたが、早朝から屋台ブースの予約券を求める行列もでき、終日熱気に包まれていてびっくりしました。
参考
自然、科学の不思議に夢中 姫路(神戸新聞)
← 1日1回クリックして頂けるとRankが上がります 2007年04月10日
上海にも「スプリング8」
夜景の綺麗な上海・外灘昨日は伊勢に姫路城をつくる人がいるという話題でしたが、中国では播磨が誇る「スプリング8」(播磨・佐用町)を上海に建設しています。
中国版「スプリング8」、上海郊外で建設進む(asahi.com)
中国・上海市郊外で、放射光と呼ばれる特殊な光で分子レベルの微細な物性を探る大型実験施設「上海光源」の建設が進んでいる。
(中略)
高エネルギーの電子を円形の軌道上に回して放射光を取り出す加速器の一種で、日本の「スプリング8」(兵庫県)や欧米の「第三世代」と呼ばれる巨大施設に肩を並べる能力を持つ。新素材の開発やたんぱく質の構造解析など、幅広い活用が期待できるほか、恐竜の卵化石や漢方薬の成分分析など独自の利用法も検討されている。
播磨には空港がまだないので、日本の研究者でも上海に行ったほうが放射光施設の利用が便利になるかもしれません。福岡-上海なら90分で行けますし。
播磨空港を凍結している間に、国際空港のある上海の浦東新区に放射光施設を建設する中国の政策は、日本のちぐはぐな航空政策に対する皮肉としか思えません。
← 1日1回クリックして頂けるとRankが上がります 2007年02月17日
播磨に東京大学が進出か
SPring-8付近慶應大学が大阪に進出という話がありましたが、今度は東京大学が播磨に進出という話です。
スプリング8にナノテク研新設 共同研究支援へ(神戸新聞)
兵庫県は播磨科学公園都市にある大型放射光施設スプリング8(佐用町など)の敷地内に、放射光を使った超微細加工技術(ナノテクノロジー)を研究する「兵庫県放射光ナノテク研究所」(仮称)を二〇〇七年末に開設する。県のビームライン(放射光の取り出し口)を利用する大学や企業の共同研究を支援する狙い。東京大学物性研究所が入所を検討している。
世界有数の「よく見える顕微鏡」があるから、先端の研究をしている人たちが集まってくるのですね。播磨が人類に貢献しているのが実感できる話です。
「最先端の研究者が集結」というと、「俺たちには関係ないや」と思ってしまう人もいるようですが、こんな話があります。
1848年、カリフォルニアで金鉱が発見されると世界中から一攫千金を夢見る移民が殺到しました。(ゴールドラッシュ)
しかしその採掘作業は生易しいものではなく、着ている服はすぐにぼろぼろになりました。そこでリーバイ・ストラウスという人が、テントに使われている厚手の生地を転用し、丈夫で長持ちするジーンズを開発すると鉱夫達に評判となり、大儲け。これがジーンズ初のブランド・リーバイスの誕生に繋がりました。
先端技術は、必ずしも儲かるものではありません。そうではなくて、先端技術を支える周辺にこそ宝の山があるのです。ゴールドラッシュを夢見て採掘作業に勤しんだ人はほとんどが夢に終わりましたが、本当の宝の山はその周辺にあったのでした。
同様に、先端技術そのものではなく、その周辺にこそ、まだ誰も気づいていない宝の山が眠っているに違いありません。
参考
慶應が関西進出?(姫路立命会)
SPring-8は地球を救えるか?(ひめナビブログ)
播磨からノーベル賞も(ひめナビブログ)
ゴールドラッシュとカリフォルニア州(ドナドナ研究室)
← 1日1回クリックして頂けるとRankが上がります 2006年11月09日
来年は二足歩行ロボット普及元年?
学習用ロボットキットVariBo 全日本ロボット相撲大会の第14回高校生全国大会が明後日、さいたま市民会館おおみやで開催されます。近畿大会で優勝した飾磨工業の福岡、松本君も日本一を目指して出場します。
ロボット相撲全国大会出場 飾磨工高の福岡君・松本君(神戸新聞)
「SNAKE」の最大の武器は、車体に塗られた黒い塗料で、相手センサーの赤外線を吸収し、相手に見つかりにくい。相手の攻撃をかわし、素早く後ろ側に回り込む必勝パターンで、立ち会いの位置と向きが勝負を決めるという。
ところで、来月10・11日に、姫路科学館で第3回姫路ロボ・チャレンジ2006が開催されます。エントリーリストはこちら。(締め切りは今月10日まで)
姫路科学館へは、JR・山陽姫路駅から神姫バス「太市」行きに乗って「星の子館前」下車すぐ。姫路駅前発8:10、10:10、13:10、15:10、17:10。所要時間20分、270円。ICOCAカードも使えます。
来年は2足歩行ロボットが一層普及しそうです。
タカラトミー、実売3万円弱の小型二足歩行ロボットを来年3月に発売(Robot Watch)
このロボットが出るとなると、まさに価格破壊である。これまでにはなかったトイ・ロボット市場を出現させるだけではなく、自作キット系ロボットの業界地図をも、一気に塗り変えるほどのインパクトが予想される。
産業用ロボットに続いて、家庭用ロボットもどうやら日本のお家芸になりそうな気配です。
参考
やってみたいなぁ ロボット相撲(科学好き者の日々)
全国一の大会へ・第2回姫路ロボ・チャレンジ(ひめナビブログ)
播磨に産業用ロボット工場(ひめナビブログ)
← 1日1回クリックして頂けるとRankが上がります 2006年08月04日
1800億円の新市場?姫路が生んだスーパー博士
井上明久東北大学副学長(ナノネットインタビュー)「早い」「美味い」「安い」の三拍子は、吉野家の牛丼ですが、「強い」「しなやか」「錆びにくい」という夢のような金属が、金属ガラス(アモルファス金属)です。
21世紀の究極の金属と言われ、多くの産業分野に応用が期待されていますが、実用化に近い精密機械部品、高精度計測機器部品、輸送機器部品だけでも、新規産業規模は1,800億円にのぼると予想されています。(参考 技術開発機構のサイト)
この究極の金属を世界で初めて創ったのが、姫路市生まれの井上明久教授。
ナノネットインタビュー(文部科学省ナノテクノロジー総合支援プロジェクトセンター)より
引っ張り強度や弾性特性などの力学的性質を飛躍的に高めた『金属ガラス』を創製し、材料科学分野で世界をリードしているのが井上氏だ。固体を構成する原子や分子の結晶配列が不規則(アモルファス状態)になると、力学的性質が高まることが一般的に知られている。しかしながら、アモルファス合金を作製するためには、超急冷という製法が必要であると考えられてきた。井上氏は、この既成概念を覆し、バルク材料への応用が可能な金属ガラス合金が存在することを初めて明らかにした。材料科学に新領域を興した井上氏これらの業績は論文被引用数でも世界のトップクラスにランクされ、2002年の日本学士院賞をはじめとして数々の賞を受賞している。井上教授は、子供の頃、瀬戸内海を通る汽船に興味を持ち、船乗りになりたいと思っていました。小学校低学年の時に大きな汽船の機関室も見せてもらったことがあるそうです。しかし、高校生の頃、眼が悪いため船乗りをあきらめ、思い出したのが機関室で見たエンジンの塊。徐々に、金属に興味が移っていきます。
そして、地元の姫路工業大学(現在、兵庫県立大学に統合中)に進学し本格的に金属に開眼。そこに東北大学金属材料研究所出身の先生がいて、薦められるままに東北大学の修士課程へ。地元に近いということもあり神戸製鋼に就職しようと考えて就職の願書を書いていたのですが、締め切りに間に合わなかったため博士課程に進学したそうです。(参考 東北大学・インタビュー)
小学生のわが子は、いったい何を目にしているのか? 任天堂のDSと、ポケモンか・・
11月からは東北大学の学長に内定しています。
参考
東北大学長に井上副学長(NIKKEI NET)
ついでにクルマも作っています(ひめナビブログ) - マツダの井巻社長 も姫路工業大学OB。
← 1日1回クリックして頂けるとRankが上がります 2006年07月01日
全国一の大会へ・第2回姫路ロボ・チャレンジ
昨年12月の姫路ロボ・チャレンジ姫路ロボ・チャレンジ2006が来週の土日(7月8、9日)に、姫路科学館(姫路市青山)で開催されます。昨年12月に第1回大会が開催されましたが、今回は規模を拡大し、いずれは全国一の規模を目指すそうです。
ロボット32体激突(YOMIURI ONLINE)
昨年12月に初めて行われた大会では招待した16体が出場しただけだったが、今年は全国の愛好家らから32体のエントリーが寄せられた。手作りのロボットで飛び入り参加できる部門もあり、同館は「大会を定着させ、全国一の規模にまで拡大させたい」としている。
専門メディアでも紹介されています。
ロボット競技会「姫路 ロボ・チャレンジ2006」が7月8日より開催(Robot
Watch)
全国一の大会になるのも、まんざら夢でもないかも。
大阪市にロボカップ国際本部が移転された(参考)のは「大阪市の産学官協調の姿勢が高く評価された」(大阪市長)からだそうですが、姫路も、産(姫路ソフトワークス)、官(姫路科学館)、学(飾磨工業高校)が一体となって、教材用の二足歩行ロボットを開発(参考)したりしています。
P.S.
姫路科学館では7月17日まで、特別展「目指せ!クワガタ名人!!」も開催中です。
クワガタ 触って楽しんで…兵庫・姫路科学館で特別展(YOMIURI
ONLINE)
JR・山陽姫路駅から神姫バス「太市」行きに乗って「星の子館前」下車すぐ。姫路駅前発8:10、10:10、12:40、15:20、17:10。所要時間20分、270円。
ちなみに終点「太市(おおいち)」(姫路市)は、全国的に有名な、筍(たけのこ)の名産地。すぐ近くです。
参考
姫路をロボット文化の拠点に(ひめナビブログ)
姫路ロボコンジュニア2006開催(ひめナビブログ)
姫路 ロボ・チャレンジ開催(ひめナビブログ)
← 1日1回クリックして頂けるとRankが上がります 2006年06月09日
世界初? ミミキジの人工繁殖に成功。

入園料大人200円、小人30円と気軽に行ける動物園・姫路市立動物園でビッグニュースです。
ミミキジ繁殖成功 姫路市立動物園国内で初(YOMIURI ONLINE)
ワシントン条約で国際希少野生動植物種に指定されているキジ科の「ミミキジ」の人工授精による繁殖に、国内で初めて成功したと発表した。同園は「世界でも初めての例では。さらに技術を確立させ、希少動物の保護につなげたい」としている。
減価償却が終わった施設を有効利用しているだけの動物園かと思いきや、技術力も世界トップレベルだったのですね。
こちらのサイトに姫路市立動物園のミミキジの写真が掲載されています。
参考
ひめじパーク再発見(ひめナビブログ)
桜が咲きました(ひめナビブログ)- 姫路市立動物園は、桜もとてもきれいです。
← 1日1回クリックして頂けるとRankが上がります 2006年06月07日
ザ・うんち展

ザ・ぼんちは、ぼんちおさむと姫路市出身の里見まさとが組んでいた漫才コンビで、1980年代の漫才ブームの頂点を極めました。
その偉業を称えて、姫路で「ざ・ぼんち展」をやるのかと思ったら、「ザ・うんち展」でした。「うんち」要するに「うんこ」の展覧会です。
初めての試み?「ザ・うんち展」(asahi.com)
動物や昆虫などのうんちを展示し、うんちから生えるキノコやうんちと健康の関係などを紹介する「ザ・うんち展」が、姫路市青山の姫路科学館で開かれている。子どもは様々なうんこを見て楽しみ、大人はうんちに関する雑学を学んでうんちくを蓄えたりしている。無料。月曜休み。18日まで。
姫路市立動物園、姫路市立水族館、姫路セントラルパーク、市内の養護教諭の協力を得たとか。まさに姫路の総力を結集した展覧会ですね。
参考
奇展。(Painting Lazy Lines)
初めての試み?「ザ・うんち展」 (フォルダ名「ニュース」)
「ザ・うんち展」(´・∀・`) (「ひろ・ズバッ!」という名のブログ。)
グロ注意(夏がくる!とりあえずBEER呑みますか?)
【兵庫】「ザ・うんち展」開催(News Scrap from 2ch)
『ザ・うんち展』!?(♯pico♯BLOG♪)
「ザ・うんち展」公式ホームページ(姫路科学館)
← 1日1回クリックして頂けるとRankが上がります 2006年05月15日
姫路をロボット文化の拠点に
姫路科学館(姫路市青山)姫路ソフトワークスは、教材用の二足歩行ロボットを開発し、神戸市のメーカーから6万円で発売します。
教材用の二足歩行ロボット、産官学で開発 姫路(神戸新聞)
このキットは、市立姫路科学館と県立飾磨工業高校、システム開発会社「姫路ソフトワークス」が協力し開発した。
飾磨工で講師としてロボットの仕組みを教える同社の中村素弘社長(43)が、授業に興味を示す生徒たちの姿に開発への刺激を受けた。
(中略)
姫路科学館の吉岡克己技術主任(40)は「バリボの開発をきっかけに、姫路からロボット研究者や愛好家が育ってほしい。姫路がロボット文化の拠点になれば」と期待している。
二足歩行ロボットを、わりと大真面目にやっているのは、日本ぐらいではないかと思います。鉄腕アトムを見て育ったからではないかという説があるのですが、現役高校生の熱意云々という話を聞くと、それだけではない気がします。
もし都会の高校生にそういう熱意が希薄だとしたら、地方都市姫路は、かえって大いにチャンスがありますね。
P.S.
現在姫路科学館で開催中の企画展、兵庫の大地の物語では、姫路市のアマチュア研究家・岸本眞五さんが関西で初めて発見した恐竜化石も展示してあります。
参考
姫路ロボコンジュニア2006開催(ひめナビブログ)
姫路 ロボ・チャレンジ開催(ひめナビブログ)
淡路島に恐竜化石 関西初、保存状態も良好(神戸新聞)
← 1日1回クリックして頂けるとRankが上がります 2006年04月26日
姫路ロボコンジュニア2006開催
先週日曜日、姫路科学館(姫路市青山)で姫路ロボコンジュニア2006が開催されました。ロボットキット梵天丸を使った競技会です。
会場はたくさんの人出で熱気に包まれました。うちの子たちは、梵天丸を借りて、さんざん遊んでました。梵天丸は、テレビリモコンで操作できるんですね!
この大会、はりまロボットスクールプロジェクトという団体が行っています。梵天丸生誕の地・仙台市を中心に活動しているメカトロで遊ぶ会とも仲が良いようです。
参考
姫路ロボコン・ジュニア(頑屈王国ネオ)
姫路 ロボ・チャレンジ開催(ひめナビブログ)
← 1日1回クリックして頂けるとRankが上がります 2006年02月15日
ノーベル賞受賞のあの人は今
質量分析装置(島津製作所のサイトより)今から3年前、島津製作所の研究員・田中耕一さんがノーベル化学賞を受賞し、話題になりました。受賞理由は、質量分析でタンパク質を研究する道を開き、病気の診断や薬の開発になくてはならない技術となったこと。
大学の研究員ならともかく一般企業の研究員がノーベル賞を受賞したことに当時驚きの声があがり、島津製作所は一躍有名になりました。
例えば世界のトヨタといえども、研究員がノーベル賞をとることなど考えられません。トヨタは工学技術は優れていますが、サイエンスを商売にしているわけではありません。島津製作所は大学や製薬会社の研究所でも使われる計測・分析機器を開発していて、先端分野の研究の支援を仕事にしていたことが大きな要因でしょう。
こういう企業は、必ずしも儲かるわけではありません。台数が出ない上に、求められる機能も多種多様。開発費も手間もかかりますが、トップが科学技術で社会に貢献したいという理念を持っているのだと思います。
島津製作所の創業者・島津源蔵は、明治8年、「わが国の進むべき道は科学立国である」との理想が芽生え、理化学器械製造の業を始めました。その後、レントゲン博士がエックス線を発見してから10ヵ月後にはエックス線の撮影に成功していたといいます。
ところで、島津源蔵の祖先は播磨に住んでいたそうです。
(島津製作所サイトより引用)
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島津源蔵の祖先は、井上惣兵衛尉茂一といい、1500年代後半に播州に住んでいました。薩摩の島津義弘公が、京都の伏見から帰国の途上に、豊臣秀吉公から新たに拝領した播州姫路の領地に立ち寄った際、 惣兵衛は、領地の検分などに誠心誠意お世話をしました。その誠意に対する感謝の印として、義弘公から“島津の姓”と“丸に十の字(くつわ)の家紋”を贈られたと伝えられています。
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地味ながら科学技術の進歩に貢献している企業と、地道にものづくりしている姫路に、僅かながらつながりがありました。
田中耕一さんは、現在、田中耕一記念質量分析研究所所長をされています。
参考
SPring-8は地球を救えるか?(ひめナビブログ) - タンパク質の構造を解析すると未知の病の解明や創薬に貢献、ひいては人類に貢献できるようです。
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