2020年06月28日

パンデミックでグローバリゼーションは加速する


38年前、大学の経済学部に進学してすぐ、経済学の入門として学習した中に、「短期と長期」という概念がありました。テキストは「近代経済学を学ぶ」。
今でも、物事を考えるベースになっています。

グローバル化は加速する。歴史が3度示した 出口治明・立命館アジア太平洋大学長(毎日新聞)
過去のパンデミックは、全てグローバリゼーションを加速させている。今回のコロナ禍も時間軸で捉えないといけない。確かに短期的には人の移動が滞るのでグローバリゼーションは止まる。しかし、中長期的に考えると必ずグローバリゼーションは加速する。これは歴史の教訓である。
今朝の毎日新聞の本紙にも全文載ってますが、ネットでは会員記事になってます。

新型コロナの影響で、短期的には経済も停滞するし、大迷惑。世の中どうなっちゃうんだと不安になります。
しかし中長期的に歴史を見ると、人類はパンデミックを乗り超えてそれまでとは違う社会として発展した。

いまは、航空会社は大変だし、鎖国気味の世の中になっています。
こんなにコロナが急速に流行したのはグローバル化のせい。こんなグローバル化が行き過ぎた社会は、長期的には見直されていくんじゃないかという見方もあります。

しかし、過去のパンデミックでは、(中長期的には)グローバリゼーションが加速したと出口学長は言います。

これだけ世界的に大きな揺さぶりをかけられたら、世界中の人が一斉に気づくこと「気づき」も当然ある。
例えば、ステイホームを強いられ、やむなくオンライン会議してたら、
これって、今まで参加するのが大変だった遠方の人も容易に参加できるようになるよね。
みたいな。

グローバリゼーションって、世界規模で人々が交流することが必要条件だと思います。
しかし、必ず航空機を使って移動してるのでは経済的にも限界がある。
メールやSNSでも情報量の限界はある。

オンライン会議などというものだって、所詮云々・・と言っていた人たちも、無理やり経験させられた。

「使えるやん」

と思った人たちは、使いだす。世界的に・・

必ずしも航空機で移動する必要のないグローバル規模の交流層がかなり分厚くなって、少し中長期的にみればグローバル化が加速するというシナリオは十分ありうると感じます。

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Posted by miki at 07:23Comments(2)社会

2020年06月25日

マスク社会


緊急事態宣言が解除されても、マスクを手放せない世の中になりました。
暑くなってくると、熱中症に気をつけないといけませんから「迷ったら着けとけ」みたいにもいきません。

マスクについて(楽園はこちら側)
つまり、マスクを着用することによって利益が得られる「状況」のマージンはそんなに広くはないってことです。感染者が少なすぎると、マスクは意味がない。感染者が多すぎると、やはりマスクでは心もとない、ということになります。
熱中症などのデメリットがなければ、効果があろうがなかろうが、着けとけばいいのでしょうが、熱中症の危険があるときは外す。また、マスクを過信しないのが大事と思います。

参考
「医学的な正解」と「社会的な正解」(372log@姫路)

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Posted by miki at 15:04Comments(0)社会