2009年01月12日

大学受験事情。入学検定料1回分で5回受験も

兵庫県立大学・姫路新在家キャンパス

受験シーズンたけなわですが、不況の影響が大学受験にも影響しています。

高校生の進路、景気悪化の影 志望「安・近・少」に(asahi.com)
「奨学金の活用を考える生徒が増えている」が63.6%で最も多かった。次いで「通学可能な範囲の大学を選ぶ志向が高まっている」が54.0%、「学費の安い国公立大志向が高まっている」が44.5%、「私立大の受験校数を減らす傾向が高まっている」が39.8%と続いた。同塾は「学費や受験費用が安く、身近にある大学を選び、受験校数は少なくするという『安・近・少』を意識している様子がうかがえる」と分析している。
国公立志向で、都会の私立大学を止めて地元の兵庫県立大学を選ぶなんていうケースが増えるかもしれません。

大学の中にはこうした傾向に対応するところもあります。

入学検定料の軽減について(姫路獨協大学)
今年度入試から受験生の受験費用を抑え、効率よく試験が受けられる制度を行っています。
以下の各範囲内の試験は、1回の入学検定料で最大5回の受験が可能となりました。
①一般入試A日程 + センタープラス入試A日程 + センター試験利用入試前期 = 35,000円
②一般入試B日程(2日間) + センタープラス入試B日程(2日間) + センター試験利用入試前期 
③一般入試C日程 + センタープラス入試C日程 + センター試験利用入試後期 = 35,000円
④センター試験利用入試前期 + センター試験利用入試後期 = 10,000円
1回分の入学検定料を払えば、最大5回試験を受けることができるというものです。受験生からすれば複数回受験時の受験料負担を軽減でき、大学から見ると受験生数の増加や囲い込みがしやすいメリットがあります。

地元志向が強まれば、都会の全国型大学が苦しくなり、地方で元々大学数が少ないところの学校に人気が出るかもしれません。「地域一番店」ではないけれど、「地域一番校」というのが重要に。

これまで全国型の合格最低偏差値なるものが幅を効かしてきました。これは、「受験生全員が、自分が有する学力で最も入学困難な学校に入りたがる」ということを前提としたとき、最も役に立つ指標となります。経済学では「完全競争」などといって、現実にはあり得ない状態だとするのですが、元々受験でもこんなことはありえません。

さらに、都会の高偏差値大学をハナから無視して地方の大学しか受けないという人が増えるようになれば、ますますこんな指標は役に立たなくなります。

大学選びは難しいですが、個人的には事情が許すなら大学には行った方がいいと思います。小・中・高のどれよりも大学と言うのは面白いところだし、例え在学中に面白くなかったとしても、卒業してから大学の存在価値に気づくことも多いから・・でしょうか。

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Posted by miki at 00:00│Comments(0)学校
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