2008年12月03日

がんばる地元の百貨店。食料品中心に売上げ増加

山陽百貨店姫路市南町

百貨店の売上げ減少が止まりません。

値下げに活路を求める百貨店の厳しい現実(ダイヤモンド・オンライン)
百貨店の売り上げ減少が止まらない。日本百貨店協会によると、10月の全国百貨店の売上高は6.8%減、8ヵ月連続のマイナスだった。
改装しても投資に見合った売上げ増加が期待できないことから、改装の凍結・延期も。

百貨店、改装の凍結・延期相次ぐ 東武や伊勢丹、三越(asahi.com)
売り上げ不振を受け、百貨店の改装計画の延期や凍結が目立ってきた。東武百貨店は池袋本店の09年度の改装計画を凍結。伊勢丹三越も新宿、日本橋の両本店の改装を1年以上遅らせる。11月も苦戦は変わらず、投資計画の見直しが広がる可能性がある。
愛媛県今治市では、老舗百貨店が閉店します。

県内経済悪化 雇用確保や資金支援に万全を(愛媛新聞社ONLINE)
米国発の金融危機に端を発した景気後退の影響が、県内企業にもじわじわと押し寄せている。
(中略)
今治市では老舗百貨店も今年限りで閉店する。このため年末時点で合わせて七百人以上が職を失うことになる。
四国では県庁所在地以外の百貨店が全滅するそうです。

そんな中、何十年も前から「いつか大手百貨店の支店になってしまう」「いつ潰れるだろう」と言われ続けながら、地元資本の百貨店を2つも抱えてきた姫路では、どちらの百貨店も意外に景気のいい話をしています。

消費不振対応は? 2百貨店社長に聞く(神戸新聞)
当社に関して言えば十一月は回復する見通しで、今のところ前年と同程度で推移している。こういう時期ならではの特徴もあって、ホテルや料亭の高額おせちは売り上げベースで前年比9%増と好調。高いものから売れていく状況で、十万円の商品はとっくになくなった。
(中略)
-食料品は8・2%増と、兵庫県内の他店と比べ群を抜いて好調だ。
「ファッションは商圏が広く、姫路は神戸など都心に買い物客を取られがち。だが、食品や生活雑貨は商圏が狭く、今、この二分野に力をシフトさせている。例えば今月十三日、洋菓子のケーニヒスクローネを誘致したところ、開業中は常時二十人が列を作る人気だ。テナントは順次入れ替え、常に消費者の興味を引きつけたい」
(中略)
「食品も好調で、十月の北海道物産展は過去最高の売上高になった。ちょうどバブル崩壊時と同じ現象だ。『内(うち)飯(めし)』という言葉ができたのはあのころ。今も不況で『プチぜいたく』がはやっているようだ」
ケーニヒスクローネに限らず、神戸の洋菓子は本当に美味しいですね。日本一、いや世界一かも。

これは推測ですが、神戸でお菓子や食料品を買わない理由の1つが、異様に発達したクルマ社会のせいでふだん買い物で荷物を持ち歩く習慣がないため、たまに鉄道社会の神戸に行ったときでも、できるだけ荷物を持ちたくないという志向があること。もう1つ、せっかく洋菓子を買っても、異様に混んでいる新快速に乗ると帰宅する前に潰れてしまうからという理由はないでしょうか。

P.S.
そういえば、学生時代に山陽百貨店地下の食料品売り場でバイトをしていたことがあります。

参考
姫路で頑張る百貨店(372log@姫路)
世にも不思議な名前の百貨店(372log@姫路)
ケーニヒスクローネ りんごカスタードのベーネン(ネコと居る西宮生活)
百貨店・今治大丸、12月閉鎖へ(IBTimes)

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