2018年07月12日

基礎学力なくしてAI社会は成立しない

文部科学省

AI(人工知能)を活用した社会になると、従来型の仕事は大幅になくなる。だから教育も変わる必要があり、大学入試も変わるんだと言われます。
ただ、リスクもある。

大学入試改革で失われる「受験学力」というニッポンの強み(iRONNA)
今回の入試改革は、旧来型の知識の詰め込みを否定し、もっと思考力や判断力や表現力を鍛え、それを反映するような入試に変えていこうという趣旨のものである。ただ、これは世界のトレンドに反している。世界の教育の基本的なトレンドは、初等中等教育では、基礎学力のレベルを上げることである。
(中略)
アメリカはアメとムチを重視し、また日本に見習った「詰め込み教育」を奨励する(アメリカの場合、教育政策は地方自治に任されている)方向になり、同様に深刻な学力低下に見舞われていたイギリスでも当時の国際学力調査が一位で、高度成長を成し遂げていた日本を手本にした教育改革が行われた。この方向性は今もって変わっていない。
文部科学省は、知識習得を否定しているわけでなく、学力3要素のバランスが必要と考えているだけ。

高大接続改革(文部科学省)
学力の3要素
1 知識・技能の確実な習得
2 (1を基にした)思考力、判断力、表現力
3 主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度
3つの学力バランスを考えて、最近の教育(小中高大)は行われている。でも大学入試は1の知識を見る傾向が強く残っている。
これがある限り、時代の変化についていけないんだ、改革が必要だというわけです。

ただ、1は比較的見るのが容易ですが、2や3を見るには手間がかかる。
従来同様のコスト(予算)で1~3までバランスよく行おうとすれば、知識習得の確認は(相対的に)手薄にならざるを得ません。

AIを活用した社会を作り上げていくのは誰なのか。基礎学力(知識習得)が手薄になって、そういう社会は来るのか。
日本にビルゲイツが数人生まれても、それを産業化する人々の基礎学力が低下したら、トータルでマイナスになるかも。

「変化は早い」「仕事が無くなる」などのセンセーショナルな煽りで、必要以上に振り回されることは避けたいものです。

参考
PTAに期待すること(全国高等学校PTA連合会) - わが国では学力の3要素を学校教育法30条で決めています。(中略)文部科学省よりも法律よりも影響力の強いものがあるのです。それは「大学入試」です。(記事より)

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