2007年10月21日

人気の500系新幹線を観光資源に

人気の500系新幹線を観光資源に 500系新幹線

第41回(1998年)鉄道友の会ブルーリボン賞受賞。1996年グッドデザイン賞選定商品にも選ばれた超流線型の新幹線、500系型車両が、新大阪-東京間の運行を引退し、山陽新幹線限定のこだまになります。

500系、こだまに格下げ JR西日本、来年投入へ (47News)
JR西日本は、新型新幹線車両N700系の登場に伴い、のぞみ用の新幹線500系を16両編成から8両編成にした上で、新大阪-博多間の山陽区間限定の「こだま」として使用することを20日までに決めた。
近く車両の改造を始め、500系こだまは2008年中に投入される予定。
(中略)
細長く流線形の先頭形状や円筒形の胴体など、旅客機を連想させる500系は1997年3月にデビュー。最高速度300キロは当時世界最速で、ギネスブックにも記載される一方(1)座席数が700系など東海道新幹線のほかの車両と異なる(2)先頭車両の運転席側に旅客用ドアがない-など、運用上の欠点があった。

ドイツのアレクサンダー・ノイマイスター社が手がけた斬新なデザインは、絶大な人気を誇り、2011年度以降は山陽新幹線でしか見ることができないとなれば、貴重な観光資源となり得ます。

播磨では、西明石姫路相生の3駅でじっくり見ることができますし、関東・東海方面から姫路に来るときも、新大阪で500系に乗り換えて来る人も出てくるのではないでしょうか。

500系に乗るため京都へ行った。(xedos.jp)
「500系に乗るため」というのがポイントである。「京都へ行くため500系に乗った」のではない。
(中略)
500系の勇姿をカメラに収めようと最後尾に向かうと,すでに先客がいた。日本人と外国人のビジネスマン2人組。海外からの旅人は500系に夢中だった。車輌だけを写したり,自分もフレームに収まってみたり。どんなに偉い要人だろうと,どんなに稼ぐ起業家だろうと,一瞬にして少年へ戻してしまうのが500系の魔力である。

500系はN700系の登場で引退となったわけですが、N700系のほうが絶対的に速いわけではありません。N700系は500系よりもゆったりとした客室を持ちながら500系に迫る性能を出すため引退となるわけです。
つまり走ることだけをピュアに求めると、世界的に見ても依然として魅力的なスーパーカーなのです。

営業速度300キロを謳う500系「のぞみ」でしたが、実は姫路以西でないとその速度を出していませんでした。こだまになって相生停車になっても可能かどうかわかりませんが、ダイヤを工夫して姫路-相生間でも300キロ運転を実現して欲しいものですね。

姫路-相生間は20キロ。そんな短距離なのに時速300キロまで出す時間的余裕があるのか?とも思いますが、世界最速の上海リニア(トランスラビット)は、全長30キロの区間しかありませんが、時速430キロ出します。車内には現在の車速が刻々と表示されるのですが、各国から訪れた観光客はその表示板にカメラを向けて子どものように夢中になって撮影していました。

参考
世界最速!時速430キロの高速列車(ひめナビブログ)

人気の500系新幹線を観光資源に ← 1日1回クリックして頂けるとRankが上がります


同じカテゴリー(鉄道)の記事
 リニア開通以上のインパクト (2019-11-09 11:33)
 幻の「京姫鉄道」が設立されていた (2019-10-11 00:00)
 鉄道ファンはレール好き (2019-08-15 00:09)
 山陽直通特急の行先が変わります (2019-07-30 23:52)
 関西でダントツ1位の兵庫県 (2019-07-24 21:55)
 忍たまとおでかけ山陽電車 (2019-06-27 21:08)

Posted by miki at 00:00│Comments(6)鉄道
この記事へのトラックバック
10月17日、JR西日本とJR九州が山陽新幹線と九州新幹線での相互乗り入れ運行に合意したとの発表がありました。
これは大変良いことなのですが、あれだなぁ〜と思ったのは、数日後の...
九州新幹線の相互乗り入れ【微妙なブログ】at 2007年10月23日 04:44
この記事へのコメント
 こんばんは。
ついに500系が東海道線から姿を消す日が見えてきてしまったのですね。
本当に悲しいな。こちらにも書かれてますが鉄道に興味が無い人でも、
「500系のぞみ」という言葉は理解されるほどのスター性があった名車。

 日本の新幹線技術の素晴らしさをと意地を体現した、
「ジャパンレールウェイカンパニーウェスト  シンカンセン500シリーズ」

 500系がのぞみ運用から離れる事は、日本の鉄道からヒーローが無くなる
事をも意味するとさえ私は考えます。

 山陽新幹線のみでの運用となるようですが、それこそ実は500系が加速に
優れ駅間距離が短くても、その性能を発揮出来るというJR西日本の無言の
メッセージのようにも思います。

 中間車が外されるようですが、グリーン車はどうなるのか。
 100系・0系が普通車を左右に2・3列シートを2・2列シートに改造してます
が同じような改造を受けるのか。そういった趣味的な事も気になります。

 とにかく500系が東海道・山陽と疾走する姿を見られる・体験出来るのは
あと僅かとなりました。今のうちに体験出来る人はしておきましょう。
 私も何とか東京から博多まで500系で行ってみようと思います。

 そして500系が東海道から撤退したら、私が新幹線で大阪・博多へ行く事
は、JR西日本から新しい新幹線が登場しない限りないでしょうね。
Posted by よっさん at 2007年10月21日 21:40
そうなると東海道区間はJR東海車(共同開発したといっても)に統一ですね.
一方西では新幹線王国ですね.将来九州型も登場予定だし

>N700系は500系よりもゆったりとした客室を持ちながら
逆じゃないですか?
Posted by くっきーjam at 2007年10月21日 21:47
よっさんさま

コメントありがとうございます。

>実は500系が加速に優れ駅間距離が短くても、その性能を発揮出来るという

現在のレールスターも九州新幹線乗り入れタイプの登場で、こだまに転用とのことで、いろいろなこだま車両を運用するとなると、実際は難しいんでしょうね。
Posted by mikimiki at 2007年10月22日 00:19
くっきーjamさま

コメントありがとうごさいます。

>>N700系は500系よりもゆったりとした客室を持ちながら
>逆じゃないですか?

wikipediaには、
>高速化を追求した円筒形状車両のため特に窓際の席の居住空間がやや
>狭くなり、実用本位のビジネス利用客の中には指定席予約時に500系
>(特に問題の窓側席)を外すようリクエストする例も目立つ

なんて書いてありましたが、どうなんでしょうか。
Posted by mikimiki at 2007年10月22日 00:24
先日このニュースを見てびっくりしましたが、
有り余るパワーを有する500系には
加減速が頻繁な「こだま」には案外合うかもしれませんね。

姫路から岡山まで「こだま」に乗ると
GPS計測で160km/hしか出していないこともあり、
歯がゆい思いをしたことがありますので。
Posted by skyline@姫路出身愛媛在住 at 2007年10月23日 22:10
skyline@姫路出身愛媛在住さん

コメントありがとうございます。
これまで500系が停まらなかった相生や西明石には朗報かと思います。
Posted by miki at 2007年10月23日 23:46
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。