2012年05月13日

駅前をトランジットモール化。来月から始まる姫路の挑戦

姫路駅前

日本のメディアは、地方が寂れたことの象徴として「シャッター通り」などと言いますが、欧米では自動車社会の行き詰まりによる「中心市街地の空洞化」と捉え、30年もの間、試行錯誤を繰り返しこの問題と向き合ってきました。

LRTによるトランジットモールとまちのにぎわい(わんぱくパパの書斎)
中心市街地の空洞化が既に30年前に深刻な問題となった欧米では,自動車社会の行き詰まりを反省し,中心市街地活性化を成功させるための手法として,公共交通を活用したトランジットモールを中心とした,魅力あるにぎわいの場の創造,集客を図るための歩いて楽しい歩行者空間の創出と都市の装置(水平エレベータ機能)としての公共交通の整備の組合せが主流となっている。
特に,公共交通機関のなかで中心市街地の活性化に寄与するものとしては,路面を走行し歩行者の移動を補完する機能を持つLRT,バス,コミュニティバスなどが考えられ,都市の規模や特性などにより適切な交通機関を選択しなければならない。
人口密度が高い日本では、(首都圏や京阪神の)大都会で自動車社会が進展せず、(姫路などの)地方都市を中心に自動車社会が進展したため、地方を中心にこの「中心市街地の空洞化」問題が深刻化しています。

東京は元気だけど地方は疲弊して「シャッター通り」なのではなく、東京が自動車社会になれなかっただけのことです。

だから姫路などの日本の地方都市は、欧米の自動車先進国の事例も参考に、真剣にこの問題に取り組む必要があります。

さて、姫路では来月から姫路駅北側の大手前通り(十二所線まで)に一般車両が入れなくなります。

大手前通りの一般車の通行制限について(お知らせ)(姫路市)
姫路駅北駅前広場と大手前通りの工事(約2年間)に伴い、一般車(バス・タクシー・工事車両等を除く)の通行を終日制限します。
一般車でのご利用に際しては、内々環状東線・西線への迂回をお願いします。また、駅への送迎には東西に設置する仮一般車乗降場のご利用をお願いします。
来月頃から2年間となっていますが、永久に乗り入れできなくなるかもしれません。

なぜ、将来にわたり、大手前通りの一般車の通行を制限するのですか?(姫路市)
平成20年11月に立ち上げた「姫路駅北駅前広場整備推進会議」や地元の関係団体等から、一般車の通行制限についての提案がされました。これを受けて、姫路市としては、内々環状線等の幹線道路の整備により、駅前での歩行者優先の空間づくりが可能であると考えています。
工事期間中の通行制限を社会実験ととらえ、課題等を検証した上で、将来におけるトランジットモール化の実現を目指していきたいと考えています。
駅前を歩行者優先にして「中心市街地の空洞化」問題に対処するのは大いに結構なこと。トランジットモール化は有力な手段の一つになるでしょう。

でも、それだけで中心市街地(姫路の駅前)に人が集まり賑わいが戻るわけではないでしょう。場所があることは必要条件であって十分条件ではありません。市民が姫路の駅前を愛する気持ちや熱意、その仕掛けや知恵、工夫、いろんな要素が必要ですよね。

トランジットモールという語感の良さだけに頼ったら姫路も他都市のように、誰も駅前を歩かない都市になってしまいます。

実質的には来月から、姫路市民の挑戦が始まります。

参考
「公共交通利用2倍」が目標。豊田市の挑戦(372log@姫路)
公共交通の利用者増進をなぜ考えない(372log@姫路)

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