2008年01月24日

国内最大級?「外せない」電子マネー、まもなく登場

国内最大級?「外せない」電子マネー、まもなく登場 成人識別ICカード・タスポ(taspo)

ピデル(Pidel)という電子マネーをご存知でしょうか。ちなみに私はさっきまで知らなかったのですが・・。
電子マネーと言えば関東ではJRスイカ(Suica)、全国的にはエディ(Edy)なんかが有名で、「ピデル(Pidel)なんて聞いたこともないぞ」というかたが多いと思います。
それもそのはず、まだ本格稼動してないからです。

エディが実用サービスを開始してから6年経って、3000万枚。Suicaも同時期に始めて2000万枚ですから、まだサービスも始めてないような電子マネーが今更普及するはずもない・・と思いがちですが、今度の電子マネーはちょっと違います。

「たばこ自販機成人識別施策」への取り組みについて(NTTドコモ)
成人喫煙者に対して「taspo」と呼ばれる成人識別用のICカードを発行し、たばこを購入する際そのカードを自販機にタッチしなければ購入できないようにすることで、未成年者の喫煙防止を図るもので、2007年12月から申込み受付を開始し、2008年7月には全国での導入を完了する予定です。
今回使用されるICカードには非接触型を採用し、データセンターと自販機は、無線通信網によって接続されます。また合わせて、株式会社ジェーシービーが提供する「Pidel(ピデル)」という名称の電子マネーも導入されます。電子マネーを搭載したカードとしては国内最大規模の発行枚数を予定しております。

今年7月以降(※)、全国どこの自動販売機でも専用のICカード「タスポ(taspo)」がないとたばこを購入できなくなりますが、そのICカードには電子マネー機能「ピデル(Pidel)」が付いているのです。(※ 姫路は今年6月以降。カード申し込みは来月開始)
ICカードがあれば現金でも買うことができますが、自動販売機でチャージできるみたいなので、おそらく非常に使用頻度が高い電子マネーになると思われます。

例えば、たばこを毎回300円の硬貨を入れて買っていても、千円しかないときがあります。今だったら700円のおつりとたばこを取り出しますが、千円でたばこを買ってカードに700円残しておけば、次に買うときにはカードだけでたばこが買えることになります。
どうしても700円手元に残しておきたいという人を除いて、自然に電子マネー機能を使うようになるでしょう。

エディがここまで普及するには大変な努力があったと思います。それは、カードを持っていなくても現金で買うことができるにも関わらず、「敢えてカードを持たせる」という最も大変なことに挑戦してきたからです。スイカはそれを、既に多くの通勤者が所持している定期券からの置き換えという方法でクリアしました。

たばこ年齢識別カード義務化、7月から全自販機に・財務省(BizPlus)
財務省は21日、今年7月1日以降に小売店に設置されるすべてのたばこ自動販売機に、ICカードで成人かどうかを見極める年齢識別機能の導入を義務付けると発表した。

これまでは自主設置のようなイメージだったのですが、最近は強制力を増しているようで、数年後には古い自販機まで含めてICカード対応になるでしょう。
ICカードが無くてもコンビニやスーパーで買うことができるので、愛煙家であってもICカードを取得しないのではないかという見方もあります。実際、コンビニの中には愛煙家に今まで以上に足を運んでもらい、ついでに他の商品も買ってもらいたいと期待しているところもあるようです。
ただ、愛煙家の中にニコチン中毒傾向の強い人もいるので、見知らぬ旅先や出張、外出先でのニコチン切れ対策としてICカードを所持する人は、そこそこいる気がします。
近年減ったとはいえ、3000万人の愛煙家のうち何割かがICカードを所持するようになれば、電子マネーとしても相当な勢力になるし、もしICカードをどれか1つに絞るとすれば、スイカと並んで「外せない1枚」になるんじゃないでしょうか。

参考
2008年 最も熱いカード【ICたばこカード:taspo】(メール人語) - 今のところタバコ自販機以外の用途は未確認ですが、電子マネーカード普及率No.1になる可能性が非常に高いので、いろいろとJCBも考えはるはずでしょう。(ブログより)
たばこ購入用成人識別ICカード「taspo」で変わる電子マネー市場(CNET Japan) - もし、喫煙者の方全員がtaspoに搭載されている電子マネー「Pidel(ピデル)」(JCBが運営)を利用したら、電子マネー市場が大きく変わるのではないかと言われています。(記事より)
グローリー、本社内で成人識別たばこ自販機の機能確認を完了(日刊工業新聞) - グローリーは23日、成人識別たばこ自動販売機の全国展開に先立ち、本社事業所内で実施したフィールドテストで成人識別機能確認を完了したと発表した。(記事より)← 姫路も関係しているのですね。
タスポ1日から申し込み開始(中国新聞) - 全国のたばこの自動販売機に成人識別機能が導入されるのに伴い、日本たばこ協会(東京)は2月1日から、購入の際に必要になる成人限定のICカード「taspo(タスポ)」の発行申し込みを、中国地方でも受け付ける。(記事より)

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Posted by miki at 00:00│Comments(2)IT
この記事へのコメント
>成人識別ICカード・タスポ(taspo)
うーん、登録に詳しい身元(写真込み)が必要となると、私は躊躇してしまいますね。

TUTAYAなどのレンタル会員カード(情報蓄積)も嫌だけど、詳しい個人情報を登録しないと入手不可能なポイントカードやクレジットカードを含む電子マネーは嫌なので作っていません。(あっても極力使いません)
企業側は欲しいんでしょうけど、たかだか数円のポイントでこれ以上自分がどの時間にどこでなにを買ったかの情報をくれてやるのは阿呆らしすぎます。

イオンカードの20日30日の5%OFFでも、マックスバリューやウエルシアで一時期カードを清算時に読み込ませていましたが、いつのまにか見せるだけになっていました。
手間がかかるのでやめたのか、苦情があったのか…

タスポは普及しないに1票!です。
Posted by たつの市民 at 2008年01月24日 04:22
たつの市民さん

コメントありがとうございます。
個人情報もそうですが、あの硬質のカードが増えるのもうっとうしいですね。
テレホンカードみたいなペラペラなのだとかさばらないのですが。
Posted by miki at 2008年01月24日 07:48
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