2008年12月23日

田中角栄が構想した幻の新姫路駅

姫路駅前

昨日、播但線姫新線の高架工事が完了しました。

播但線と姫新線の高架化完了 JR姫路駅周辺(神戸新聞)
JR姫路駅周辺の播但線と姫新線が二十二日、高架に切り替わり、新しいホームの使用が始まった。駅中央コンコースなど高架下の三本の平面通路も開通。構想から三十五年、着工から十九年を経た大事業が大きな節目を迎えた。
丸坊主日記によると、今から37年前、田中角栄が描いた新しい姫路駅は現在地から300メートル南だったといいます。

役目は辛い!(丸坊主日記)
田中総理は何処で手に入れたのか、既に姫路駅周辺の都市計画地図を広げて待っておられ、我々がソファーに腰を下ろすなり、地図上の駅南の田んぼの中に赤鉛筆でサァーッと線をひいて駅の真南に当たる所に丸をつけると「新姫路駅はここだ!10年も有れば完成する!どうだ!」とあのだみ声でまくし立てた。今の駅を建替えるものと思い込んでいた一同は、唖然としてしまった。
結局、現在地での建て替えで37年かかりました。田中角栄氏から見れば、なんと悠長な事業だろうということかもしれません。

「姫路駅を南にずらせば姫路城が遠くなってしまう」などと言おうものなら、また「ささーっ」と赤鉛筆で印をつけ、「ここに姫路城を移築すればどうか」とか何とか言いそうですね。

これから駅前広場や駅ビルなど、駅周辺整備が本格化しますが、お茶を濁したような中庸な折衷案ばかりでなく、姫路にしかない個性や大胆な面も見せて欲しい気がします。

参考
田中角栄入門 - 「彼は誰も考えないことを考え、実行するアイデアマンでもあった。たとえば、彼が昭和28年に議員立法でつくった『道路整備費の財源等に関する臨時措置法』はガソリン税を道路建設の財源にするというおよそ当時としては考えられない常識破りの法案だが、これが国土建設の基本的なシステムとして働き、現在にいたる道路建設に潤沢な財源を与えてきた。(記事より)
35年の夢 「播磨の玄関」一新 JR姫路駅 完全高架化(YOMIURI ONLINE)

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Posted by miki at 00:41│Comments(0)鉄道
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