2009年01月17日

不景気の中にも景気のいい話

オービス

誰もが疑う余地が無いほど、世の中は不景気ですが、不景気の中にも景気のいい話があるものです。

パソコンも、最近はあまり売れてませんが、画面サイズが10インチまでの「ミニノート」に限定すると、ここ1年で急激に増加しています。

ミニノートPC、高機能化で市場を席巻(BCNランキング)
「低価格」と軽量・小型の「モバイル端末」を売りに高成長を続けるミニノートPC(画面サイズが10.2インチ以下のノートPC)の効果で、ノートPC全体の昨年12月の前年同月比は台数で136.1%と2ケタ成長を維持した。ノートPCの全体に占めるミニノート型の台数構成比は25.6%にまで比率が高まっている。
いまやノートPCの4台に1台はミニノート。元々存在しなかった市場が、1年間で圧倒的な存在感を示すようになりました。あまり高価なノートPCを購入できないという不景気感が後押しした面もあるでしょうね。

「パソコン市場」という大雑把なくくりで見ると低成長であっても、見方を変えると急成長している領域があり、当然そこではメーカーの新旧交替が行われています。

ある製材メーカーは、市場環境が悪化する中、生産拠点を姫路に集中して生産効率を上げようとしています。

オービス、姫路工場を8月フル稼働 製材コスト25%削減(NIKKEI NET)
ニュージーランド松を使った製材の国内最大手、オービスは8月をメドに新製材工場の稼働をフル操業に引き上げる。既存工場からの業務移管などによる集中生産でコスト競争力を高める。
ジャスダックに上場しているオービスは、これまで福山豊橋で製材していたのですが、姫路に生産を集中して生産効率を高める予定です。ニュージーランド松の梱包用材市場でシェア40%に引き上げる計画とか。

世界的な同時不況だからといって、ありとあらゆる市場が不況ではありません。さらに市場が縮小しても、よくよく見れば拡大する領域もある。また、市場が縮小しているからこそ新工場を本格稼動するというケースもありうるわけです。

マクロ経済の本を読むと暗雲たる気分になりますが、「不景気の中にも景気のいい話」がいっぱいある。マクロとミクロは一致しない。不景気になった分析はそろそろ終わりにして、「2008年」を踏まえた上で将来への希望を書いた本が売れるんじゃないでしょうか。

1月15日のブログに書いていた水野さんの本ですが、売れているみたいです。

金融大崩壊 [著]水野和夫(asahi.com)
悲観論の本が多いなかで、「希望」を説いているところが売れている理由のひとつだろうか。
参考
ピンチの中にチャンスあり。2009年を飛躍の年に(372log@姫路) - 今年のモットー。

← 1日1回クリックして頂けるとRankが上がります


同じカテゴリー(企業)の記事
 パナソニック姫路、液晶生産を終了 (2019-11-21 19:34)
 回転をやめたら課題が解決し、売上2割アップ (2019-10-05 12:49)
 かんぽ生命に限らず (2019-08-08 21:57)
 中播磨、西播磨で就職を考える人のサイト (2019-07-10 21:59)
 姫路の寺田さんが島根県でパン屋を開業した結果 (2019-04-15 01:21)
 すぐ涼しい!特許技術搭載の携帯型ドライミスト「ミストポット」 (2019-04-06 00:00)

Posted by miki at 00:00│Comments(0)企業
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。