2008年10月12日

来春から岡山が政令市に。そのとき姫路は

桃太郎大通り岡山市

岡山市が来年4月に政令指定都市に移行することが閣議決定されました。

岡山市の政令指定都市移行が決定 09年4月(NIKKEI NET)
政府は10日午前の閣議で、岡山市が2009年4月1日付で政令指定都市に移行することを決めた。07年4月に移行した新潟浜松両市に続き18番目。
岡山以外の政令市は札幌仙台さいたま千葉横浜川崎、新潟、静岡、浜松、名古屋京都大阪神戸広島北九州福岡
岡山市の人口は70万で、姫路市の人口54万よりも多いのですが、面積は岡山790平方キロ、姫路534平方キロで、人口密度は逆に姫路のほうが高い。姫路も平成の大合併でずいぶん山間部が増えましたが、岡山はそれ以上です。
しかし、姫路市への通勤者が10%以上いる市町を含んだ姫路都市圏の人口が74万なのに対し、岡山都市圏は148万と姫路の2倍もあります。

姫路も政令市を目指していますが、政令市は財政状況が悪いところが多いので、「国になんか任せられん、地方に任せとけ!」という意気込みと、リスクまでも背負い込む気概が必要。国の権限と予算と借金までも分かち合おうという気概ですね。逆に、政令市になると県を通さず直接国と接触できるメリットがあります。

現在、法律上は人口50万以上が政令市の条件ですが、運用上は最低70万ないと認められません。しかし人口16万の差を埋めるべく合併を画策するより、「姫路を政令市にすることが日本のためになるかもしれない」と思わせる実力をつけることのほうが大事な気がします。姫路を政令市にするメリットを感じたら、国のほうから政令市への移行要件を変えてくるでしょう。

もし実力が伴わなければ、無理して政令市になっても結局メリットは享受できないでしょうしね。

参考
各政令指定都市の財政状況はどんな感じですか?(Yahoo!知恵袋)

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Posted by miki at 00:00│Comments(10)政治
この記事へのコメント
私は人口より文化力だと思います。

たとえば人口の多い相模原市や千葉市と、少ない信州の高山市とどちらがまちの格が上か。
私は後者の方だと思います。
単なるベッドタウンではなく、人を引き寄せる魅力のあるまちだから。
姫路も文化度を高め、一緒にしてほしいと周りの市町から寄ってこられるようなまちづくりを進めるべきだと思います。
Posted by 興味津々 at 2008年10月12日 13:00
興味津さん

コメントありがとうございます。
Posted by miki at 2008年10月12日 19:36
姫路市が周辺市町村に嫌われている大きな理由に、市中心部ばかりが便利になって夢前川以西、市川以東の市周辺地域との開発格差が指摘されています。市中心部の住民のために市税を納めているようなものですね。
Posted by 秋祭り at 2008年10月12日 20:42
秋祭り様

コメントありがとうございます。

姫路市に限らず、コンパクトシティを明確に宣言している神戸市などの例もあり、現在は大抵の地方都市では郊外の開発を抑制しています。
姫路市による郊外の大型開発も、サバービア豊富が最後だと思います。
国もまちなかを再生させることに力を入れているし、大型ショッピングセンターを郊外に建設できないように規制の網もかかりました。
人口が減って、高齢化すれば、郊外に分散して人が住んでいてはあまりにも効率が悪すぎる。上下水道のメンテナンスコストもばかにならない。
ということで、平成の大合併は国が主導してきたのですが、狙い通りになってきているという面もあると思います。
Posted by miki at 2008年10月12日 21:24
それって郊外に住んでいる人間は家を捨てろってことでしょうか?
Posted by 市民 at 2008年10月12日 21:40
市民さん

コメントありがとうございます。

>それって郊外に住んでいる人間は家を捨てろってことでしょうか?

真正面からそんな言い方をする政府は北朝鮮などを除けばこの世にないと思いますが、平成の大合併の意味を考えてみると、そういう面も感じてしまいます。

人口が増えて郊外へ居住地が広がっていった時期には、行政は郊外を開発し、道路を整備し、という政策が必要でした。

人口が減って、高齢化が進んできたとき、あちこちに点在したまま住み続けるのと、ある程度まとまって住むのとでは、1人あたりにかかるコストが違う。

立派な道路を郊外へ延々走っていったら、そこに数軒、お爺さんとおばあさんが住んでいる家がありましたというケースがあった場合、
その立派な道路を補修したり、雪国では除雪したりしなければなりません。
こうした限界集落が、日本の至るところにあり、今後益々増えていきます。

このまま行けば、どこかで無理が来るということぐらい、国のえらい人は気づくでしょう。

もちろん、姫路は温暖だし、例外的に子供も産まれ人口流入も多く、あるいは、観光開発が上手いのでそんな道路があったら終点に素晴らしい観光地を開発して、そのお爺さんとおばあさんたちの生活道路は、観光収入で維持できてしまえるんだというなら、何ら問題ありません。

姫路にはそういった可能性が無きにしもあらずですし、そうした可能性を訴える政治家もいると思いますが、まずは一般的な流れは見極めておいたほうがいいと思います。
Posted by miki at 2008年10月12日 23:43
姫路市の超郊外に住んでいます。
いわゆる川東側の郊外です(笑。

住宅団地として開発された郊外ではない、本当の郊外であるわが家のあたりは、もうすごい勢いで高齢化しています。

私の周りでは、祖父母の世代は農業が中心、しかし父母の世代はいわゆる定職について農業を手伝うという形です。

しかし、その祖父母の世代が農業を引退すると、父母世代だけではなかなか田んぼの面倒をみれません。
(老後を考えると、65歳を超えてもパートなどで働いています)

そして、その下の世代は、「寝場所」としての家は存在しますけど、「就業場所」としては考えられません。

私のあたりでは、いわゆる長男以外は「新宅」などといって、弟が結婚すると、同じ村の中に家をたてて生活するようになるのですが、この「新しく建つ家」が、どんどん街の中、もしくは計画的に開発された郊外になるという可能性はあると思います。

これは、決して今ある郊外の家を放棄するものではありません。
理想論で行けば、サラリーマンをしながら、農業を手伝うことができれば、郊外の家を維持することも可能なのかもしれませんが、現実的には、朝から晩まで働いて、週休1日のサラリーマンでは無理ってなもんです。

しかたがないながれなのかもしれません。
Posted by kawa at 2008年10月13日 15:17
kawaさん

コメントありがとうございます。
参考になりました。
Posted by miki at 2008年10月13日 19:04
興味津々さんのコメントについて。
相模原市や千葉市が単なるベッドタウンとなっていますが、
違和感を感じます。
「人を引き寄せる魅力のあるまちだから」というのは、観光のみならず居住にも当てはまるものと思います。
人口が増えるのにはやはり魅力なり理由があるからでしょう。
とくに千葉は、その先が行き止まりという地理的に非常に不利な地域です。
神奈川や埼玉と違い、新幹線も主要高速道路も通らない。ゆえに
首都圏だからほっといても人口が増える、という場所ではない。
それを「こうあるべき」という古い町のあり方にとらわれず
幕張など新しい開発を進めてゼロから魅力を創出していったわけです。
人それぞれ見方があると思いますが、
「単なる○○」と切り捨てず、
あらゆる魅力を分析してみることが必要ではないでしょうか。
Posted by sai at 2008年11月22日 19:19
saiさん

コメントありがとうございます。
Posted by miki at 2008年11月22日 22:21
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