2007年05月04日

死んだ魚は食べません。漁業都市姫路

死んだ魚は食べません。漁業都市姫路 日替わり膳(板前ごはん・しおか

漁獲量県下一の漁業都市は、香美町でも淡路市でも明石市でもなく姫路(平成15年)です。(姫路市の水産業より)

妻鹿や網干にも漁港はありますが、家島(本島、坊勢島、西島、男鹿島)は全国有数の漁場です。
また、全国的に高齢化が進み後継者不足のイメージが強い漁業ですが、坊勢は日本一平均年齢が低い漁業の町。瀬戸内海で唯一、人口が増えている島です。

ところで家島の人は、死んだ魚は食べません。魚は生きたまま販売し、売るときにはじめてしめます。晩御飯の魚は夕方にならないと買いに行きませんから、さっきまで泳いでいた魚しか食べないのです。
家島の人が本土のスーパーで、死んだ魚が売られているのを見て、びっくりするそうです。

家(いえ)島(兵庫県)(asahi.com)
港の近くで、おばあさんがリヤカーで魚を売っていた。のぞいてみると魚が箱の中でピチピチはねている。水槽には魚が泳いでいる。客が買った魚をその場でしめる。おばあさんが慣れた手つきで包丁を使っている。
路地の奥の魚屋さんで、さらに驚いた。店先から奥まで大きないけすが並んでいて、いろんな魚が泳ぎ回っている。干物以外は、みんな生きて売られている。
 「島の人間は、昔から死んだ魚は食わん。舌が肥えてるけぇ、死んだ魚なんか生臭くて、気色悪くて食えん」

こうした舌の肥えた家島でとれた活きのいい魚が本土に持ち込まれます。姫路で食べるお魚が美味しいのも当然です。

P.S.
上の写真は、家島の魚を謳い文句にした看板を見かけて入った、板前ごはん・しおか(姫路市飾磨区)の日替わり膳。ランチメニューとは言え、刺身に天ぷら、茶碗蒸し、漬物、味噌汁、ご飯+日替わりの一品+珈琲またはアイスクリームまでついて、千円。美味い上に安い。

参考
坊勢漁業協同組合 - 兵庫県内で一番の水揚げ高を誇り、日本一組合員の平均年齢の低い坊勢漁業協同組合をご紹介させていただきます。(記事より)
家島漁業協同組合 - 姫路市飾磨区妻鹿で日曜日に開催している、とれとれ昼市の情報など。
名古屋の雇用が減る理由(ひめナビブログ) - 藻谷さんは、全国の市町村に全て行ったことがあるそうですが、「家島の魚は日本一美味しい」とおっしゃってました。(ブログより)

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Posted by miki at 00:00│Comments(0)食べ物
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