2019年07月12日

神戸市の人口減少から学ぶこと



神戸市の人口が全国一減少しました。

人口減少数、神戸が全国で最大 前年比6235人減(神戸新聞NEXT)
神戸市に住む日本人は前年と比べて6235人減り、人口減少数が全国の市区町村で最大となった。
2番目に減ったのが北九州市、3番目が京都市。9番目に堺市が入っています。

兵庫県はもともと人口が550万と多いので、人口減少局面になると、目立つことになります。
同様に神戸市や京都市の人口も、150万クラスなので、目立つ。

人口が増加しているのは、川崎市大阪市福岡市の順で、どこも12000人前後増えています。
関西は、中心の大阪市だけが伸びて、周辺の大規模市がすべて減るという、わかりやすい状況にあります。

かつて大阪市内から鉄道に沿って郊外に出て行った人々が、再び大阪市内に戻っている。

大阪市は社会増が20000人とダントツで全国一。(2位の横浜市は13000人)
ところが、自然減が8000人で、これまたダントツで全国一。(2位の札幌市は6000人)

つまり
1 周囲の市から人口が流入している(社会増)
2 一旦市内に住むと、人口が減っている(自然減)
3 それが(全国一)大規模に起きている

これは首都圏でも起きていますが、首都圏自体に(全国から)人が集まってくるので目立たない。(潜在化)
(顕在化している)関西の状況を見ていると、大都市とその周辺で何が起きているかがよくわかります。

首都圏でも横須賀市の人口減が顕著だし、横浜市でも東京に近い北部地域が増加し、南部地域は減少している。全体で表示されると(今のところ)目立ちませんが、今後神戸市のようになっていく可能性が高い。
そして横浜市から一旦東京に移り住むと、東京そのものは人口を減らしてしまう自然減に見舞われることになります。

神戸市の人口減は、今後の横浜市の人口減や、東京の自然減を顕在化させる前兆です。(潜在化してるだけでいまも起きている)

P.S.
もちろん、トレンドが変われば(変えれば)この限りではありません。

参考
ハマっ子も驚いた?鶴見区は横浜市で「最も伸びる区」(毎日新聞「経済プレミア」) - 横浜市の人口のピークは今年で、この先は人口減少が始まる。そのなか、人口が増え続けると考えられるのが、港北区西区そして鶴見区だ。(記事より)
1万円預けると5千円しか返さない銀行(372log@姫路) - 東京に若者が集まると、日本の人口減少が加速されます。(ブログより)

← 1日1回クリックして頂けるとRankが上がります


同じカテゴリー(社会)の記事
 仕事量は、与えられた時間をすべて満たすまで膨張する (2022-02-04 19:00)
 買ってよし、借りてよしの姫路のマンション (2022-02-03 18:05)
 傘と雨に相関関係があっても、傘をさすから雨が降るとは言えない (2022-02-03 14:38)
 人口減少社会が東京にもやってきた。手本は全国に (2022-02-01 16:11)
 日本最大の市も人口減少が始まった (2022-01-25 23:26)
 15年ぶり引越し (2021-12-05 12:43)

Posted by miki at 04:30│Comments(1)社会
この記事へのコメント
大阪なんか戦前に300万おったわけやから

九州はみんな福岡やもんな


姫路かて合併後も旧市内は人口増えてたからね
49万にのせたとかのせないとか
今は減ってるかもしれんが
Posted by ねるぽ at 2019年07月12日 18:10
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。