2013年01月02日

漫画家アシスタントの社会的意味

池上彰のやさしい経済学(BSジャパン)

年末年始の番組を見ていて、興味深い放送があります。
12月30日~1月4日までBSジャパンで放映されている「池上彰のやさしい経済学」。京都造形芸術大学の講義を収録したもので、昨日は「第7回 貿易が富を増やす―比較優位」をやっていました。

漫画制作の工程を、
1) ストーリー構成・下書き
2) ベタ塗り
の2つに分けた時、漫画家が2つとも行うよりも、アシスタントに2)の工程を任せたほうが能率が上がることがあります。
注目すべきは、2)の工程の能力がアシスタントより漫画家の方が高い場合にも、ありえることです。

第7回 リカードが発見した貿易の大原理 「比較優位」(【著者が解説】池上彰のやさしい経済学)
 国際貿易において、非常に大事な概念があります。それは「比較優位」という考え方です。これはイギリスの経済学者デヴィッド・リカードが発見した、貿易の大原理です。それ以来、国際貿易というのは世界の常識になりました。
(中略)
A国、B国それぞれが自国の得意とするものの生産に特化し、他は貿易によって賄うことで、より多くのものを得ることができる、全体の利益が高まる。
分業することの意味を説明しているのですが、リカードの言っていることは深いですね。

池上さん自身、大学生になって初めてこの理論を聞いたときに「あれ?」と狐につままれたような気分になったとおっしゃってました。

漫画家志望でアシスタントに従事する人は多いみたいですが、漫画家を目指しながらも、結局アシスタントを続けることになったって、それは社会的にも意味のあることなんだよというのは心強い理論だと感じます。

この話は、何も漫画家志望と限りません。どういう職業や職種であっても言えることです。

参考
国土を強靭化して鎖国を目指す?(372log@姫路)

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Posted by miki at 01:15│Comments(0)社会
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