2012年01月24日

大証2部の日本電線。播磨に工場集約

富士通テン神戸市

国内工場閉鎖の話題。
神戸の富士通テンは本社工場を閉鎖して中国に移管するとのこと。

カーナビ大手富士通テン、生産拠点中国に 神戸工場閉鎖(asahi.com)
カーナビ大手の富士通テンは20日、神戸市にある本社工場を来年5月末にも閉じ、生産の多くを中国に移す方針を明らかにした。
国内工場集約の話題もあります。

日本電線、加東市に生産集約 大阪工場は年内閉鎖(神戸新聞)
計装・制御用電線の中堅メーカー、日本電線工業大阪府大東市)は17日、本社を置く大阪工場(同)を閉鎖し、兵庫工場(加東市)に集約すると発表した。国内2工場体制を見直し生産効率を高める
(中略)
今後、大阪工場の生産を段階的に兵庫工場に移管、年内に生産を終える。大阪工場の従業員数55人の雇用を確保し、段階的に兵庫工場へ異動させる方針。
海外に移転する企業、播磨に集約する企業と色々ですが、日本の製造業は現場が力を発揮してきた企業が多いので、今後とも工場は大事に考えたいものです。

日本に「良い現場」を残そう(マイクロソフト for Business)
日本の経営者から、「中国に拠点を出した、出たときは安くて喜んだ、しかし何年かして後悔した、現場が思うように進化してくれないからだ」といった話を良く聞きます。中国では地域によるが、離職率が年間数十% から 100% というところも少なくありません。これでは、やれることとやれないことがある。
ある日本の大手事務機メーカーの話ですが、この会社では、日本と中国の両方に拠点があり、中国に比重を移しつつありましたが、最近、日本拠点ではトヨタ方式を導入し、5 年間で 5 倍くらいの生産性が上がっています。その間、中国の賃金はほぼ 2 倍に上がった。中国でも生産性は上がったが、利息率が高いため、日本よりは生産性上昇率が鈍い。その結果、2004 年には製品当たりの生産コストで、低賃金の中国には歯が立たなかった日本の国内工場が、2009 年には生産コストで中国に追いついたという。
為替レートや賃金「だけ」を考えたり、ムードや極論で考えるのではなく、大事なのは、その工場の現場が成長・進化しているのか、するのかということ。

工場内はもちろん、設計との連携など、検討すべき要因はさまざま。日本の製造業の底力が試されます。

参考
千葉・茂原から姫路へ転勤。パナソニック液晶ディスプレイ(372log@姫路)
西日本初。サーティワン・アイスクリームが播磨に工場(372log@姫路)
尼崎から姫路へシフト。パナソニックのTV戦略転換(372log@姫路)
円高・節電関係なし。海外から播磨に工場を移管(372log@姫路)


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Posted by miki at 00:00│Comments(0)企業
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