2011年11月28日

府を都に変える戦い。歩を「と」に変える戦い

東播磨ハートランド稲美万葉杯播磨稲美町

大阪のダブル選挙が行われ、「府を都に変える戦い」が一歩前進した昨日、私は、小学生の次男の付き添いで、稲美町の将棋大会に行ってきました。

BOOK~『歩を「と金」に変える人材活用術』(羽生善治 二宮清純)(小野塚 輝の『感動の仕入れ!』日記)
日本の将棋は駒の威力を落として、強さのバラつきをなくした。しかし、そのぶん再利用のルールを作ったんです。相手の駒をとったらそれを自分の持ち駒にできる。その持ち駒を、今度は味方として好きな場所に置ける。こんなルールは世界でも日本だけです
(中略)
「と金」って安心なんですよ。相手にとられたとしても、向こうは歩としてしか使えない。表と裏のギャップが大きいだけに、駒の価値としては金の三倍ぐらいある感じがします。そういう意味では「と金」は最強の駒なんです。プロの対局で一番考えるのは「いかにして『と金』をつくるか」ということなんです。
「と金」から学ぶことは、企業で言えば、
1 社内では戦力になるけど、社外に出ればあまり意味を
  持たない企業特殊的な人材を武器にすれば、競合他社
  に引き抜かれる心配が半減
2 個人の才能(飛角金など)に頼らず、歩を育てて「と金」
  にしたり、駒と駒の連携で力を発揮するチームワークを
  武器にするのも、引き抜きに強い
といったことでしょうか。

20年以上前のことですが、大手有名企業(典型的な日本企業)に入社した人が、「自分が思っていた以上に独立する人が少なかった」と言うのを聞きました。
社員が、組織内では発揮できても独立すると力を発揮できないという状態であればあるほど、企業は安泰ということかもしれないと思います。

日本的経営の特徴の1つが、日本オリジナルである「と金」戦法と相通ずるというなら面白いですね。

参考
(Uta-net) - 「いつか と金で大あばれ」というのはいいとして、まだまだ歩の潜在パワーを歌い尽くせてない気がします。
将棋の潜在力。世界競技の可能性(372log@姫路)
終身雇用への回帰が始まったもう一つの理由(プレジデント) - 第二が、学習内容が「企業特殊的」になることだ。企業特殊的とは経済学の用語で、人材が獲得したスキルや能力がその企業で最も価値があることを意味する。OJTを通じて獲得されるスキルや能力は、その企業での仕事をベストにする方向で磨かれるので、企業特殊的になる可能性は高い。(記事より)


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Posted by miki at 00:00│Comments(0)企業
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