2010年07月28日

カルシウムポンプ蛋白質ってなんやねん

第7回日本加速器学会年会「市民公開講座」

来週、姫路で日本加速器学会の年会が開催されるのに合わせ、姫路市文化センター姫路市西延末)で豊島近・東大教授の市民公開講座があります。

市民公開講座「カルシウム・ポンプ・タンパク質ってどんなもの」案内より
カルシウムは骨や歯を作るだけではありません。カルシウムは体の中で起こるいろいろな反応の調節に使われるとても大切な元素なのです。
たとえば、筋細胞中にカルシウムが放出されたことがきっかけとなり筋肉が縮みます。筋肉を緩めるためには、カルシウムをもとの場所にもどさなくてはなりません。生体膜にうまっている膜タンパク質の一種がポンプとしてカルシウムをくみ出す働きをします。このポンプ・タンパク質は50年ほど前に発見されました。
ではどうやって、カルシウムをくみ上げるのでしょう?
それには、ポンプ・タンパク質の立体構造を、くみ上げサイクルの途中・途中でしらべる必要があります。それを可能にするのが、放射光をつかったX線結晶構造解析です。
豊島教授グループはこのポンプ・タンパク質の構造を次々と解明し、ポンプ・タンパク質は原子レベルの手押しポンプのようにしてはたらく極微の機械だということ、タンパク質の構造がポンプとしてのはたらきを実現するのに本質的だということを明らかにしました。
カルシウムって体の調節にとって大事なんですね。

参考
ウンチとレントゲンと寒いお話(372log@姫路)
SPring-8は地球を救えるか?(372log@姫路)


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Posted by miki at 00:37│Comments(0)科学
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