2010年04月04日

「大いなる田舎」ムラ社会と都市の共存・姫路の品格

十二所前線・御幸通交差点(姫路市駅前町

昨日、みゆき通りを車で横切ったのですが、いつにも増して大勢の人が歩いていて、一瞬、ここは上海かと目を疑いました。
姫路城観光客の影響で、姫路市街地への人出にもかなり影響しているのでしょうね。

姫路城、観桜会が大混雑 大修理、いま見ごろ…(神戸新聞)
開門の午前8時、登閣口から大手門外側の武者だまりまで約250メートルの列ができた。姫路市はこの日の人出を8万人超と見込み、職員や警備員ら約100人を城内外に配置。姫路署も例年の2倍となる30人以上で警備に当たった。
ところで、昨日図書館で借りた「名古屋の品格」という本を読んでいて、名古屋には喫茶店文化や堅実な気風などがあり、姫路と共通する面を多く感じました。その中の1つに、都市の中にムラ社会が共存しているというのがあります。

姫路という街-最終章-(AJCOST SNS::KITA君の言語ゲーム)
「大いなる田舎」と形容されるこの中核市は、言葉どおり、都会と田舎の両面性を持っている。
(中略)
自分達の地域は自分で守る、良くしていくという責務を伝統としてこれらの人々が抱いているのは、本当に素晴らしい。これこそが、この街の何よりにも代えがたい資産だと思う。近代が育んだ「個人主義」とは対極の「コミュニティ志向」がこの街には残っている。
(中略)
ポストモダンな街。「現代化に遅れ、近代化を超えた街」が姫路だと思う。過去の歴史と風土を呼び起こしながら、その実は、次世代の都市のスタイルであるのかもしれない。「田舎」が日本の原風景であるのなら、姫路は、ポスト近代の日本の都市風景を先取りしている可能性がある。
最近話題の無縁社会も、個人主義の負の側面なわけで、旧世代都市の象徴を「個人主義」とするなら、新世代都市は「コミュニティ志向」かもしれません。

難しいことは置いといて、とりあえず、子ども会の廃品回収は頑張ろうっと。

P.S.
前掲書「名古屋の品格」によると、「もったいない精神」のある名古屋も、廃品回収が盛ん。市の回収量の3倍を民間(町内会や子ども会など)で回収していて、「ほかの都市では見られない特徴」とあります。

参考
姫路の喫茶店(372log@姫路)

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Posted by miki at 01:03│Comments(0)社会
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